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皆さんこんにちは。
考え事をしていたら、歯ブラシに歯磨き粉ではなくハンドソープをつけそうになってしまった伊達あずさです。
もちろん、つけそうになっただけでつけてはいませんよ!?
では、3匹のお供と白石の泉に飛び込み、鬼ヶ島へ向かったところからの再開です。
白石の泉の中は変な世界になっていました。
例えるならば、そうですねぇ・・・ドラえもんのタイムマシンに乗って、タイムワープしている時のような感覚です。
あずさ「うあ~っ!」
蘭丸「もう少しよ!我慢して頂戴」
あずさ「ううっ・・・苦しい・・・」
普通に喋れはしますけど、そこは水の中。やっぱり息苦しい。
それになんだか気が遠くなってきましたよ?
朦朧とする意識の中、私は白昼夢を見ました。
帰り際「決して開けてはいけない」と乙姫から言われて渡された玉手箱。
竜宮に行っている間に跡形もなく消えてしまった私の村。竜宮で暮らしたほんのひと時の間に、何百年もの時が流れていたのでした。
打ちひしがれた私の目に飛び込んできたのは、帰り際に渡された玉手箱。
私はすがるような気持ちでその玉手箱を開けました。
立ち上る白い煙、舞い上がる暗黒の化身・・・
突然、何者かが私の腕を引っ張ります。
そして、私は乙姫と一緒に大きな鍋の中に押し込められたのでした。
何もかもが理不尽でした。
私は何故こんな目に遭わされなければならないのでしょうか。
どうやら、やっと泉の外に出ることが出来たみたいです。
そして、目の前に見える気持ちの悪い島こそが鬼ヶ島・・・いえ、見守りスタッフの方がそうだと言っているので間違いありません。
しかし、ここから鬼ヶ島まではまだかなりの距離があります。しかも、鬼ヶ島というだけあって周りは水で囲まれているのです。
あずさ「どうやって渡ればいいんだろう・・・」
蘭丸「泳いででも渡るしかないかな?」
蘭丸さんは小さい頃、スイミングスクールに通ってましたもんね。
私も蘭丸さんほどではありませんが、学外の水泳大会に出場できる程度には泳げますので、やってやれないことはないと思いますけど、最終決戦の前に遠泳で疲弊するのはあまり得策ではない気もします。
あずさ「舟なんかどこにもなかったよなあ・・・」
りんご「ええ。ありませんでしたね。まめだの泥舟なんて持ってこれませんものねえ」
正確には陶芸用粘土舟です。まあ、陶芸用粘土だったとしても、松明で軽くあぶった程度で固まるとはとても思えませんけどね。きっとタヌキ専用魔法の陶芸用粘土舟だったのでしょう。
あずさ「泳いで渡ろうか?」
松之助「ま、待ってくれ!俺は泳げねえんだ」
あずさ「え?ほんとか?ぎゃはは情けねえなあ」
私、言い過!松之助だって好きで泳げないわけじゃないでしょうに。
おはな「そんなことしなくてもいいじゃないですか」
あずさ「あっ!そっかあ!お前に乗ってけばいいんだ!」
進行上、気付いていない体を装っていただけで、本当は最初から気付いてましたとも。
おはな「そうです。お運びしますよ」
ただまあ、あんまり高く飛ばないでね?
飛んでるときに矢を射かけられたらダメージ三倍になっちゃうから。
ではいざ、鬼ヶ島へ!(移動 → 北)
これといった妨害もなく、いともあっさり侵入できてしまいました。
メタルギアソリッドの敵拠点かってぐらい警備がザルですね。きっと、首の骨が折られそうになっても、「ん?気のせいか」で済ませてしまう正常性バイアスの化身みたいな鬼ばかりなのでしょう。
で、これからどうしましょうか。細い道の向こうに建物が見えますね。
あずさ「様子はどうだ?」
おはな「建物に鬼がいますね」
あずさ「大人しくしていろ」
松之助「わかってらい」
あずさ「龍はいないか?」
りんご「いませんね」
蘭丸「このまま行ったら見つかるわね」
あずさ「そうだな。よしっ!僕が囮になって鬼を誘き出そう。その隙に蘭丸はあいつを調べてくれ」
あいつってなに??
蘭丸「いいわ。玉手箱はきっとあそこよ」
物凄くふわっとした提案だったのに通じちゃったよ。蘭丸さんの返しから想像するに、あいつとはあの道の先に見える建物のことなのでしょうね。でも、こんな隠れる場所も少ない一本道で、どうやって鬼を誘き出すって言うの?1体ずつPullして各個撃破した方がいいんじゃないの?
あずさ「僕は龍の珠を探してくるから後で落ち合おう」
ほんと、私達って別行動するの好きだよね・・・でもまあ、戦ってどうこうしようってわけじゃないんなら、むしろその方がいいのかもね。
蘭丸「この子達どうする?」
あずさ「そうだなあ、誰かひとりついてきてもらおうかな?」
凶悪な選択肢きたよ・・・どうせこれ、正しくないお供を選んだらクリアできなくなるんでしょ!?
こんなのただの運ゲーじゃん・・・だけど諦めないよ!私が持ちうる限りの洞察力を総動員して正しい解を導き出してみせる!
私は一応刀なんてものを持ってるわけだし、状況次第では力押しすることだってできると思うのですよ。対する蘭丸さんは、階段はもちろん、平らな道でもころんじゃうような人ですから、とてもとても戦闘なんて・・・となると、徹底的に敵を避けた隠密行動が主体になると思うのです。そうなると、りんごと松之助は蘭丸さんについて行った方がいいよね。りんごの鼻は索敵に向いてますし、松之助の身のこなしはさながら忍者です。
対する私は囮役なわけですから、敵に見つかった状態でも逃げることが出来る機動力が求められます。
その点、おはなはY軸方向への移動も可能ですからね。これはもう2次元人 vs 3次元人ぐらいの優位性があります。もちろん、弓は止めて!
私の答えは・・・おはな!きみにきめた!!
あずさ「よし!いくぞ」
蘭丸「いいわよ」
あずさ「よしっ!いってくる!」
まさかこっちに鬼をおびき寄せて来るとは・・・
もう少しこっちが隠れるのに適した場所ぐらい用意してあげてよ!!
これじゃ「鬼の視野狭すぎ!」ってなっちゃうじゃないですか。えっ、ブリンカーでも付けてるの??
あずさ「しまった!追い詰められた!」
崖っぷちに立たされました。
そりゃ~もちろん、演技ですよ?だって私達はこの崖っぷちの方から来てるんですから、逃げた先が崖っぷちになってることぐらい最初から知ってたはずです。
・・・知ってたんだよね!?!?
あずさ「お前を連れてきてよかったよ。飛んでくれ!」
おはな「いつでもいいですよ」
逃走経路は確保できましたが、蘭丸さんのためにも、可能な限り鬼をこちらに引き付けておきたい。
だって、私がこのまま空に逃げちゃうと鬼は元来た道を通って戻って行っちゃうと思うんですよね。
あずさ「へへへ・・・こんちわ~」
鬼「・・・」
蘭丸さん、早く~~
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。