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皆さんこんにちは。
今更ながら、フィダック城への使者として私達ほど不適任な人材もいなかったのではないかと思う伊達あずさです。
私達が書状を持って行く前から、既にある程度の話は通っていたみたいですよね。であれば、その際に非干渉交渉も一緒にやっちゃえばよかったのですよ。そうすれば私達がわざわざフィダック城まで書状を届ける必要なんてなかったはずです。
そりゃもちろん、国同士の約束というのは強制履行させる手段が存在しないことから両国間の信用のみに頼らねばならないわけですし、「最終交渉はFace to Faceで」となるのも理解できるけど、私達がロンウェー公爵の代役というのはちょっと荷が重過ぎます。
交渉内容がイージーだから私達でもOKという理由なのであれば、レオナールさんにひとりで行ってもらえばよかったのです。確かにランスロットさんがフィダック城に居たのは誤算だったのかもしれませんけど、だとしても、暗黒騎士団に恨みを抱いている私達を使者にするのが良策とは思えません。
今回の一件・・・仕組まれている気がしてなりませんね。
黒いランスロットさんか、あるいはロンウェー公爵に・・・
では、無事任務を果たし、アルモリカ城へ戻るところから再開します。
ロンウェー公爵「よくぞ私怨を棄て、ウォルスタのために我慢してくれた。ご苦労であった。さて、戻ったばかりですまないが、これからすぐにバルマムッサへ行ってもらいたい」
カチュア「バルマムッサといえば、ガルガスタンが作った我々の自治区があるところ・・・」
ロンウェー公爵「自治区といえば聞こえはいいが、中身はウォルスタ人強制収容所だ。元は閉鎖された炭坑町だったが、今は我々の同胞を家畜のように押し込み奴隷同然の仕事をさせている。その数は五千人をくだるまい。過酷な重労働により、毎日、幾人もの同胞が夢半ばで死んでいくのだ」
カチュア「彼らの救出が今度の任務ですね」
ロンウェー公爵「五千もの人数を救出するのは無理だ。救出するのではなく、蜂起させるのだ」
ヴァイス「武装蜂起か・・・確かに、それだけの人数が戦力となれば・・・」
ロンウェー公爵「正直を申せば、このまま戦っても我々に勝ち目はない。戦力の差があまりにありすぎる。ガルガスタンが攻めてくる前にこの差を無くさねばならん。幸い、今度の一件を巡ってバルバトスと反体制派との対立が再び表面化している。バルバトスが兵を出すのは、反体制派を粛清してからとなるだろう。チャンスは今しかないッ!!」
騎士レオナール「君達に頼みたいのは、彼らを説得することだ。中には、戦うことに異を唱える者もいることだろう。そのままで良い、と考える者もいるやもしれん」
ロンウェー公爵「しかし彼らは戦うのが嫌なのではない。ただ戦いに疲れただけなのだ。だからこそ、君達若き英雄が行くことで、彼らの眠れる勇気を呼び覚まして欲しいのだ」
騎士レオナール「彼らに渡す武器は、私が別動隊を率いて後から運んでいくことになっている」
ロンウェー公爵「すべては君達若き英雄達にかかっている。頑張ってくれ」
今度の作戦の人選は正しいそうですね。
でも、今の戦力でガルガスタンと真っ向勝負できないと分かっているなら、ますますバクラムや暗黒騎士団、そして、ガルガスタンの反体制派を利用しなかった理由の説明がつかなくなってしまいます。
それに何故、少数民族に過ぎないウォルスタがここまで執拗にガルガスタンのヘイトを集めているのか、その理由も非常に気になるところです。
ロンウェー公爵「・・・頼んだぞ、レオナール。失敗は許されぬぞ」
騎士レオナール「すべては手筈通りに動いております。ご安心を」
ん?何か含みを持たせてますね。もしかして、今回の作戦には何か別の意図があるのでしょうか。
流石に何の勝算もなく、ガルガスタンとの一騎打ちに持ち込むほどロンウェー公爵は無能じゃないのか・・・
がけっぷちでひとり黄昏るランスロットさん発見!
あずさ「ランスロットさん」
ランスロット「やあ、あずさくん。よくここがわかったね」
あずさ「ギルダスさんが、きっと、ここだろうって」
ランスロット「そうか・・・こっちへ来たらどうだい」
ランスロット「どうしたんだい、うかない顔をして?バルマムッサでの武装蜂起の件かい?」
あずさ「とても危険な任務だって、レオナールさんが言っていました・・・」
ランスロット「君らしくもないな。怖じ気づいたのかい?」
あずさ「そういうわけじゃないけど・・・」
ランスロット「いいんだよ、誰だってそうだから」
あずさ「ランスロットさんも、怖いと思うことがあるんですか?」
ランスロット「そりゃ、もちろんだよ。戦いのたびに震えがくるぐらいだ。だけどね、死ぬわけにはいかない、そう思えば、怖さなんてなんとかなるもんさ」
あずさ「死ぬわけにはいかないか・・・僕は革命のためなら死んでもいいと思っている・・・変ですね。そう思っているのにふと気付くと、死の恐怖に怯える自分がいるなんて・・・」
ランスロット「命を賭けるということと死ぬということは全然違うことだ。君が本当に民のことを考えるのなら死んではならない。自分の戦いの行く末を見届けなければ・・・それに、君には姉さんがいるじゃないか。そのためにも生きなければ」
あずさ「ランスロットさんはどうなんですか?誰かのために死んではいけない・・・?」
あずさ「それは・・・?」
ランスロット「このオルゴールは死んだ妻の形見だ・・・」
あずさ「形見・・・」
ランスロット「もう4~5年前になるかな。帝国と戦う前のことだ。帝国に追われ、各地を放浪しているうちに、妻は病気にかかってね。そのまま逝ってしまった・・・幾度となく妻の後を追って死のうと考えたことがある。戦いの前は特にそうだった。でもね・・・そのたびにこのオルゴールが教えてくれる。命という名の責任の重さをね・・・死んではいけない、自分の撒いた種の成長を見届けなければならないってね・・・」
あずさ「命という名の責任・・・」
ランスロット「君達のような若者が戦わなくともよい・・・そんな世界を築きたいものだな・・・」
ランスロットさん、いそいそと死亡フラグを立て始めてますね。
まぁ、ランスロットさんはハイムの戦役で戦死しちゃうらしいから、そのための雰囲気づくりなのでしょう。
そんな元も子もない話になったところで今日はここまで。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。