投稿日:
皆さんこんにちは。
理不尽でない人には可能な限り優しくしたい伊達あずさです。
ただ、存外理不尽な人って多いのですよね。ゲームの世界でも、現実世界でも・・・
では、サールズさんにご紹介頂いたジュリアさんに会いに行きましょう。
確かジュリアさんってウォーキーンズ・プロムナードの門の付近で商売していた小売はやらない鉱石商人の方でしたよね。ものすご~く前に一度お会いしてますね。
あ、いたいた。お久しぶりですね。1年と半年ぶりぐらいでしょうか。
鉱石商人のジュリア「鉱石のまとめ買いかい?質のいい石が沢山あるし、あたしゃアーチから張り出しまで何でも作れる石工や職人を知ってるんだ」
あずさ「サールズ卿の為にイリシウムが必要なのよ。200ポンドで幾らになるの?」
鉱石商人のジュリア「200ポンドだって!気でも触れたのかい!狂ってるよ!」
あずさ「それは在庫がないという意味かしら?」
鉱石商人のジュリア「あんた、イリシウムを手に入れるってことがどういうものかわかっちゃいないよ。あたしゃ特別な供給源と取り決めを結んでて、取り分が決められてんだ。多くても1シーズンに50ポンドなんだよ」
あずさ「1シーズンに50ポンド?私はそんなに待てないわ」
鉱石商人のジュリア「ちょいと待ちな。難しいけど、出来なくはないよ。あんたには2つの選択肢がある。あたしの供給源に頼んで不足分をそいつから買うか、あるいは・・・代替品をつかう手もあるのさ」
代替品?それは偽物ってこと?サールズさんは伊達や酔狂でイリシウムを欲しがっているわけではないのですから、偽物なんて掴ませたら直ぐにばれてしまいます。よって1案でいきましょう。
あずさ「あなたの供給源はどこなの?きっと道理を理解してくれるはずだわ」
鉱石商人のジュリア「それもいいかも知れないね。ところで、せっかくあいつの事を教えたんだから、謝礼を貰おうかね。万が一あたしの供給源が誰で何処にいるかが人にバレると、あたしゃ商売あがったりだからね。それ相応の礼はしてもらうよ」
あずさ「あなたの仕事がかかっているのだから、500ゴールドでどう?」
鉱石商人のジュリア「それじゃ、あたしが小遣いをもらえることはないようだね。駄目だ、それじゃ足りないよ」
うちの衛兵の一生分の給料に相当する額のはずなんだけどな・・・
あずさ「いいでしょう。補償として1000ゴールド払うわ」
鉱石商人のジュリア「そいつの名前はアンガー・ヒルダークさ。町にいる時はコパーコロネットに泊まってる。あいつを怒らせるんじゃないよ。あいつはここに来るだけでも充分な危険を冒してるんだ。あいつは・・・デュエルガーなのさ」
あずさ「デュエルガー?そんな邪悪なドワーフがアムンのどこに安らぎの場を見出しているの?」
鉱石商人のジュリア「もちろん、コパーコロネットさ。あそこじゃ、あいつよりもっと悪い奴だってかくまっているよ。それに、あいつらも食べていかなくちゃならないしさ。お互い有益な商取引なら、何の不都合もないだろう?あいつは変装してるから、ばれやしないのさ。それに、一人にしときゃ、何もしないよ。付き合えば分かるけど、それほど悪いやつじゃないんだ。あいつに会いに行くといい。あたしの紹介だって言いなよ。ひょっとすると、イリシウムをあたしより多く分けてくれるかも知れないよ。安くはないだろうけどね」
あずさ「ありがとう。そうするわ」
鉱石商人のジュリア「幸運を祈ってるよ。必要になるからね。もちろん、なんであたしがそう言うか分かってんだろうね」
まだ1ポンドもイリシウムを入手できていない状態で、早くもうちの衛兵2人分の生涯賃金ほどの経費がかかっちゃったけど・・・
コパーコロネットへ。
アンガー・ヒルダークさんは酒場の中を探すとすぐに見つかりました。
アンガー・ヒルダーク「何を見ている?ドワーフでいる事が法律に触れるなんて聞いていないぞ。もっと気弱な奴でも睨んでろ」
あずさ「敵意を見せなくていいのよ。ジュリアに紹介された。イリシウムの事で話がしたいの」
アンガー・ヒルダーク「ジュリアが?俺はあの小娘と話をする必要があるな。あいつに、俺と分けられるだけの充分な礼をしたのだろうな。あいつはそうするのが賢明だと分かるはずだ。さて、お前はイリシウムを探しているのか?俺は持っていないし、すぐに入る予定もない。残念だがそういう事だ、じゃあな」
む、今の状態ですら赤字になりそうだっていうのに、これで1ポンドもイリシウムが手に入らなかったら絶望的ですよ。
あずさ「あんたはここで私と話をしたいだろ、デュエルガーめ!私に、あんたのことを怒鳴り回って欲しくないでしょうが」
ジュリアさんにお支払いした1000ゴールドっていうのは、こう脅されるリスクを見越してのものなのでしょ?
アンガー・ヒルダーク「俺がデュエルガーだって言いふらして、俺の態度を変えさせようってのか?そんな事で俺は動かないし、俺を明るみに引きずり出すことも出来んよ。おまけに無意味だ。ばか、そんな事は関係ないんだ。イリシウムがないんだよ。それだけだ。鉱山にも今は行けないから、お前の手に入ることはない。いくらでも腹を立てりゃいい、役には立たんよ」
調べてみたところ、デュエルガーはアンダーダークなる場所に住む陰気で冷酷で排他的な種族らしいのですが、アンガーさんはその名にそぐわず物凄く冷静な方ですね。私、感動しました。
あずさ「その言い方からすると、不足を予想していたわけではなさそうね。何か問題でもあったの?」
アンガー・ヒルダーク「ほほう、今度は友達になりたいってわけか?だいたい、なんだって俺があんたと話してなきゃならんのだ」
あずさ「あんたが自分で問題を解決できていたら、イリシウムを持っているはずだわ。他に何が出来るの?」
アンガー・ヒルダーク「何もできんよ。ここは丘や山に住むドワーフでさえ、商売の機会がほとんどないんだ。分かったよ。あんたが手伝いたいのなら、そうしてもらおう。あんたはイリシウムを欲しがっているが、待たなければならない。俺達は地中深くで採掘しているが、危険な作業なんだ。通常の採掘量でも、えらく希少な物なのだ。だが、みんな役に立たない情報だ。最新の出荷分が盗まれたんだからな!少なくとも次の時期までは、誰にもイリシウムは手に入らないのだ」
あずさ「あんたのために正義の鉄槌を下そう。山賊を殺して、イリシウムを手に入れてやる」
アンガー・ヒルダーク「奴を追うのはあんたの勝手だ。もう俺の物ではないのだから。俺が顔を見せれば、奴は私がデュエルガーという理由だけで、護衛をつけるだろう。この町じゃよくあることだよ。俺は貧しい商売人に過ぎないのに、顔が悪いってだけで刑務所送りにされるのだ。私からイリシウムを奪った野郎は丘ドワーフだったが、そいつは両手をあげて歓迎されるのに。彼らには奴の残忍薄情さが分からないだろう。俺も雇った後で、奴がやってきた悪事を知った。だから、奴は俺をだましてイリシウムを奪ったのだろう」
アンガーさんは一人称に物凄く揺らぎがありますね。そういう個性なの?
あずさ「私は人を、その行動で判断しているの。実際、あなたは無害な人のようね」
アンガー・ヒルダーク「奴を捜したいのならば、そうすればいい。奴がブリッジ地区で立ち往生させられたというのが最後に聞いた噂だ。俺から盗んだ金で買った、社会から見捨てられたちっぽけな場所だ・・・さあ、地図に印をつけてやろう。奴はあまり動き回らないだろう。俺が会った時、奴はバルダーズ・ゲートから逃げていた。おお、そうだ。奴の名前も教えないとな。名前はネブだ。2、3の家族を泣かせていると聞いた。奴をぶっ殺すときに、アンガー・ヒルダークに送られてきた、と言っておいてくれ」
アンガーさん・・・結構いい人じゃないですか。
アンガーさん1人がいい人だからといって、デュエルガーに対する認識は変わりませんけど、デュエルガーだからって理由だけでその個人を見ないというのももったいないのかもしれませんね。
もともとお金になど興味なかったけど、そういったものとは全く別の目的で仕事を完遂しなければという気になってきちゃいました。
次回はアンガーさんからイリシウムを盗んだネブを退治します。
Prev | Next

Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。