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皆さんこんにちは。
今回で終わる予感がするので、実際に終わるのは次回以降だろう予想する伊達あずさです。
ただまあ、前回、最終目標となる龍を倒してしまったわけですからそう長くは続かないものと思われます。
では九章・・・って、あれ?最終章ではないの?
珠の緒を切られ、龍の珠を奪われてしまった龍は骨となり、土煙を立てながら落ちて行きました。
何故空中にいた龍から土煙が上がるのか疑問に思うところではありますが、体中に土がつきまくっていたのか、あるいは体が土で出来ていたか何かなのでしょう。
蘭丸「きゃあ~!やった!」
あずさ「ざまあみろ~っ!あはははは・・・」
どうやらまた世界を救ってしまったみたいです。
こう見えて私、プロ勇者ですからね・・・多分、9段ぐらいにはなっていると思います。
あずさ「おじいさんとおばあさんはどうなったんだろう?」
蘭丸「私、ふたりに会ったわ。今頃は村へ帰っているはずだわ・・・」
おはな「あずささん、大事な時に助けられなくてすみません」
あずさ「まあ、いいさ」
松之助「おいらは大活躍」
りんご「縄を外しただけじゃないか」
松之助「お前だって、臭いを嗅いだだけじゃねえか!」
あずさ「おいおい、喧嘩は止めろ」
蘭丸「さあ、鬼ヶ島から逃げましょう。珠を封じたから直ぐに沈むわ」
もうこれで鬼ヶ島ともお別れなのですね。思い返せば、随分とひょろ長いだけの島でした。
あずさ「よし、まず海まで出て・・・おはな、低い所なら飛べるかい?」
おはな「ええ、なんとか・・・」
あずさ「よかった。それじゃ、いこう」
全員を乗せた状態で低空飛行は出来るけど、単独で高くは飛べないの?むしろ、低く飛ぶ方が空気抵抗も大きくなるし大変そうだけどな・・・でもまあ、飛べない私が飛ぶプロに意見するのは失礼というものかな。
私がそんなことを考えながら歩き始めると、突然島が音を立てて揺れ始めました。
蘭丸「地震よ!早く!」
あずさ「いや、待て!これは・・・これは違うぞ!」
???「ぐわあ~っ!ぎゃあ~っ!」
龍の珠を封印したというのにまだ動けるの!?でもって、やっぱり骨だけは自前だったのね。
何か分からないけど、龍にライドしちゃったよ・・・何でこうなった!?
一体私にどうしろと・・・う、う~ん・・・出来ることと言えば・・・
我ながら、あの体制からよく体を完全に預けられるほど深く刀を突きさせたものだと思います。これもネグレクトされた成果でしょうか。
でもって、額に刀を突きさされた龍はより激しく暴れ出しました。私も必死に刀につかまります。
とりあえず、出来るだけのことはやったと思う。後は・・・任せました・・・
というわけで、蘭丸さんにバトンタッチです。
まずは念入りに観察することから始めてみましょう。
蘭丸「地震は本物だったのよ。あずさを助けて早く逃げなきゃ」
りんご「といっても、ここからでは手が出ませんよ」
蘭丸「島が沈むわ」
松之助「おいら逃げるぜ」
蘭丸「あなたなら飛べるわね」
天狗「お~っ、あれはだめ!こわい、お~っ」
蘭丸「この役立たず」
さっきまで、「天狗さん♡」とか言ってたのに急に辛辣になった!!
蘭丸「おはな!あそこまで飛べない?」
おはな「すみません。近くまでなら行けそうですが、ちょっと・・・」
蘭丸「近くまででもいいわ」
蘭丸「あずさを助けて」
全員でおはなの背中にのって飛び立ちました。
なんだかんだ言って天狗さんもついてきてくれてるじゃん!
蘭丸「なんかいい考えはないのっ!」
りんご「だめです。ここからじゃ」
松之助「早く逃げようぜ」
蘭丸「あずさを助けるのよ!」
松之助が穴に落ちた時は見捨てずに助けてあげたのに・・・
蘭丸「早く、早く!」
おはな「これ以上は無理です」
蘭丸「何やってんのよ~!」
天狗「お~っ!待ってくれ~っ、お~っ!お~っ!」
やたら天狗さんへの当たりが強くなってきました。
蘭丸「おはなっ!もっと早くっ!」
どんなにおはなを急かして移動しようとも、一向に龍に近付けません。かといって離されるわけでもないのですよね。ということは、旋回しているのかもしれませんね。
ただ、蘭丸さんサイドでもど~にもこ~にもなりません。
・・・と、思ったら?よくわからないけど、首飾りを使えた!
あのひと際明るく輝く星は!ひのえ様です。
・・・って、そうなの!?
ひのえ「蘭丸よ、ご苦労だった。よくぞここまできた。よろしい、私も力を貸そう」
・・・ん?
具体的にどう力を貸してくれるの?
もしかして、私の番?
やっぱり、この刀に雷でも落としたりするのかな?そうでもなきゃ、わざわざこんな危険なライドをしてまで刀を突きさした意味がないもんね。
でも、それには私が邪魔だよね・・・
さよ~なら~
あ~
生還した!!
あ、やっぱりそうなりましたね。
でも、ひのえ様って火属性だと思ってたよ・・・
やっぱり、ひのえ様の仕業だったみたいです。
最後に雷を使わせる予定なら、何故如何にもな火属性のひのえ様にしたのだろう・・・
なんか、まだ倒せてない感じのフラグ立ててるよ!!
あれ?そんなことない?逃げれそう?
あずさ「ところで、何故骨の龍が動いたんだろう?」
蘭丸「暗黒の化身の怨念が残っていたのか、囚われた人達の魂の邪心が溜っていたのか・・・私にはわからない・・・」
あずさ「しかし、おしいなあ」
蘭丸「おしいっってなにが?」
あずさ「鬼の島だから、宝物でもあったんじゃないか」
蘭丸「馬鹿ね、少しだったら、私が龍の宮へ帰るときに持って来させるわ」
あずさ「え?帰るって龍の宮に~っ?」
蘭丸「そうなの・・・寂しいけれど、おじいさんとおばあさんによろしくいってね」
あずさ「もう、会えないの?」
蘭丸「また、いつか会えるわよ。やっと私達の旅も終わりね」
あからさまに話を変えられた!
あずさ「蘭丸・・・本当に帰らなくちゃならないのかい?」
蘭丸「ええ・・・」
あずさ「僕もいく!」
蘭丸「だめよ。おじいさんとおばあさんはどうするの?それに普通の人間は入ることができないのよ・・・気持ちは嬉しいけど、それはできないわ・・・八年間本当に楽しかったわ。大丈夫。あなたなら、強く生きて行けるわね♡みすた~浦島」
あずさ「えっ・・・」
蘭丸「あっ!みてみて!島が崩れるわ」
・・・と、いったところで話はおしまいみたいです。
その後、鬼ヶ島は崩れ・・・
蘭丸さんや金太郎さん、それにいったいさんは龍の宮へ・・・
三匹のお供達は野性に帰っていきました。
そして私はおじいさんとおばあさんのもとへ帰ったとさ。
おしまい。
・・・う~ん。納得がいかない!!
やっぱり、私は竜宮城でもらってきた玉手箱を開けちゃった浦島太郎の生まれ変わりだったみたいです。
このお話って、玉手箱を開けちゃったせいで龍が出てきちゃったんだから、責任とって龍を再封印しろってことだったんですよね?
いくら開けるなと言われていたものを開けたからっていってもさ、開けたらどうなるのか浦島太郎は知らなかったわけですよね?まして、いきなり見知らぬ時代に放り出されて、完全なる心神喪失状態だったんだよ?情状酌量の余地がありすぎます。
こういうのってさ、玉手箱を開けたことで生じる問題を予見できたのかどうかで罪の度合いが大きく変わってくるわけですよ。例えばさ?開けたら爆発する爆弾を、爆弾とは知らせず、ただ開けちゃダメだよとだけいってその辺の人に渡した場合、仮に爆発しちゃったとしても、爆弾を渡した人の方がど~考えても罪が重いでしょ?この事案、乙姫、ひのえサイドの過失の方が圧倒的に大きいよね!?
そもそもさ、何故そんな危ない物を素性も良くわからない人に詳細も告げずにぽいと預ける必要があったの?その辺も不明確だし、これじゃただのテロだよ。乙姫&ひのえサイドが起こしたテロに巻き込まれただけじゃん!
せめて、何故浦島太郎に龍の珠が封印された玉手箱を預けなければならなかったのか、その辺の理由ぐらい描いて欲しかったよ!
後、蘭丸さんが最後、「普通の人間は龍の宮に入ることが出来ないのよ」って言ってたけど、その理論だと、玉手箱を貰った際、龍の宮に行っている浦島太郎は普通の人間じゃないってことになっちゃうのですよね。
まあ、蘭丸さんのこの発言は「おじいさんとおばあさんも一緒に連れて行けばいい」って私が言いだすのを見越したものなのだと思いますが、その結果、浦島太郎が普通の人間ではなかったという新たな謎を生んでしまいました。(まあ・・・今の浦島太郎はかっぷめん的なものから生まれていますし、確かに普通の人間ではないのでしょうね)
もう少し、全体的に納得のいく説明が欲しかったなぁ・・・とてももやもやします。あっ、でもBGMは物凄く良かったよ!
ストーリーにもゲームシステムにも、それはそれはもやもやさせられましたが、そんな「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」もこれにて終了です。
まさか、短くなる方向で終わる予測を外すとは・・・新しいパターンですね。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。