ダンゴムシと私

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こんにちは、ほっといたら虫の話ばっかりしてる栁澤です。

今日は特に珍しくもない虫の話です。
ダンゴムシ……。
あの、ちょっと触っただけで真ん丸に丸くなる、ちっちゃい虫のことです。

先日の夜、コンクリートで固められた地面をダンゴムシが歩いていました。
街灯が少し遠くにあったため、ダンゴムシのくせにものすごく長い影が出来ていて、最初何者かと思いましたが、よく見たらごく普通のダンゴムシでした。
人が歩くようなところをダンゴムシが歩いていたら踏まれてお陀仏ですので、茂みに移動させようと、私が彼(?)を拾おうとしたところ、丸まりました。
丸まってもらえたので、平べったい形状のままよりとても拾いやすかったので助かったんですけど
どうして丸くなるんでしょうか…。
現代社会では役に立たなくとも、自然界ではものすごく役に立つに違いないと思い、ダンゴムシがなぜ丸くなるのか調べてみたところ。

ウィキペディアには、「コンクリートの上で踏まれると潰れてしまうが、柔らかい土の上でなら踏まれても大丈夫な硬さ」的なことが書いてありました。

…。
それだけ!?

そんな、まさか。
それだけのためなら別に丸くならなくていいよね?
平べったいまま耐えればいいじゃない。
というわけで本当の理由(?)を調べることにしました。

ダンゴムシは、アリに襲われると急所のお腹を守るために丸くなるらしい。

なるほど?
グンタイアリなら人間であっても恐ろしいけど、ただのアリンコ程度なら全く脅威に感じないので見落としていました。
でもダンゴムシにとっては、アリは天敵なんですね。
しかし悲しい事実も判明してしまいました。
ダンゴムシはアリに出くわすと、あの防御態勢を取り、アリをやり過ごそうとします。
そのうちアリは数が減っていき、ダンゴムシは丸まるのをやめて歩き出します。
しかしダンゴムシは足が遅いので数が減ったからと言っても逃げている最中にアリに追いつかれ、足などを噛まれて結局は捕まってしまうことも多いとのこと。

…。
防御を解くタイミングを間違えているんでしょうね。
まぁそれは、根競べすれば諦めてもらえそうです。

賢く立ち回ればアリには効果有りっぽいんですが、ダンゴムシの敵、つまりダンゴムシを食べるモノはアリだけではないことも判明しました。

それは鳥さんです。
鳥ってのは基本悪食なのが多いです。(何でも食べるってことです)
鳥は歯がないので基本丸飲み。
丸かったら、すげー飲み込みやすい。
鳥に見つかったら、もうおしまいっぽいです。
アリ以上に逃げ切れると思えない相手ですし。

また、蜘蛛もダンゴムシ食べるそうです。
蜘蛛は別に巣を張って飛んでいる虫をキャッチする種類だけではありません。
ハエトリグモや、アシダカグモのように巣を持たずにハンティングする種類も少なくありません。
蜘蛛と言うのは基本すげえ素早いんです。
これも、アリに追いつかれる速度のダンゴムシには逃げ切れるとは思えません。
アリンコのような小さい虫の数の暴力なら、我慢比べで何とかなりそうですが、蜘蛛はそうはいかないでしょう…アリンコよりデカいし、食べ方も……ここから先は…興味がある人は調べてください…!
丸くなっても意味がないことだけは確かなのです。

そして最後に、蛇やカエル。
こいつらも丸呑み系です。
蛇はもっと大きいものを食べていそうですけれども、蛇にだって幼少期があるので小さいものも食べます。
カエルは何でも食べちゃいます。
鳥もだけど、彼ら相手だとサイズ的にも「丸くなったから何?」って感じではありますね。

というわけで
私にすら容易に捕まってしまうどんくささのために、ダンゴムシはいろんな被害に遭っているらしいことが判明しました。
これからも、道路を歩いているダンゴムシを見かけたら、そっと茂みに移してあげるくらいのことはしようと誓う蘭丸でした…。
ただ、丸いのでついアンダースローでまぁまぁ速度をつけて投げてしまっていたのだけど大丈夫だろうか…。
もう少し優しくしよう。

最後に…ウィキに、ダンゴムシはエビ、カニのお仲間なのでいざとなったら人間の非常食にもなると書いてありました。
ひぃいぃ(ノД`)・゜・。

ダンゴムシと私_挿絵1

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