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皆さんこんにちは。
父親からもらったクラリネットをとっても大事にしていたのなら、そんな致命的な壊れ方は絶対にするわけないと思った伊達あずさです。
突然、何の話だって感じですよね・・・うん。
にわかには信じられないと思うのですが、今朝、急にそう思ってお布団から飛び起きたのですよ・・・私。
多分、「クラリネットこわしちゃった」という童謡に関しての不満なのだと思います。
確かにクラリネットって学校で吹いたりするリコーダーなどと比べれば、かなり複雑な機構を有しているとは思いますよ?でも、大切に使っていたにもかかわらず、突然、すべての音が出なくなるなんてひどい壊れ方をするものでしょうか。
そもそも、このクラリネットの持ち主って明らかに子供ですよね?つまり、父親にクラリネットを買ってもらってから、そこまで長い年月は経ていないはずです。そんなに酷い状態の中古品をつかまされたってこと?
挙句、壊れたクラリネットを前にして「ぱっきゃらま~どぱっきゃらま~どぱおぱおぱぱぱ」などと謎の奇声を上げたりしてるし・・・
・・・って、思ったら、やっぱり、あのクラリネットって壊れていなかったんですね!そうだと思ったよ!!
単に奏者の技術不足で音が出なかったというだけのことで、クラリネットが壊れていたわけではなかったらしいです。
あの謎の奇声と思われた部分も、音が出ないことを楽器のせいにしている子供に向かって父親が放ったアドバイス(フランス語)らしいですよ。
・・・と、いった感じで、今朝、探偵らしくクラリネット破損事件を見事解決したのですよ・・・って、あゆみさん?聞いてます?
あれ?そういえば、今日は何時もと雰囲気が違いますよね。もしかして、黒目が大きく見えるカラーコンタクトを入れてます?
それはそうと・・・前から気になっていたのですけど、この棚においてある人形って何なのでしょうか。
あゆみ「触っちゃだめよ!あなたのものかどうかわかんないでしょ!」
えっ、ど、どういう意味ですかそれ。
確かに私は記憶喪失なので、事務所内にあるものが自分の所有物かどうかわかりませんけど・・・だからって、何もそんな言い方しなくても・・・
あゆみ「何をきょろきょろしてるの?」
全く身に覚えが無いんですけど、調査が後半に入った途端、あゆみさんが恐ろしく冷たくなりました。
確かにピンクの服を着るようになってからのあゆみさんは、私を見る時の目が死んだ魚のようになってます・・・
はぁ・・・神田さんの事務所に行ってきますね・・・
事務所での居場所を失ってしまった私は、逃げるように神田さんの事務所へ・・・
秘書「お待ちいたしておりました。石野麗子と申します」
空木探偵事務所の伊達あずさと申します。今日はお忙しい中、お時間を頂き、ありがとうございました。
早速ですが、昨夜、神田先生の事務所を訪れていた綾城二郎について話をお聞かせいただけますでしょうか。
秘書「確かに昨夜男の方が先生と一緒にお見えになり、暫く奥の部屋で話し込んでおられました。自殺されたというのは、その方なんですか?」
う~ん・・・神田先生もお忙しい方みたいですから、男の人・・・と言うだけでは何とも言えませんね。
そういえば、綾城家の顧問弁護士をされている神田さんからも別件で色々とお話をお聞きしたかったのですが、未だにお会いできていません。中々にお忙しい方のですね。
秘書「お若いのにとても優秀な方です。まだ30代だったと思いますよ。先日も以前担当された事件のファイルを熱心に見ておられました。そういう時の先生には近寄りがたいものさえ感じます」
ファイルですか。
秘書「過去の事件のファイルは厳重に保管されております」
ふ~む・・・これで神田さんの正体が綾城和人さんだったら面白い話になってくるのですけどね。
でも、善蔵さんは神田さんと面識があるみたいですから、流石にそれはなさそうです。まあ、善蔵さんもグルだった場合はその限りではないのですけど、そうなると、誰も怪しんでいなかったキクさんの件を私に依頼してきたこととの整合性が取れなくなっちゃいますからね。
後は念のため・・・この人を見た事はありませんか?
和人さんが善蔵さんも気付けないくらいに顔を整形して綾城商事の顧問弁護士になっていた・・・なんていうオチがないとも限らないので、念のため、アキラさんと神田さんの間に接点がないかどうか、石野さんにアキラさんの写真を見せて確認しておこうと思います。
秘書「・・・さあ?会った事のあるような気もしますけれど・・・」
え?アキラさんの顔に見覚えがあるの?
そういえば、和人さんってキクさんに嫌われていたんでしたっけ・・・もし、復讐の関係で綾城商事の顧問弁護士になろうとしていたのであれば、顔ぐらい変えて当然か・・・一気に神田さんが怪しくなってきましたね。
ただ神田さんは、善蔵さんを焚き付けて、誰も怪しんでいなかったキクさんの死を私に調べさせようとした張本人なのですよね。ちょっと辻褄があいませんね。
ではこれで失礼します。ご協力ありがとうございました。神田先生にも宜しくお伝えください。
大した収穫もないまま、明神村に戻ってきました。
さてと・・・これからどうしましょうかね。今あるカードは春日さんに対する茜さんの証言ぐらいなものですかね。これで春日さんから価値のある証言でも取れればいいのですが・・・
・・・ん?何か村人達が騒いでいますね。
村人「綾城家でまた人が死んだ!祟りじゃー!」
明神村の人達は駅前に集まる習わしでもあるのでしょうか。
村人「あんたまだおったんか!あれほどいうたのに・・・あんた、もう止めなされ、綾城家に関わるのは。まだ、お若いのに」
むしろ、若いからこそ止められないのですよ。仕事を!
村人「キクさんは今夜も村を彷徨うだ。恨みを晴らすためにな・・・」
それってどういう意味?伝承に基づけば、墓から蘇ったキクさんは綾城家に仇成すものに復讐をするんじゃなかったの?でも、死んでいるのは綾城家の人ばかりですよ?もしかして、完治さんと二郎さんの無念を晴らすべく、キクさんが村を彷徨うって言っているのでしょうか。
なるほど・・・であれば、蘇ったキクさんは私の味方ということになりますね。幸い、私はかなりのゾンビ好きでも知られていますし、是非ともゾンビキクさんとお話してみたい!
そんな馬鹿なことを言ったせいで、村人達に白い目で見送られながら綾城家へ戻る羽目になってしまいました。
あれ?善蔵さんは?神田さんと会っていたのが本当に二郎さんだったのかどうかを確認するために、二郎さんの写真を手配してもらおうと思ってたのに。
茜「二郎様は免許証を捜しておられました。伊達様。これは二郎様の免許証です。お役に立つかもしれません。お持ちください」
え?あ、ありがとうございます。ちょうど、二郎さんの顔写真が欲しいと思っていたところだったので、とても助かったのですけど・・・茜さんって私の行っている調査にはあまり協力的じゃない印象があったので、少し意外でした。
とりあえず、目的の品は手に入ったので、後はこれを石野さんに見て頂くだけなんですけど、連続で押しかけたらご迷惑でしょうから、日を改めよう(次回にしよう)かな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。