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皆さんこんにちは。
缶に入った外国産クッキーがお気に入りの伊達あずさです。
この「カロリーや健康とか変に気にするなら、そもそもクッキーなんか食うな!」と言わんばかりの潔い味わいがとても癖になるのです。
とはいえ、別に食べ過ぎたりしなければ大丈夫ですよ。うん。
とりあえず、そうですねぇ・・・火あぶりにされてしまう前に、縄を外してあげましょうか。
ヴィコニア「シャールの祝福を!間一髪とはこのことだよ、まったく・・・!」
狂信者A「何をしている!?何故ベシャバの審判の邪魔をする!?ベシャバのおぼしめしは人民に示さなければならぬのだ!」
狂信者B「邪悪な奴らの味方だ!ドロウの味方だ!!」
別にドロウの味方というわけではありませんが、少なくとも理不尽な人達の敵であることは間違いないでしょう。
狂信者A「こんな事を許してはならない!!ドロウは死ぬのだ!!」
貴婦人「きゃあぁーっ!」
平民「逃げろ!」
思想の違いから、狂信者達と刃を交えることになっちゃいました。
しかしあれですね。実際にヴィコニアさんを火あぶりにしようとしていた狂信者達よりも、安全なところから無責任なことをわめくだけわめき、いざとなったらすぐに逃げだす野次馬達の方がどうみてもクズですね。
狂信者達との争いの最中も牢屋の入口を守っている牢番の人は我関せずといったご様子。
誰もが皆、ドロウだからという理由だけで火あぶりにしようと思うわけではないのかもしれませんね。
ヴィコニア「すまないねえ、”アビル”・・・また世話になっちまったみたいだねえ。あたしは、こんな目にあわされるような真似は、何一つしちゃいないんだよ・・・!普通に歩いてただけなのにさ。顔は隠してたはずなのに、たまたま感づかれちまったんだよ、あいつに。油断した隙を突かれちまったんだよ。そいつが大声で仲間を呼んで、あたしの正体を声高にばらしてくれてねえ・・・連中ときたら、あたしが間諜だだの密偵だだの、寄ってたかって一方的に決めつけるんだよ・・・!!臆病にもほどがあるよ、あの”リヴィン”共ときたら・・・!とにかく、さっさとここを離れようよ。ぐずぐずしてたら第二陣のお出まし、なんてことにもなりかねないじゃないか。ここらの野蛮人の連中ときたら、油断も隙も、あったもんじゃないからねえ・・・!」
そういわれても、私達、今からこの地区で用があるのですよ。
ヴィコニア「仲間に入れてくれたら、悪いようにはしないよ、あずさ・・・!どうだい、ここはひとつ、あたしの腕にかけてみないかい・・・?」
え?う、う~ん・・・今回はブランウェンさんも居ませんし、クレリック不足ではあるのですけど、これからケルドーンさんのお家にいく予定なのですよ。先ほどの様子を見る限り、ケルドーンさんは大のドロウ嫌いみたいだし・・・ねぇ・・・
あずさ「今は駄目よ、ヴィコニア。多分あとでね」
ヴィコニア「しょうがないねえ、まったく・・・あたしはもうしばらくここら辺にいることにするよ、あずさ。遅かれ早かれ気が変わるだろうから、その時はグレイヴヤード地区に顔を出しておくれよ。あそこの建物は見ごたえあるんだよ・・・?”リヴィン”もあんまり来ないみたいだから、人目にもつかないですむし、ねえ・・・ここに住んでる”リヴィン”はどいつもこいつも、当たり前のようにドロウを血祭りにあげようとしてくるからねえ・・・」
さっきから言ってるリヴィンっていうのが何を意味しているのかは分かりませんけど、グレイヴヤード地区って結構人多いよ?大丈夫?
ヴィコニアさんと別れ、再びケルドーンさんの家探しをしていると・・・
ケルドーン「ああ、ついに私の家だ。召使い達がこれまでずっと手入れをしてくれていた」
どうやらここがケルドーンさんのお家みたいですね。つまり、ケルドーンさんのファミリーネームはファイアカムだったわけですか。
そういえば、ケルドーンさんが着ている鎧もファイアカム・フルプレート・アーマーって名前でしたね。なるほど、あれは家名だったのか。
ケルドーン「ああ、ピオニー。玄関に飾ってくれた花は素晴らしいよ。お前の女主人はどこにいる?」
ポーニー「おや、ケルドーン様!最後にお会いしてから、もう1カ月以上経っていますよ」
ケルドーンさんが家を空けていたのは1カ月ぐらいなものだったのですね。あれであの懐かしみ方はおかしくない!?
それなら石油タンカーの船員さん達だって、それくらいは家を空けているはずです。私ですら、1年ぐらい出張で家を空けてたことあるよ!?
それはそれとして・・・ピオニーっていうのはポーニーさんの愛称なの?それとも久しぶり過ぎて名前を忘れちゃってたの?
ケルドーン「妻に会うのも久しぶりだ。さあ、マリアはどこだい?」
ポーニー「勿論です、ケルドーン様。マリア奥様は・・・お部屋ですよ。私が・・・私がお連れいたします」
ケルドーン「そうしてくれ、ピオニー。それに娘達も」
ケルドーン「ああ、私の可愛いヴェスパー。学校はどうだい?プリーストは親切にしてくれるか?」
ヴェスパー「はい、お父さん」
ケルドーン「・・・良かった、良かった、それを聞いて嬉しい。それからレオナ、男の子達は今ではお前と遊んでくれているか?もうお前をからかっていないか?」
レオナ「プリーストがいる時はね」
ケルドーン「よし、よし、それは良かった」
良かったの!?今、レオナさんめっちゃ含みがある言い方だったよ!?
レオナ「ママ、もう行っていい?」
マリア夫人「もちろんよ。お父さんと話があるからその間、居間に行っててちょうだい」
久しぶりに帰ってきたお父さんに対して、随分と冷たいですねぇ・・・
今のやり取りだけで、ケルドーンさんの夫婦間に何かしら問題がありそうだというのが分かっちゃいますよ。
マリア夫人「それであの人達は誰なのよ?あなたがカリムポートで改宗させた異教徒?それともサラドゥーシュで会った巡礼者かしらね!」
ケルドーン「マリア、この人はあずさだ。我々は彼女の幼馴染みを捜して・・・」
マリア夫人「どうだっていいわ、ケルドーン!あなたがここを出て2カ月も経ったし、それにその時だってほとんど1日くらいしかいなかったのよ!ここには、あなたが居た跡さえ残っていない・・・」
ケルドーン「マリア、私は騎士団の任務を果たさなければならない。もし私に選択の余地があるならば、私はここにいるだろう」
マリア夫人「そうかしら?本当に?本拠地がこの町にあるというのに、ぜんぜん会えないじゃない。いつだって、レディエント・ハートのことばっかり!ケルドーン、私はどうなの・・・私の心はどうなの?これ以上あなたを愛せないならどうすればいいの?」
ケルドーン「マリア?」
マリア夫人「これ以上、娘達が父親なしで暮らせなければどうするの?私が夫なしで暮らせなければどうするの?」
ケルドーン「私のことなどもう愛していないのか?私は・・・私はお前を愛し続けてきたし、これからもそれは変わらない。どんなにそれをうまく隠したところで、お前と離れて過ごしていると、毎日、果てしない喪失感を感じる。私は教会を愛するようにお前を愛しているが、教会の方が厳しい雇い主なのだよ・・・それは結婚した時に分かっていただろう」
マリア夫人「分かってるわ、分かってるの。それに、同じように心からあなたを愛している・・・」
ケルドーン「では、我々が愛し合っているなら、マリア、何がいけないというんだ?」
マリア夫人「私・・・よく会ってる人がいるの・・・子供や使用人達はもう知ってるわ・・・彼は娘を2度、サーカスに連れてってくれた・・・ああ、ケルドーン」
ケルドーン「お前は・・・なんだって?そいつの名前は!?」
マリア夫人「ウィリアム、ウィリアム・ソープ卿は・・・お願い、彼に手を出さないで。あなたがいないんだから、せめて代わりの者を求めるのは仕方ないじゃない!」
確かに夫婦間の問題というのは他人が簡単に善し悪しを決められるものではないのかもしれませんけど、それでも、ケルドーンさんが連れて来た初めて会うお客さんの前で、こんな話を自ら切り出すマリアさんの性格には致命的なレベルの難がある気がしてなりません。たとえどんな事情があったとしてもです!
とはいえ、マリアさんが仕事人間のケルドーンさんと好きで結婚したのと同じように、ケルドーンさんも好きでマリアさんを選んだわけですから、まぁ、何とも・・・
エアリー「ああ・・・多分ケルドーンを仲間にするには適当な時期ではなかったんだね。まるで個人的な問題に・・・踏み込んでしまったように感じるよ・・・」
そういえばさ、私、ケルドーンさんにイモエンさんの話とかしましたっけ?ケルドーンさんとは例のカルト教団を調査する間だけの一時共闘のつもりだったんだけどな・・・
ケルドーン「・・・行け、娘の所に。今お前を見ると、マリア・・・お前を見ると気が狂う」
ケルドーン「名誉も、使命も、呪われろ!・・・ああ、神はこの件を法廷に持ち込めと命じている。ウィリアム卿は絞首刑になり、私の愛する者は牢屋に入れられるだろう。それ以外の結末はない」
まぁ、それがこの世界の法なのであれば、それも仕方ないのかもですねぇ・・・
あずさ「奥さんと話をするべきだわ」
夫婦間のことも分からなければ、この世界の法律もよく分からないので、月並みなことしか言えませんけど・・・
ケルドーン「あずさ、彼女の顔を見ると正気をなくすだろう。今、彼女の前にいるということは、今まで神聖に保ってきた徳をすべて放棄することなのだ。私は血まみれの獣になり、魂を地獄に落とすだろう。君の好意は分かるが・・・その道は選ばない」
そうはいっても、ウィリアム卿と話したりしたら、それこそ血まみれの獣になっちゃうでしょ?
でも、こんな状況でも私のことを気遣ってくれるのですね。ヴィコニアさんの一件では私の好感度を著しく下げましたが、結構善人なのかも?
あずさ「では私達は法廷で証言しなければなりません。さあ、私はあなたの味方よ」
ケルドーン「いや、駄目だ。これは私が一人で立ち向かうべき仕事だ。ああ、私はもう疲れているが、これが終わるまでは休めないな・・・3時間後に騎士団で会おう。神々が助けてくれるなら、この悪夢も全て終わっているよ」
そういうとケルドーンさんは1人でどこかへ行ってしまいました。
大丈夫でしょうか・・・1人でウィリアム卿のところに乗り込んだりしなきゃいいけど・・・
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。