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皆さんこんにちは。
プロのシナリオライターさんがこんなにも酷いシナリオを書くとはどうしても思えない伊達あずさです。
これ、本来のシナリオをゲーム演出やプログラマーの方々が完全に理解しない状態で作ったせい・・・つまり、相互の意思疎通に問題があったせいで起こっちゃったんじゃないのかなぁ・・・
前回問題として挙げた、「世界記がプレイヤーの行動を勝手に確定させちゃった件」についても、アサシナ王暗殺の記述を「パラドックの謀略によりアサシネア6世が暗殺される」だけにして、「このままアサシネア6世を迎えに行くと、お前は王暗殺の汚名を着せられることになる」とでも世界記に言わせていれば、私の行動を世界記が決めたことにはならないので問題にはならなかったと思うんですよ。
世界記に記されるのは絶対の事実なわけですから、世界記に「アサシネア6世がパラドックによって派遣された騎士(私)により暗殺される」と記載させたのが全ての元凶なのです。あくまで暗殺したのは私ではなく、単にその容疑をかけられただけだというのであれば、私が未来にするであろう選択を既に考慮した歴史とはなりませんので、タブーを犯したことにはならなかったのです。シナリオの流れもおかしくなりませんしね。
もちろん、実は”パラドックが派遣した騎士=私”ではなかったんだよ~みたいな叙述トリックもどきで逃げることもできるでしょうけど、だったらなんですべてを知っているはずの世界記がこの時点でそう教えてくれなかったのかの説明が付かなくなってしまいます。
まあ・・・もちろん、私が提案する形に修正したところで、根本的な無理はかなりありますよ?そもそも、過去を変えるという物語を矛盾なく作るのは相当難しいのです。
一先ず、自らの疑問に一段落つけられたところで続き。
元凶となるパラドックさんの目と鼻の先で、アサシナ王暗殺の件について世界記と意見交換に勤しんでいると、入り口の方からミケーネさんがやってきました。
ミケーネ「あずさ、旧王都に陛下をお迎えに行くそうだな。陛下のことよろしく頼む!」
本来であれば、王様の警護って結構名誉なことなんじゃないのかなぁ・・・それを後からぽこっとやってきた私などに任せちゃって平気なのでしょうか。後、警護状態に不安とかないの?実際、王様暗殺されちゃうんですよ?
あずさ「ミケーネ、君に頼みがあるんだ・・・」
ミケーネ「何だ?」
あずさ「パラドック・・・パラドック様の行動を監視してほしいんだ」
ミケーネ「パラドック様を!?何故!?」
あずさ「頼む、ミケーネ!陛下のお命にかかわることなんだ」
ミケーネ「陛下の・・・?君の予言なのか?・・・わかった任せてくれ」
あずさ「頼む・・・」
何だか凄くアバウトなお願いをしてますけど、私がミケーネさんだったら何をしたらいいのか凄く悩むだろうなぁ・・・王様の命に係わってるとか、重要度だけは無駄に高いから始末が悪いです。
ミケーネ「ああ・・・そうだ。ところでシュワンクは一体どうした」
流石にミケーネさんはシュワンクさんに触れてくれた!
えっ、そんなことまで選択できるの?でも、これを隠したとして一体何の得が・・・私にとっても、そして、シュワンクさんにとっても何1つ得がないと思うのですよね。当然、ありのまま話します。
あずさ「シュワンクはタンドに体を乗っ取られて死んだ・・・」
正確にはタンドに体を乗っ取られたので殺した・・・ですけどね。
ミケーネ「タンド、邪道盗賊衆にいたゲの神官か・・・シュワンクには可哀想なことをしたな」
ミケーネ「シュワンクの家族には見舞金をだそう・・・」
ミケーネさんはそう言い残してこの場から走り去っていきました。あれ?ここに来たってことはパラドックさんに用があったんじゃないの?
さて、じゃあ、旧王都に向かいましょうか。
旧王都に到着。そういえば今年(809年)ってまだ始まったばかりなんですよね。今年の出来事は随分と早期に固まっちゃってますね。
騎士「おお!やっと来たか!パラドック様より聞いている。早く陛下の所へ!!」
特に寄り道したりしてるわけでもないのに、アサシナの人もガラマニアの人も本当に無駄に急かしてきますよね。何でもかんでも「なるはやで」みたいな頼み方をしていると、スケジュールの管理もできない無能な人間という烙印を押されちゃいますよ?
というわけで、政庁へ。どう考えても旧王宮にある政庁の方が広いし立派ですよねぇ・・・
アサシネア6世「おお、やっと来たか!待ちかねたぞ!新王都にはドネア姫も到着したそうだな。様子はどうだ?」
あずさ「・・・はい。後は陛下をお迎えして婚礼の儀式をあげるだけです」
アサシネア6世「そうか、そうか!これでガラマニアとの関係は安泰だな!」
あずさ「はい・・・」
どうやら王様はガラマニアとの戦争に反対の立場みたいですね。
などと王様と世間話をしていたら、アサシナの騎士の恰好をした2人が政庁に乱入してきました。
えー・・・新王都への移動途中とかではなく、政庁で襲ってきちゃうの?
アサシネア6世「何だ!?お前達は!無礼であろう!!」
あずさ「陛下の御前だ!アサシナの騎士なら礼儀をわきまえろ!」
いやいやいや、礼儀も何も相手は「死んでもらう!」とか言ってるんだよ!?
騎士「我らはパラドック様のご命令に従うのだ!」
ば、馬鹿な・・・なんでそんなことをわざわざここで言うの!?それでなくとも、全然警備が手薄じゃない通常体制の政庁に直接乗り込んできてるんだよ?そんな成功率が低いこの状況で、敢えて首謀者の名前を出すとか正気の沙汰とは思えません。まして、これだけ白昼堂々、目撃者も多いところで、そんな大っぴらに王様を暗殺しようものなら、仮に成功したところでパラドックさんが王位になんてつけるわけないでしょうよ!あっ、もしや、パラドックさんを落としめようと別の誰かが画策した罠なの?
アサシネア6世「ななな・・・あずさよ!こやつらを始末しろ!」
あずさ「はい!」
そりゃもちろん成敗しちゃいますとも!
王様は私だけでなく、自身の警護についていた両隣の騎士に対しても同じ命令をしたのですが・・・
なるほど、そうきましたか。そこまで手を回していたのであれば、王の暗殺なんていつでもできたでしょうに。なのにわざわざこのタイミングで事を起こしたのは、期待のニューフェイスである私もついでに消しちゃおうということなのでしょうね。
何か最初に予想した通りの展開になってきちゃいましたね。やっぱり、演出の方に問題があっただけみたいです。
あんな訳の分からない演出をしたせいで、「王様を暗殺した騎士はお前ではない」と、世界記が予め教えてくれなかった理由を無駄に考えなければならなくなっちゃったではないですか。
王様が殺された途端、世界記に記されていた以後の記述が全て抹消され、グラン大陸の滅亡が即座に確定してしまいました。
挙句の果てには、特に人質などをとられていたわけでもないというのに、たかだかアサシナ騎士4人程度に取り押さえられてしまう始末・・・そんな馬鹿な!!!
騎士「お前は国王を殺した騎士としてパラドック様が直々に処刑なさる。諦めるんだな!」
何かもうイライラを通り越して、呆れ果ててきちゃいましたよ。はぁ・・・もう1度、頭を冷やし直すべきかもしれませんね。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。