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皆さんこんにちは。
キクさんの遺体がお墓から出てこなかったのはかなり痛かった伊達あずさです。
キクさんの死について調査するのが私の本来の仕事だったので、あそこで遺体を押さえられなかったのはかなり痛い!
しかし、犯人は一体何の目的でキクさんの遺体を墓から持ち出したのだろう・・・
村人達が目撃していたキクさんのゾンビは春日さんで決まりだと思ってましたけど、キクさんの遺体が消えていたことで、それも大分怪しくなってきてしまいました。
確かに大勢の村人達から目撃情報のあった人影の方は春日さんだったのかもしれません。でも、皆が夜に見かける女性の人影をキクさんだと思い込むようになった元凶となる人影はひょっとすると本当にキクさんだった可能性も・・・
あゆみさんは本当にキクさんがゾンビ化して夜な夜な村を歩き回っていると思いますか?
私はゾンビ好きですけど、”そこまで”はオカルトチックなものを信じてないのですよね。
さてと、じゃあ茜さんのことも心配なので、ちょっと綾城家に顔を出してきますね。万が一・・・ってこともありますからね。
こんにちは、善蔵さん。今日は珍しく色々分かりましたよ?
えっと、最初にアキラさんのことですが・・・ご遺体が見つかりました。
善蔵「警察から全て伺いました。誠に残念です・・・」
そして、神田さんのことですけど・・・
善蔵「先ほど神田様からお電話がありまして、ユリ様のお子様が見つかったとのことです!やはりキク様からユリ様を探して欲しいと頼まれて・・・」
それが・・・善蔵さん、今回の事件の首謀者は神田さんである可能性が高くなってきました。
善蔵「ええっ!そんな・・・馬鹿な・・・」
もちろん、まだ何の物証もありません。なので、現段階では推測でしかありませんが・・・
善蔵「ユリ様についてはキク様から色々聞いておられたでしょう。後継者の印がどのような物かもご存知だったかも・・・しかし・・・」
とりあえず、神田さんが犯人である可能性もありますので、警戒だけは怠らないで下さい。
で、茜さんの様子は如何ですか?
茜「御迷惑をおかけしました。せめてもの罪滅ぼしにこの綾城家にお仕えするつもりです」
春日さんが亡くなったことで、綾城家は完全に当主不在となってしまいましたけどね。仕えるにしたってどこから給料がでてくるんだろう。
綾城家の全権について、相続の可能性があるとすれば、相続権の第一位は綾城和人さんということになります。綾城和人さんがもし亡くなっていたりした場合は、キクさんの孫にあたるユリさんの子供にも相続権が発生するみたいですけどね。
あ、そうそう。茜さんが隠したというキクさんの煙草入れはどちらに?
茜「持っていました。これがその煙草入れです」
茜さんがテーブルに置いた煙草入れを調べようと手に取ろうとしたら、こともあろうに手を滑らせて床に落としてしまいました。私、探偵失格!!
・・・ん?その拍子に煙草入れの中から1枚の紙きれが出てきました。
紙切れには”馬進み、兎進みて、鳥開く、卍の中の印望まん”と書かれています。何ですかね・・・この探偵心をくすぐるような謎かけ文は!
茜「善蔵さんは煙草入れを見ると、大旦那様や昔のことを思い出すそうです」
そうなんですか?善蔵さん?
善蔵「茜が申しますように、この煙草入れを見ていると昔の事が目に・・・あ!」
どうしました?
善蔵「じ、実は旦那様のせいで自殺してしまった家族のことを思い出したんです。その家族は・・・神田という苗字でした!その家には確か・・・このことで両親を失った・・・息子が一人いたはずです!!」
え~ここで自殺した家族が出てきちゃうの!?
っていうか、善蔵さんは私にキクさんの死について調べてもらいたがってたわけですよね?じゃあ、キクさんに恨みを抱いていそうな人の名前は真っ先に挙げておいてくれなきゃダメじゃん!!
あ~あ、これでまた話がややこしくなってきちゃいましたよ。少なくとも、神田和人説は大分可能性が低くなってしまいました。
そうなると、一連の殺害動機についても考え直さなければならなくなりますね・・・
やっぱり直接本人から聞きますか。
弁護士相手に物証もない状態で、犯行について問い詰めたりするのはあまり得策じゃなさそうですけど・・・
かなり気乗りはしませんが、神田さんの事務所にやってきました。
秘書「あら?あなたは何時かの・・・はあ?先生が殺人犯?あなた何言ってるの!」
えっ、鎌をかけるにしたって、本人以外にまでそんなことを言う必要ないのに・・・うっかり、口が滑ってしまったみたいです。
こうなったらなるようになれです!
神田という弁護士には動機となる事情もあるんです。
自殺した家族の苗字と一緒ってだけで、まだ全然そうと決まったわけじゃないんですけど・・・ま、まあ、はったりですよ!
秘書「変な事言わないでよ!言っときますけど、神田という名前の弁護士なんて幾らでもいるのよ!」
おっしゃる通り!!
とりあえず、綾城家に恨みを抱いて自殺したという神田さんの方を調べてみましょうか。
・・・と、いうわけで、その辺の事情に詳しそうな玄信さんのところへ。
玄信「キクさんの遺体は、まだ見つからん。あんたの手で早く犯人を捕まえてくれ。何という罰当たりなことを・・・」
玄信さん、綾城家のせいで自殺した神田さんというご家族をご存知ですか?
玄信「・・・!」
一連の事件はその自殺されたご家族の生き残りとなる息子さんの犯行である可能性が出てきました。どうか、話を聞かせて頂けないでしょうか。
玄信「そうか・・・あの男の仕業じゃったか・・・あんたの思っとる通りじゃ。キクさんの旦那に両親を自殺に追いやられた男こそ、綾城商事の顧問弁護士・・・神田という男に間違いない」
玄信さんはご存知だったのですね。ということは、キクさんも・・・
玄信「キクさんは神田のことを全て知っておったんじゃよ。それでも敢えて神田を顧問弁護士に決めたんじゃ。せめてもの罪滅ぼしのつもりでな。キクさんはこう言うとった。神田を顧問弁護士にすることが正しいかどうかはわからん・・・しかし、その結果がどうあろうが、それは自分の意思であり・・・綾城家の定めじゃとな・・・神田は良く働いたそうじゃ。キクさんも満足しておった。まさか神田がこんな恐ろしいことを考えておったとは・・・夢にも思わんかったじゃろう・・・ユリも神田親子のことを知っておったじゃろう。そんなこともあって、ユリは屋敷を出る覚悟を決めたのかもしれん。ユリはかねてから綾城家の商売のやり方に耐えられんかったようじゃからな。じゃがのう・・・喰うか喰われるか、厳しい商売の世界の話、綾城家だけを責めることなど誰にもできんことじゃ・・・キクさんとの約束で、儂は神田のことは、誰にも話さんつもりじゃった。初めてあんたから神田のことを聞かれた時から、儂は何も言わなんだはずじゃ。それに気づいていたとすれば、あんたは大した探偵じゃのう・・・伊達とやら!神田に目的を果たさせてはならん。このままでは奴は救われん!くれぐれも頼みましたぞ」
何だか雲行きが怪しくなってきましたね。
まてよ・・・これはひょっとして、神田さんの目的は逆だったんじゃ・・・(次回に続きます)
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。