タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
負け確定イベントが大嫌いな伊達あずさです。

ストーリーが固定されている漫画や小説ならいざ知らず、ゲームをしているのにプレイヤーがストーリーに影響を及ぼせないのでは、ゲームをしている意味がないと私は思ってしまうのですが、国産ゲームの殆どではそういった形式が採られていますよね。
タクティクスオウガは前作・伝説のオウガバトルと同じようにマルチエンディングという形式が採られているため、国産ゲームの中でも多少はマシな部類に属しているのですけど、そんなゲームですら、負け確定イベントに近い演出がちょいちょい採用されちゃっているのですよ・・・

だって、こちらを罠に嵌めたつもりで勢いづいていたヴァイスをあっさり(当人も「歯が立たない」って言ってたぐらいですからね)撃退しておいて、タインマウスの丘の包囲網を突破できるだけの兵力がこちらにないという扱いにされてしまうのにはどう考えても違和感があります。
そんなに兵力差が圧倒的なのであれば、何故タインマウスの丘でヴァイスは撤退する羽目になったわけ?それに、指揮官が倒されると指揮系統が乱れ、軍隊として正しく機能しなくなるという問題を「リーダーを倒すと勝利」というゲームシステムによって表現しているわけですよね?
それってつまり、兵力差があってもヴァイスというリーダーさえ倒せば、軍隊として瓦解してしまうって意味なんじゃないの?なのになぜ、ヴァイスを倒してなお、こちらが圧倒されているみたいな演出にされてしまうのか・・・どーも、ストーリーにそれっぽさ(説得力)が足りないのです。

どうしても負け確定イベントが避けられないのであれば、タインマウスの丘でヴァイスを戦場に立たせなかった方が良かったのでは?あのステージでの勝利条件は敵の全滅とし、ゲーム上の勝利後、イベント演出で後続の敵を続々と出現させるなどして、「このままでは耐えきれないから、包囲に隙があるクリザロー方面に撤退する!」みたいな流れにすれば済むはずです。
これなら、ヴァイスがガナッシュさんを予めクリザローに伏せていたことにも戦術上の説明がつきますし(ただその場合は、折角伏せていたんだからクリザローで奇襲しろよって話ですが)、そこまで兵数差があるのであれば、ヴァイスが兵を3つに分けたことも生兵法とはいえなくなります。
もちろん、こうしたとしても結局は負け確定イベントに違いはないのですけど、後に続くストーリーとの整合性がとれる分、こっちの方が大分マシです。

何かね・・・倒した敵が平然と逃げていくっていうのは、命のやり取りをしているはずの戦場にとてつもない違和感を生み出すことになると思うのですよ。しかも、敵が逃げることに対して特に策を講じたわけでもないのに、ストーリーの都合によって死ぬときは何故か死んじゃうわけでしょ?これでは緊張感もなにもあったもんじゃないよ!
ギャグテイストのストーリーならまだしも、シリアス一色のストーリーで倒した敵が平然と逃げていくという演出は絶対に止めた方がいいと思う。もう少し、ゲームシステム上の死(HPが0になるということ)というものを大切に扱ってあげて!

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵1
それでは、クァドリガ砦に行って、ヴァレリア解放戦線の船を海賊から奪い取ってやりましょうか。

ってか、クァドリガ砦って前に私がニバスから取り返した砦ですよね?何故、アルモリカ城の背後を守るウォルスタの砦が海賊などに占拠されちゃってるのよ。
ロンウェーが敵の手に落ちていた時分ならいざ知らず、今はウォルスタ優勢の世なのでしょ?しかも、クリザローにはウォルスタ兵が詰めてましたよね?それでなぜ、クァドリガ砦が海賊なんて烏合の衆に占拠されちゃうのよ・・・そうなっちゃう経緯に不審点しかありません。
あれだけ散々、ローディスやらゼノビアやらヴァレリア外からの侵略を危惧しておきながら、海から攻めてきた敵にクァドリガ砦を占拠されでもしたらどうするつもりなのでしょうか。言っていることとやっていることの間に、あまりにも違いがあり過ぎて私には全く理解できません。

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵2
海賊ダッザ「一人で逃げれば助かったものを、戻ってくるとは愚かなヤツめ。どんなに大勢連れてきても、オベロの荒海に鍛えられたオレ達海賊には敵わねぇよ」

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵3
騎士フォルカス「バイアンッ、無事かッ?今、助けにいくぞッ!!」

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵4
魔術師バイアン「フォルカスッ、何故、ここに来た?儂なんぞ捨て置けばよいものを!」

海賊ダッザ「ええい、構わんッ、ジジィを殺してしまえッ!いいか、ヤロウども。女は殺すなよ。高く売れるからな。かかれッ!!」

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵5タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵6
これって一体どういう状況なのでしょうね。
あのバイアンという方は海賊に捕らえられているというわけでもないみたいですし・・・フォルカスさんがクリザローに逃げのびていた間も一人で海賊相手に奮戦を続けていたってことなのでしょうか。だとしたら、あのバイアンって人、かなり強いですね。

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵7
友軍のバイアンって人が、ウィザードのくせに無闇矢鱈と敵陣深く突進していっちゃうせいで、こちらも早々に敵将ダッザを討ち取る他なくなっちゃったよ!あのバイアンって人、強いどころかかなりの足手まといです。本当は敵にいたコカトリスを説得して仲間にしたかったのにー

海賊ダッザ「ば、ばかな・・・ヴェルドレよ・・・すまん・・・」

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵8タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵9
こんなことになるなら、もうちょっと出撃させる人数を増やしておけばよかったな。やっぱり、有能な敵よりも無能な味方の方が厄介ですね。

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵10
騎士フォルカス「海賊どもに奪われていた船を取り戻すことができた。これで出発できる。約束通り、君達を古都ライムまで送り届けるとしよう。さあ、乗ってくれ」

海賊のものとなっていた船をこちらが奪い取ったわけですから、船の所有権は私達にあるも同然だったのですけどね。本当に虫のいい話ですよ。

魔術師バイアン「フォルカスよ、待ってくれ。実はシスティーナが捕まっている」

騎士フォルカス「なんだって!システィーナは無事に逃れたんじゃなかったのか?」

魔術師バイアン「すまない。システィーナだけやつらのアジトへ連れて行かれてしまったのだ。ボード砦に戻る前に、システィーナを助けるべきだと思うが・・・」

またですか・・・ほんと、ヴァレリアを解放するとか大それたことを言う間に、まずは自分達を解放しなよ!!

騎士フォルカス「・・・それはわかっている。しかし、彼らをライムへ送ることが先決だ」

あ、それくらいの恥は知っているのですね。

魔術師バイアン「馬鹿なッ!お前はシスティーナを見殺しにするというのか!?」

そして、こっちは恥知らずのようです。

騎士フォルカス「彼らは私との約束を果たしてくれた。今度は私が約束を守る番だ」

魔術師バイアン「システィーナはお前にとって大切な女性ではなかったのか!」

騎士フォルカス「私は一人の男である前に騎士なのだ。名誉をかけた約束を反故にはできん」

魔術師バイアン「この石頭めッ!ならば、この子らに聞いてみるまでだ」

タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)_挿絵11
魔術師バイアン「聞いての通りだ。我々の仲間の一人が海賊に囚われている。むろん、君達に関係の無い話なのは十分に承知している。それでも、君達の力を借りたいのだ」

カチュア「あなた達には大勢の仲間がいるはず。どうして援軍を呼ばないの?」

魔術師バイアン「今から同志を集めていたのでは間に合わないかもしれないのだ」

カチュア「私達だって追われている身なのよ。これ以上ぐずぐずしていられない。それに、私達は約束を守ったわ。その騎士様のおっしゃる通り、今度はそちらが約束を果たすべきよ」

魔術師バイアン「海上へ出てしまえば君達は安全だ。解放軍のやつらは追ってこれない」

え、ウォルスタ解放軍には海軍の概念すらないの?あんなに海が近いのに?ヴァレリア自体島国なのに?

魔術師バイアン「それに、海賊のアジトを攻めたとしてもライムへ到着するのがせいぜい3日ほど遅れるだけだ」

何かこちらが無傷で勝利する前提の話になってませんか?(いや、実際には無傷で勝利するけども!)
戦うということは、命のやり取りになるということなのですよ。何故、我々は無関係の人のために自身と仲間の命を無償で危険にさらさねばならないのでしょうか。

騎士フォルカス「バイアン、もういい。彼女の言い分はもっともだ」

魔術師バイアン「あずさ、君の意見は?リーダーは君だ。聞かせてくれ」

はっきりいって、今回は姉さんの言い分が正しい!
大体さ、こんな乞食同然のお願いをしている割に、何故こうも高圧的なのか・・・多分、このバイアンという方、私がこの願いを聞き入れなかったら、恥知らずにもこちらを罵倒してくる系のクズ人間に違いありません。

あずさ「お手伝いしましょう。主義や思想が違っても仲間を想う気持ちは同じです」

・・・と、全て理解した上でお手伝いしましょう。
十中八九、このバイアンという方は恥知らずのクズ野郎ですが、システィーナさんに罪があるわけではありませんからね。

カチュア「あずさッ!」

あずさ「リーダーは僕だよ、姉さん。きっと皆もわかってくれるさ」

ごめんね、姉さん。また姉さんの意に反しちゃったけど、今回は姉さんの言い分が正しかったと思うよ。

騎士フォルカス「すまない、あずさくん。その心遣いに感謝する」

魔術師バイアン「海賊のアジトはわかっている。ディクニーガ島のダムサ砦がそうだ」

ほらね。フォルカスさんが即座に感謝の意を伝えてきたの対して、こっちは聞き入れるのが当然みたいな態度でお礼の言葉ひとついわないでしょ。

あずさ「では、ダムサ砦へ向けて出発だ」

どうせ人助けするのであれば、もうちょっと気持ちよくやらせて欲しいなと思いつつ、今日はここまでなのですよ。

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タクティクスオウガのプレイ日記24:レトロゲーム(スーファミ)」への2件のフィードバック

  1. オーヤナーギ

    魔法使いのお爺さんが戦闘で死亡したらストーリー変わったのでしょうか?
    それとも、何食わぬ顔で同様のセリフを話していたのでしょうか

    返信

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