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皆さんこんにちは。
何かもうキクさんは他殺ではないんじゃないかなとか思い始めた伊達あずさです。
コロンボでも任三郎でもジェーンでも、ましてやコナンくんやはじめちゃんでもない凡探偵の私には、現段階でキクさんの他殺を疑えるような兆しを見つけることが出来ません。
ただ、綾城家謎の後継者ユリさんや綾城家後継者の印、そして、私の失われた記憶については興味がないといえば嘘になります。
調べられる側からみれば、はた迷惑な話なのでしょうけど、そういった好奇心は探偵にとって大切だと思うのですよね!
では、今日も元気に調査を再開していきたいと思うわけですが・・・そういえば、あゆみさんが調べてくれると言っていた綾城商事の件はどうなったのでしょうね。何も言ってこないということは、まだ報告できるような段階にはないということなのでしょうか。
あゆみさんが事務所で何をしているのかわからないし、手伝ってもらっている手前、急かす訳にもいかないのですが、こっちも大分行き詰まっちゃってるのですよね・・・
とりあえずできるところまで頑張ってみますけど・・・
今日はキクさんの一人娘で綾城家の次期当主にも指名された綾城ユリさんについて、明神村で聞きて回ろうと思ってます。じゃーいってきまーす。
いい加減、この駅にも大分慣れちゃいましたね。
じゃ~聞き込みの手始めは駅員さんにしてみましょうか。何気にこの駅員さん、物知りですし。
駅員さんは、綾城キクさんの娘だというユリさんとお会いになった事ってあるんですか?
駅員「綺麗な人だったという噂ぐらいは聞いた事はありますが・・・」
流石の駅員さんもユリさんを実際に見た事はないのですね。
ユリさんが家を飛び出していったのは20年も前のことらしいですし、もっと村に長く住んでいそうな人を捕まえた方が良さそうです。
姿は見えませんが、役割語がお年寄りっぽいので、きっと私の期待に答えてくれるはず!!
付かぬことをお聞きしますが、綾城キクさんの娘さんであるユリさんをご存じありませんか?
村人「・・・へへっ、綾城ユリさんのことなら熊田先生が良く知っているようだで」
ほう、熊田先生がですか。なるほどなるほど・・・
村人「あの家は呪われとるだよ・・・沢山の人の恨み辛みで大きくなった家じゃからな・・・キクさんが殺されたって話もただの噂とは言い切れねえだ」
え?綾城家のご先祖様がこの辺一帯の領主だったって聞いていたもんだから、てっきり村のまとめ役的な立場で、村の人達からの信頼も篤いのかと勝手に思い込んじゃってましたけど・・・確かにそっか、キクさんの旦那さんだと言う人も結構評判悪かったですもんね。ただそうなると、綾城家の遺産やら後継者やらが云々という話とは無関係になっちゃうんだよなぁ・・・
村人「キクさんはのう、満月の晩に墓から出て来なさるだ。きっとまた、死人が出るに違えねえだよ・・・」
しかも、かなりオカルトチックな話になってきちゃいましたよ。
貴重なお話ありがとうございました。次は熊田医院に行ってみましょう。
どうもどうも、お久しぶりです・・・と言う程にはまだ時間も空いてませんね。
熊田「おお、何の用ぢゃ」
よく考えたら、熊田先生に記憶喪失の件、相談してみてもよいような気がするんですよね。記憶を失う程の怪我をしておきながら、私まだ1度も病院にかかってないんですよ!
まあそれはそれとして・・・熊田先生は綾城ユリさんという方をご存じですか?駅で熊田先生がユリさんのことをよくご存じだとお聞きしたものですから。
え?熊田先生?どうなされたのですか?急にもじもじしちゃって・・・
熊田「な、なんでもないんぢゃ・・・」
ひょっとして、熊田先生・・・ユリさんのこと・・・
熊田「な、何を言うとるか!ユリさんのことなら、玄信に聞いてくれ・・・さっさと行かんか!」
こういったことであまり人をからかうものではありませんね。
わかりました。では神楽寺に行ってみます。突然、変なことをお聞きして申し訳ありませんでした。
熊田「あずさが今日もきとったぞ。薬だけ持ってさっき帰ったとこぢゃ。今頃は屋敷におるんぢゃないのか?」
あずささん、今日もこちらにいらっしゃってたのですね。
そういえば、以前お会いしたとき、かなりの頻度で咳をしてましたけど、風邪でも引いたのでしょうか。後で綾城家にも行ってみますか・・・
というわけで、今度は玄信さんがいる神楽寺へ。
あっ、記憶喪失の件を言いそびれちゃったじゃないですか!まあもういいけど・・・
どうも・・・また来ちゃいました。
今日は綾城ユリさんのことについて調べてるんです。熊田先生からユリさんのことなら玄信さんがお詳しいとお聞きしまして。
玄信「ユリはキクさんの一人娘じゃ。20年前、この村へ仕事でやってきた青年と知り合ったんじゃ。2人はやがて愛し合うようになったんじゃ。じゃが、キクさんの旦那が2人の仲を猛反対したんじゃ。身分が違うとな・・・しかし、ユリの決心は固く、遂に駆け落ちしてしもうたんじゃよ」
なるほど、よくありそうな話ですね・・・とは思っても口にしません。
玄信「・・・それでも、ユリは一人娘じゃからのう、キクさんは後継者の証を持たせたようじゃが・・・」
何だかちょっと意外ですね。
キクさんって綾城家の正統な後継者なわけじゃないですか。つまり、キクさんの旦那さんは綾城家の外から婿入した人なのですよね?
物凄~く勝手なイメージになっちゃいますけど、そういった関係性の場合って、キクさんの方が立場が強いものだと思ってましたよ。
だって、旦那さんの反対を押し切って家を飛び出そうとしているユリさんに後継者の印を持たせるぐらいですから、キクさんはそこまで2人の関係に反対だったわけじゃないのですよね?
で・・・ひょっとして、玄信さんはキクさんがユリさんに持たせたという後継者の印がどんなものなのかご存じだったりします?
玄信「残念じゃが、儂はどんなものかまでは知らんのじゃ」
ですよね。
あ、そうだ。玄信さんは綾城アキラさんのこともご存じだったりしますか?よく明神村に来ていたみたいなのですけど。
玄信「キクさんはそのアキラという男を孫のように思っとったようじゃの。ところが、アキラの方はキクさんを小遣いをくれるばあさんぐらいにしか思っておらんかったらしい。それを知っていても、孫のいないキクさんにとって、アキラは可愛かったんじゃろう・・・」
どうもアキラさんって明神村の人には評判が悪いみたいですね。
とても参考になりました。また何かあったらよろしくお願いします!では今日はこの辺で失礼いたします。
とりあえず、ユリさんのことを知ってそうな人には話を聞いてみたけど、やっぱり今のところ調査には直接関係なさそうだなぁ・・・
後は綾城家に戻ったっていうあずささんに、ユリさんのことや後継者の印なるものについて聞いてみるぐらいしか思い付く事が無いけど・・・
まあ、今日の調査はここまでにしておこうかな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。