つかみどころのないデイルソン:Baldur’s Gate 2#50

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
久しぶりに遣り甲斐のありそうな仕事にありつけた伊達あずさです。

無責任な依頼主が多い中、アラートさんの自分事感は凄い!
あれだけの状態になってなお、自身の職務を放棄せず、隙あらば戦いの場へ戻ろうとするその姿勢には心を打たれました。

ただ、アラートさんが共に戦いたいと願えば願う程、皮肉にも私はその願いを叶えてあげたくなくなってしまうのですよね。
だって、その戦いでアラートさんが死んじゃったら悲しいではないですか。困ったものですよ。

では今日はミストラに選ばれし者の歴史をご紹介いたします。

ミストラに選ばれし者の歴史

何故、魔術の女神、ミストラが人間に力を授けたのかは定かではない。その時代のミストラによる他の行動から考えると「タイム・オブ・トラブル」(ミストラ自身もヘルムの手にかかった)を予知していたミストラが、自分の力の継承者(女魔法使い、ミッドナイトとなった)に力を授けることにしたのだというのが有力な説である。運命の碑板を盗む「タイム・オブ・トラブル」を更に波乱の渦に巻き込んだ神々、今は亡きベイン、ミアクル、そしてバールの策略に対抗すべく、不死身と言ってもよい人間に手を貸すことにしたのだ。その説によると、ミストラは「タイム・オブ・トラブル」の1300年以上も前の「燃え上がる炎の時代」(DR0年)の頃には、アズースに、人間に力を分け与えなければならぬと伝えていたのであった。それが後に、「ミストラに選ばれし者」と呼ばれる者達である。ミストラに与えられたその力は、選ばれた者達の体の中で眠っており、その者達が望むときのみ、ミストラが力を呼び起こすことができるのであった。ミストラは強力なヒーリングの力をその者達に先天的に与えた。彼らは普通の人間よりも遥かに寿命が長かった。ミストラは、人間がその力を用い更に強力な力を得るだろうと考えた。しかし、その力だけでは、神々には太刀打ちできないだろうとも予測した。

魔術の女神は、ふさわしいと思われる人間を選び始めた。まず最初に選んだ者は、若きメイジ、エルミンスターと有望なウィザードである、ケルベン・アルンスンという男であった。2者共に、ミストラの力を与えられるのにふさわしい者達であり、それを使いこなす能力があった。それまでのミストラの計画は失敗に終わっており、ほんのわずかな者のみが、ミストラの力を滅びることなく、体に受け入れることができることがわかっていた。エルミンスターとケルベン以外では、たとえ十分な耐久力を備えていようと、ミストラの導き無しに生きていくことはできなかっただろう。いかなることがあろうと、「タイム・オブ・トラブル」を乗り越えなければならなかったため、ミストラは、自らがその者達を育てるための揺りかごとなり、選ばれし者がこの世に生を受けた頃より自分の力に順応できるよう、育てた。

ミストラが選ばれし者達を選ぶ際、最も慎重に選んだのがその父親達であった。ネヴァーウィンター付近に住む貴族、かつてのハーパーズ、ドマル・シルバーハンドがその1人である。ミストラは、ドマルが心惹かれていた魔法使い、エルー・シュンダールの体に憑いた。エルーの前にミストラは姿を現し、計画を打ち明けると、エルーは始め乗り気でなかったが、ミストラに説得されドマルを誘惑しドマルは喜んでそれに答えた。

ドマルとミストラ(エルー)は、「イヤー・オブ・ドリフティング・スター」(DR760年)に結婚した。7人姉妹の長女、アナストラ・サイルーンがそれに続く冬に生まれた。サイルーンの6人の妹は1年置きに、エンデュー・アラストリエル、アンバラ・ドーブ、エシーナ・アストルマ(今日では、通称「ストーム」と呼ばれるのを好む)、アナマニュ・ラエラル、アラッスラ・シェントラントラ(現在、シンブルという名で知られている)、エルシー・キルーという順で生まれた。リールムシアン伝説の中では、子供達は7人姉妹として知られている。

ドマルは、何年もの間、妻に乗り移ったミストラに気づかずにいた。(おそらく、ミストラが、秘密がばれた際に、ドマルを失うのをおそれていただめであろう)ドマルは6人目の女の子が出来た頃には、絶望し、気が触れんばかりであった。その上、自分の妻が日に日に衰弱していくのをなす術もなく見守っていた。エルーは女神と共に長い間存在していたことにより、萎びた貝のようになってしまったのだ。もはや、ミストラの助け無しでは生きていることができなかったのである。

7人目の子供が、エルーのお腹にいたとき、ドマルはプリーストに相談した。司祭は大きな魔力がドマルの妻に憑りついていると教えた。ドマルは、自分と妻の苦しみを長引かせないため、首をはね妻を殺害しようとした。

ドマルがクビをはねた途端、ミストラはその姿を現し自分の計画を明かした。すると、ミストラが恐れていた通りのことが起きた。ドマルは自分達がいかにミストラに利用されていたのかということにショックを受け、妻の亡骸に背を向け土地と子供を捨て、北の地に消えてしまったのだ。ミストラは仕方がないと思い、ドマルに残された30年を見守ってやった。ドマルは死ぬ間際にミストラを呼び、ミストラはドマルを召使いとして自分に仕えさせることを約束した。ドマル・シルバーは強ではウォッチャーという名で知られ、人間にその姿を見られることなく世界を旅し、選ばれし者の候補者を捜し出し、ミストラと選ばれし者に迫る危険を明らかにしていった。

う、う~ん・・・微妙に内容(文章?)がおかしいんだよな・・・
まぁ・・・エルミンスターさんとケルベンさんがミストラに選ばれし者だったということはわかりました。
そして「タイム・オブ・トラブル」に備えるべく、選ばれし者を増やしたかったミストラが、まるで競走馬でも育成するかの如く、人間の血統に手を入れて、自身の力を受け継ぐにふさわしい器を作ろうとしたということも理解できました。

ただ、その器を作成する際の種牡人(?)に選ばれたドマルさんという方の心情が今ひとつ理解できないのですよね。
まず、ミストラはドマルさんの憧れの人エルーさんに乗り移ってドマルさんと結婚することに成功します。こうして、事実上、ミストラはドマルさんとの間に子供を作ることができました。
このミストラとドマルさんの子というのが、ミストラに選ばれそ者としての器たるにふさわしい存在ということなのでしょう。

ここまでは理解できます。でも、問題はその先なのですよね。
ミストラに憑りつかれていたエルーさんは、自身の中にいる過剰すぎる力の影響で、6人目の娘が生まれた頃には萎びた貝のように衰弱してしまっていたらしいのですけど、それとは別のところでドマルさんは気が触れんばかりに悩んでいたみたいなのですよね。妻の衰弱以上の悩みって一体なんだったのでしょうか。
それ以前に・・・よくもまあここまで衰弱した妻相手にドマルさんは7人目の子作りに及んだよね・・・挙句、エルーさんの中に大きな魔力が憑りついていると知るや否や問答無用でエルーさんの首をはねちゃうとか・・・確かに気が触れているとしか・・・

そして、一番の謎はここからですよ。
ミストラに利用されていたことを知り、育児放棄するほどミストラを憎んだであろうドマルさんは、何故か自分の死に際にミストラを呼び出したかと思えば、更に何故か呼び出されたはずのミストラに自分の召使いになるよう約束させられちゃうとか・・・話の流れが正気の沙汰ではありません!ドマルさんの心の有り様が全く理解できないよ!!

ドマルさんって魔法の才能こそあったけど、責任能力を追及できないぐらい知能面に問題がある人だったのでしょうか。
だから、ミストラに説得されたエルーさんに誘惑されるがまま、ぽんぽん子供を作り、死の間際でさえ、憎むべき相手であるはずのミストラにいいようにされちゃったの?
でも、ドマルさんは萎びた貝のような状態のエルーさん(見た目ではなく体調的な問題)と平気で子作りしちゃうような人ですからね・・・確かに責任能力というか判断力に問題がありそうです。

つかみどころのないデイルソン:Baldur's Gate 2#50_挿絵1
ではようやく本編です。
相変わらずリラルコルがうるさいけど、「誰彼構わず殴りに行こう」ではないところにちょっと愛嬌のようなものが感じられます。

じゃ~今度こそ秘密の入り口から砦の中に入りますよ!

つかみどころのないデイルソン:Baldur's Gate 2#50_挿絵2
ナリア「中に入れたわ。まずデイルソンを探しましょう。生きていてくれるといいんだけど。それから庭へ行って跳ね橋をかけるのよ」

デイルソンさんを探すのはいいとしても、跳ね橋をかけちゃうとアラートさん達が入ってきちゃいますよね?それはどーかなぁ・・・

つかみどころのないデイルソン:Baldur's Gate 2#50_挿絵3
秘密の入り口から入って3部屋めにしてトロール発見。
ソード・オブ・フレームがちゃんと炎扱いだといいけど・・・

召使い「やめてくれ!お願いだ!これ以上苦しめないでくれ!」

急いで助けに入ろうと思ったのですが・・・間に合わず。

つかみどころのないデイルソン:Baldur's Gate 2#50_挿絵4
名も無き召使いさんのことは残念でしたが、ソード・オブ・フレームならちゃんとトロールに止めを刺せる!
これでもう何の心配もなくなりましたね。山ほどトロールが出てきたとしても何の問題もありません。

つかみどころのないデイルソン:Baldur's Gate 2#50_挿絵5
そして、4部屋めにしてデイルソンさんを発見しました。

デイルソン「何だ?あんた達、誰?裏口から入ってきたんだろう?そうなんだろう?トロールと蛇は表から来るから。いったい、ここで何を?」

あずさ「そのトロールと蛇を退治しに来たのよ。貧しい市民達から略奪するとどうなるか、奴らに教えてやるわ」

デイルソン「そうなのか?でもどうしてここの事を心配するんだ?理由は2つだろうな。何かしらの見返りを求めているのか、それとも・・・それともナリア様に頼まれたかだ」

あずさ「彼女は、トロールに占拠されたこの場所で、もう誰にも命を落として欲しくないのよ」

デイルソン「彼女に頼まれてここに来たんなら、少なくとも悪い奴じゃなさそうだね。でも言うだけじゃなくて何が出来るのか見てみないと。ナリア様は慈悲の心を持った貴族だとは思うけど、結局は貴族階級の人間なのさ。悪かったよ。でも本当に助けに来てくれたのか、それとも口だけなのかい?ナリア様は時々、有言不実行の傾向があるから」

何か随分と疑り深いですね。助けに来たと言っている人間を疑ったところで、今より状況が良くなることはないと思うけど?

あずさ「それはどういう意味なの?彼女はあなたの身に何があったかって、真剣に心配していたわよ」

デイルソン「彼女も時には助けてくれるさ。でもおいら達が使用人で、彼女が貴族だって事には変わりない。自分では慈善活動のつもりでいるんだろうけど。まあやる気だけは買うけどさ」

確かに私もナリアさんにはそういった面がありそうだと思うよ?でも、そんなナリアさんに助けられたことのある人間が、このように彼女を非難するのは違うんじゃないの?

あずさ「ここに何体のトロールが残っているの?」

デイルソン「30人ぐらいかな。デカいトロールがいて、そいつが指揮してるみたいだ。おいらは隠れてたけど、そいつの威張った声が聞こえたんだ。『ユアン-ティ』がどうの、てのも聞こえたな。それが何人いるのかは分からないけど」

あずさ「それで、あなたの仲間は何人生き残ってるの?」

デイルソン「分からないよ。2、3人が逃亡したのを見たけど、逃げてる途中で殺されたよ。この辺りにも、少しは隠れてるかもな。デアルニス卿は生きてるよ。少なくとも今朝は生きてた。彼は武器の部品を取ろうとしていたんですよ。武器は解体して持っていたんです。何故だかは言おうとしませんでしたが。おいらなんかじゃ聞けなかったし。多分彼を地下牢へ連れて行ったんだ。地下牢は閉鎖してあったんだけど、トロール達は嗅ぎ付けたんだと思うな。どうして皆殺しにしないのか不思議だよ」

微妙に言っている意味がわからないな・・・
「多分”彼”を地下牢へ連れて行ったんだ」の彼は一体誰を指しているのか・・・文脈から察するにデアルニス卿のことではなさそうですよね?
もしかして、デアルニス卿が解体して持っていたっていう武器の部品のことを”彼”と表現してる?だとしたら、意味が分からなくなるから変なところで擬人化表現するの止めて欲しい。

あずさ「分かったわ。汚れ仕事を片付けに行ってくるから、安全な所に避難しておいて」

デイルソン「おいらはここに残るよ。でも有り難う。まだ奴らも捕まえに来ないし、あんたが外でひと暴れするなら、ここにいるのが1番安全だと思うんだ。ナリア様に会うことがあったら、一緒にいるといいよ。ここを誰よりも良く知ってるのは彼女だし、まあ少なくとも、彼女はそう思ってるしね。時々まともな答えが返ってくるって程度でも、何もなしで行くよりはマシだよ」

デイルソンさんはナリアさんのことが嫌いなのか、それとも単に皮肉屋なだけなのか・・・

デイルソン「ああ!他にもあったよ!役に立つかどうか分からないけど、とにかく話した方がいいだろう。あの大きいトロールが、狂ったように穴を掘る奇妙なモンスターを何匹も飼ってるんですよ。奴らは何よりも食べる事が大好きなんだ。おいらは給仕係で、奴らに犬のシチューを作ると、あいつら持ち場を放り出して食べにくるんだ。食事のたびに犬を4匹殺さなきゃならなくて、最悪さ!奴らは牢屋のメインルームを警備してるみたいだけど、監房の1つで食事をするんだ・・・廊下を南に行った所、あいつらが最初に侵入してきた部屋の裏側だよ。奴らのことを注意してもらおうと思って。おいらが殺されそうになった時、その監房に奴らの食べ物を投げ込んだんだ。食べてる間は、奴ら、他の事を忘れてるから」

あずさ「ありがとう、デイルソン。私はもう行くわ。あなたも気を付けて」

デイルソン「上手く行くことを祈ってます。ここほど居心地のいい場所は、そう簡単に見つからないですからね。トロールが倒れたら火を使う事を忘れないように。そうじゃないと、奴らはまた立ち上がって来ますから」

何とも測れない人ですね。言う程恩知らずってわけでもなさそう。
存外機転も利くし、長生きしそうなタイプではあります。

デイルソンさんはまだここに留まるみたいですし、ナリアさんで話しかけた場合はどうなるのか気になるけど・・・試すのは次回かな。

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