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皆さんこんにちは。
善い行いに興じるのは、自分に余裕ができてからにしたいと思う伊達あずさです。
つまり、誘拐生き埋め事件を解決したり、殺人事件を解決したりするのは、ラエリスさんを助けた後・・・いや、ディロンさんも助けた後です!
ファイブ・フラゴン亭の中には名のある人が沢山いるけど、肝心のラエリスさんが居ません。
良くない事にローズさんが言っていたベルさんもいますね・・・話しかけちゃうと、また殺人事件の方が進んでしまうので、今話しかけるのは避けましょう。
ファイブ・フラゴン亭には2階と地下があるみたいだけど、当然、地下からですね。クァイルさんがラエリスさんとは酒場の地下にある劇場で会えると言っていましたし。
受付「こんばんは。まもなく次の舞台が始まります。チケットには5ゴールドの寄付をお願いしていますが、無くても結構です。チケットをお買いになりますか?」
あずさ「どんな芝居なの?」
受付「シジル一座の優秀な団員による最高にドラマチックな劇が上演されます。説明するよりも見て頂いた方がいいでしょう・・・チケットをお求めになりますか?」
あずさ「いいわ・・・では5ゴールドよ」
受付「何て恵み深い方なのでしょう。どうぞ劇場にお入り下さい・・・案内係にチケットを見せて下さい」
キリナルド「愛しのルニシアよ、恋人はそなたを捨てたのだよ。もう・・・ただひとつの選択しか残されていない・・・私のそばに来て、そして、結婚するのだ!」
ルニシア「いやよ、キリナルド、私には出来ないわ!ああ、ロドリゴ・・・ロドリゴ!愛しい人・・・あなたはどこに行ってしまったの!?」
ビフ・ザ・アンダースタディ「あああ・・・ここだ!ここだよ、僕の・・・えーと・・・愛しい人・・・」
ルニシア「ああ、ロドリゴ!ロドリゴなのね!やっと会えたわ!でも、どうやってここまで・・・」
ビフ・ザ・アンダースタディ「僕は・・・えーと・・・海を渡ってきた・・・うん・・・美しい人。そう、海を渡って、そして・・・」
貴族「おい!この前と役者が違うぞ!」
ルニシア「(コホン)・・・そして未開の地から戻ってきたの?」
ビフ・ザ・アンダースタディ「そ、そう、その通りだ!みかいの地だ。そう・・・えーと・・・」
貴婦人「この間の役者はどこよ!?まったく!!」
農民「これは酷い!酷すぎる!!」
キリナルド「(エヘン!)だが・・・ロドリゴよ?いや!そんなはずはない!!どうしてそんなことがあり得るのだ!?」
ビフ・ザ・アンダースタディ「あなたはさぞ・・・ええと・・・混乱しているだろう?(混乱している、だったよね?)」
ルニシア「(困惑!困惑、よ!!)」
ビフ・ザ・アンダースタディ「困惑している!ええ、あなたはとてもお困りのようだ・・・えーと・・・キリナルド様!あなただったのですね。えーと・・・えーと・・・えーと・・・」
平民「酷いな!ステージから降ろせ!!」
ビフ・ザ・アンダースタディ「・・・あなたが・・・うむ・・・その・・・えーと・・・」
ルニシア「(シーッ!海を越えて運んでもらうように手配したの!)」
ビフ・ザ・アンダースタディ「えっ?何なの?」
キリナルド「(ハァー)ああ、そなたは正しいよ、ロドリゴ!大海原を渡るお前の旅を手配したのは私だ!あれは、その・・・本当に残酷なことをした!それでも・・・一体どうしてこんなにすぐに戻ってきたのだ?」
ビフ・ザ・アンダースタディ「ああ・・・もう思い出せない・・・僕は臨時の役者にすぎないのだから・・・」
平民「リーラの冒涜だわ!こんなの見てられない!」
農民「そうだぞ!ブー!ブー!!」
貴族「ブー!!ブウー!!」
ビフ・ザ・アンダースタディ「・・・あらま・・・」
確かにこれは酷い。ブーイングもやむなしですよ。
というか、代役であるということを差し引いたとしても、この出来は酷すぎます。ビフ・ザ・アンダースタディとか言う人の責任感の無さには呆れ果てます。
ラエリス・シャイ「本当に・・・申し訳ございません。観客の皆様。今、私達の一座はどうにもならない状況で、うまくいっていないのです」
チケット代金をとった後に言うような話ではないと思うのですよね。
一座が上手く行っていないなら興行しなければいいだけの話です。一座の問題は観客には何の関係もないのですから。むしろ、出来が悪いと分かっていながら披露しているわけですから、不誠実すぎませんか?
コーガン「うむ、ステュクスのように悪臭で苦しめられた例もあることについて考え、俺の感覚はそういう目にあっていないことに満足する。ああ、苦しまずにこれに気付いたのはいいことだ、違うか?」
比喩が難しすぎて意味が全く分からない!!
ラエリス・シャイ「あなた方、善き人々にお願いがあります。どうか私達が一座を立て直した時にもう一度いらして下さい・・・シジル一座が時間と金を払うだけの価値があることをお見せ致します。もちろん、そうなるまでは無料で結構です・・・それから最後に・・・ちょっと変わった・・・お願いがあります。もしも・・・お客様やその知り合いに・・・剣や冒険に長けている人がいるならば・・・私のところへ来てもらえないでしょうか。これは一刻を争う事態なのです。このラエリス・シャイの所まで会いに来て下さい。それまでは、私はお客様にもう一度謝り、楽しい夜を過ごされるようお祈りします・・・」
なるほど、だからチケット代が5ゴールドの寄付なんて変なことになっていたのですね。でも、それならそれで、先に事情を説明して欲しかったよ。
あの大根代役が出て来たあたりから、ラエリスさんからの依頼が劇の代役なんじゃないかと疑い始めていましたが、最後の話を聞く限りではそういうわけでもなさそうです。まぁ、別に代役でも良かったのですけどね。昔は良く劇とかにも出ていましたし・・・
ラエリス・シャイ「ああ、どうも?今夜の芝居のお金を返して欲しいのかもしれませんが、申し訳ありませんが、この一座が混乱していないときにもう一度おいで下さいと言うしかありません」
別に返金を求めていたわけではないのですけど、やっぱり、ラエリスさんには誠実さに欠けるところがあるような気がしてなりません。
エアリー「私達は・・・あなたを助けにきたんだ。私のおじさんは・・・いや、本当はおじさんじゃないんだけど・・・あなたの事を知っているようで、会いに行ってくれと・・・」
ラエリス・シャイ「それなら歓迎するわ、お嬢さん。でも、あなたの言っている事がちょっと分からないわ。おじさんって誰なの?」
エアリー「クァイル・・・彼の名前はクァイル。サーカスで私を育ててくれたんだ」
ラエリス・シャイ「ああ、そうだったの。若いイリュージョニストのノームね。彼がこの町にやって来た事は耳にしたけれど、こんなに早く私の手紙に返事をくれるなんて思わなかった。彼は元気なの、エルフさん?」
エアリー「若いって・・・?そっか、ずっと昔から彼を知っているんだね。クァイルは元気だよ。町でサーカスをやっていて、あなたの手紙を受け取って、私達を呼んだんだ」
ラエリス・シャイ「それなら、あのノームは私を助けてくれるのね。シジルで私が彼を助けた時以上のお返しになるよ。ねえ、お嬢さん、助けてくれる?」
エアリー「それは・・・あずさ次第だよ。私は彼女と旅をしているけど、あなたを助けられる程の経験を持っているのは彼女だよ。何があったのか・・・話して欲しい」
エアリーさんマジ天使ですね。とてもアクが強いBaldur’s Gateの住人とは思えません。
逆にラエリスさんに対する評価は、今のところ、話せば話すほど下がっていく一方です。
ラエリス・シャイ「それなら、ぜひ私達の話を聞いてもらいましょう。俳優の一人のエルダリスがこの町に住むウィザードに誘拐されてしまったのです・・・相手は交渉すらしてきません。エルダリスがジェムを愛でるのを見て、そのウィザードの強欲が刺激されたのでしょう・・・私達の仲間をすぐに手放すような奴ではありません。それで、そのウィザードは両方とも盗んでしまい、私達は何も出来ないでいるのです。そこで、あなたにはどんな手段を講じてでも私達の仲間とジェムを取り戻して欲しいのです」
やっぱりこの人どうにも好きになれないな・・・これって暗にそのウィザードを殺せって言っているようなものですよね?
この人のどの辺が心優しいのでしょうか。それとも時が彼女を変えてしまったのでしょうか。
何か裏がありそうな予感がするけど、エアリーさんの手前、断るわけにもいかないでしょうね。
あずさ「そのウィザードは何者で、どこにいるの?」
ラエリス・シャイ「彼の名前は確かメクラスだったわ・・・彼の住処へは町の下水道から行けるのだけど、どこにあるかは謎なの」
何その都市伝説みたいな曖昧な情報。どこにあるかは謎なのに下水道から行けるのは確定なの?何とも不思議な話ですね。
あずさ「何故、町の衛兵に話をしないの?」
ラエリス・シャイ「私は・・・あなた方のやり方がどうなのか分からないけど、シジルの運勢では、私達が出会った多くの町の権力機関は誰一人として公平な態度ではなかったわ。エルダリスは解放されるでしょうが、ジェムは戻ってくるかしら?あのウィザードが俺のものだと言い出すかもしれないわ・・・そうしたら、私達に反証はあげられない。いいえ・・・我が仲間とジェムの両方とも取り戻さねばなりません。私達が奇妙な存在という事において、これ以上の質問は無しよ。これが最良の策なの」
怪しさ大爆発ですよ。この仕事、物凄く気が乗らない!!
衛兵にいってエルダリスさんが解放されるなら、衛兵に言う意味が全くないわけじゃないじゃん。というか、エルダリスさんが解放されれば、少なくとも演劇面においては一座を立て直せるんじゃないの?そうすれば、観客も酷い舞台を見せられずに済むと言うのに。とてもラエリスさんが舞台を見に来てくれた観客に対して誠実な対応をとっているとは思えません。
というか・・・本当にそのジェムってラエリスさんの物なの?
だって、ジェムが欲しいだけならエルダリスさんを誘拐する必要なんてないでしょ?メクラスさんがラエリスさんの言うような悪いウィザードなのであれば、普通に殺して奪い取りますよね?その方が圧倒的に楽でしょ。
実は、メクラスさんのジェムを盗もうとしてエルダリスさんが捕まったとかそんな話じゃないよね?どう考えても、そっちの方がしっくりとくるのですよね。
あずさ「この仕事の報酬は?」
ラエリス・シャイ「私達は貧しい芝居の一座なので、あげられる物はありません。メクラスは財産を持っているので・・・彼から好きなだけ奪い取ればいいわ。でも、お金はいつだって物を言うから・・・スズメを助けてくれれば300ゴールド払うわ。ジェムを取り戻してくれれば、2倍払うわ。それでどう?」
スズメって誰よ・・・エルダリスさんのこと?後、メクラスさんの財産を好きにしろとか全く報酬になってないよ。メクラスさんの財産はあなたのものじゃないでしょうに。無茶苦茶ですね、この人。
あずさ「分かったわ、あなたの頼みを聞きましょう」
私の直感は十中八九ラエリスさんの方に非があると告げていますけど、真相が気になるのでここは敢えて引き受けましょう!
ラエリス・シャイ「羽ばたきなさい、そして・・・そして、なんとしてでもウィザードから私達の仲間を取り返して、戻ってきて。成功を祈っているわ」
エルダリスさんを取り返したいだけなら、衛兵でも良かったんじゃないの?貴方が本当に取り返して欲しいのはどう考えたってジェムの方だよね?
エアリー「彼女を助けると言ってくれて嬉しいよ。私の記憶が正しければ・・・テンプル地区から下水道に入れるはず。そこからこのウィザードのメクラスを追跡できると思う」
本当にエアリーさんはいい人だなぁ・・・こんなお人よしのエアリーさんを悲しませるような結末にならなきゃいいけど・・・
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。