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皆さんこんにちは。
非信者なのにお布施を半強要されている伊達あずさです。
必要経費を自前で用意しなければならないのに、報酬が不透明とか理不尽にも程がある依頼です。
しかも、暗に恐喝まで推奨されちゃいましたからね。とても教会の人間の提案とは思えません。
・・・とはいいながらも、別にこの仕事をこなさなくてもゲームは進むのですから、結局は自分の意思で行ってるわけだけど。
さっ、この家に滞在しているサールズ卿と面会し、寺院に飾る芸術作品の作成依頼交渉をしましょう。
中は外観よりもずっと広いですね。
あっ、あそこに執事さんがいるので挨拶しておきましょう。後の交渉のためにも、ここで不法侵入者だとは思われたくないですしね。
執事「はい?何かお手伝いしましょうか?ユステヴ家に何か御用ですか?」
あずさ「いえ、そうじゃないわ。芸術家のサールズがここにいると聞いたんだけど?」
執事「サールズ卿はいらしております。あなたは教会の方ですね。(ハァー)思った通りです。あまり靴の泥を落とさぬよう、気を付けて下さい」
奥には家主のユステヴさんとその奥様がいらっしゃいました。
一応、お二人にも挨拶しておいた方が良いでしょうね。
カー・ユステヴ「それで、あなたはどなたかな?ああ、サールズ卿があなたの為に彫刻を作る前に、入れ物を準備しようとして来たのだな。テンプルの人だな?」
あずさ「ヘルムの栄光の為に来たの」
信仰心はゼロですけど、建前上はヘルム寺院の使いですからね。社交辞令ですよ。
カー・ユステヴ「分かった。私にとっては大した事ではないし、それはサールズ卿とて同じだろう。彼の頭にあるのは創造する事だけで、その作品が誰の物になるかなどあまり気にかけてはいない。彼をここに迎えるのは、実に名誉な事だ。我らは今、社会では高い地位にある。あこがれの貴族なのだよ、我らは。どうか、ここにいる間は顔を出さないようにしてくれ。芸術家を見に沢山の裕福な人々が来るし、そういう人々は使いの者と関わるのを嫌がるからな」
珍しく感じの良い貴族だなと思ったのですけど・・・いう程感じ良くはなかった。でも、これくらいは許容範囲です。
ユステヴ夫人「ああ、あなたはサールズ卿に仕事の依頼に来た使者に違いない。彼に断られても名誉なことなの。だから、何の収穫もなく帰ることになっても、気を落とさないで」
あれ、また珍しく感じがいい方ですね。
あずさ「ヘルムにかけて、私は忍耐強く彼を納得させるわ」
ユステヴ夫人「はい、はい。あなたが何を言おうと承知よ。私の家を出入りする時はすばやくすませるようにして頂戴。私のソーシャルクラブはサールズがここに来るというのでとてもうらやましがっているけれど、あなたがいると目障りなの。するべきことをして出て行きなさい。私は教養のある人達の世話をしなければならないし、あなたがいると空気が少し汚れるわ」
全然如何にもな貴族でした。
しかし、Baldur’s Gateの世界は現実世界とは違って、イレニカスやエルミンスターさんのように1人の純粋な力が世界に影響を及ぼすレベルに至れる非常に理不尽な世界だと思うわけですよ。そんな世界で、よくこうも傲慢な貴族が隆盛を誇れるものですよね。
むしろ、力を持たない人達は強力な力をもった理不尽な人達に抗う為、一致団結する流れになってそうなものなのですが、この貴族達を見る限り、比較的現実世界に近い社会構造に留まっているみたいです。この世界の力ある人達は博愛主義者揃いなのでしょうか。個人が世界を揺るがす力なんて持っちゃったら「世界をあるべき姿にしなければ」みたいな妄想に捕らわれそうなものですけどね。
まあ、露骨に毛嫌いされてはおりますが、家主より立ち入る許可を得られたのでそれで十分です。
サールズ卿「誰かな?我が瞑想を邪魔する理由を聞かせてもらえるかな?我が創造的黙想には穏やかな目覚めが必要なのに、君のドスドス歩きで台無しになったよ」
あずさ「失礼。だけど、芸術的創作活動をするあなたの腕を頼って来たの」
サールズ卿「ああ、そうか、そうか、そうか。くだらない教会のひとつが君を送ったんだな?きっとそうだ。彼ら以外は”ノー”という言葉の意味を知っているからな。どこの使者だ?」
あずさ「ヘルムによって私はここに送られました。常に洞察力に優れている彼の目はあなたの仕事を見たがっています」
サールズ卿「君の申し出は他の者と同じだな。金と神に仕える満足が唯一の真実と言うのだな」
あずさ「そうです、あなたは強力な信仰に引き立てられる事になります」
もっとカジュアルな返事も可能ですが、一応はヘルム寺院からの使者ということになっているので、いい子ちゃんぶっておきましょうか。
サールズ卿「私はこの町の貴族全員から気にいられている。今更教会の支援が必要だろうか?そのような組織は要求ばかりする。私の創作活動で必要な物は、純度の高いイリシウムだ。他の物は私の才能を貶めるだけだ。私の要求はそれだけだ」
何と言うか・・・サールズさんの言う事はもっともです。
私も教会の使者なんて立場ではありますけど、人の善意や信仰心を煽って搾取してくる教会のやり方があまり好きではありません。私達、気が合いそうですね!
しかし、こんなことになるなら、プリズムさんの遺作のエメラルドをこっちの世界に持ってこればよかった。きっと、高名な芸術家のサールズさんならプリズムさんが命を賭して作り上げたあのエメラルドの真の価値にも気付いたやもしれません。
あずさ「では、イリシウムは私が見つけます。鉱石商人から買えるでしょう」
サールズ卿「以前に紹介された商人を覚えている。確かジュリアだったな。当たってみるといい。彼女は時々、異国の物を持っているのだ。プロムナードに行ってみなさい。さあ、行け!私は必要な原料を持ってきた教会の為に仕事をする!それが君の所でなくても構わない!200ポンドのイリシウムを持ってこないと、私は休暇を楽しむ事に戻ろう!」
サールズさん・・・自身の作品に強いこだわりがあるだけで、全く理不尽でも変人でもなかった!
これはどう考えても「そんなこだわりはどうでもいいから、予算内で適当な仕事して欲しい」みたいな要求をしている教会の方が悪い!
何だかサールズさんのために仕事をしようという気になりました。
教会のためではなく、サールズさんに良い作品を作ってもらうためにこのクエストを続けたいのです!
というわけで、次回からサールズさんも満足する純度の高いイリシウムを探しちゃうよ!?
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。