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皆さんこんにちは。
遂に綾城家後継者の印を見つけた伊達あずさです。
完治さん、二郎さん、春日さんがいない今、綾城家の財産は私のもの!
・・・ではなく、法的には和人さんと山分けにしなければなりません。
和人さんは山本さんを訪ねていたみたいですし、生きてはいらっしゃるようなのですけど、ここまであまりに存在感が薄すぎるので、どうやって巻き返すつもりなのかみものではあります。
後継者の印に添えられていた紙きれを読み終わった途端、私の背後から聞き覚えのある声が・・・
お守りの件がなければ、良いモンである可能性もあると思ってたのですけどね・・・残念です、天地・・・いえ、神田さん。
天地「少し、気付くのが遅かったようだね。私が弁護士の神田だ。君には天地と言った方が分かりやすいかね?ふっふっふっ・・・」
善蔵さんは神田さんの顔を知ってたんでしょ?外で待っているはずの善蔵さんは一体何をしてるの!?神田さんが犯人だって言っておきましたよね!?
神田「名探偵のあずさくん・・・どうやら君は私の計画の全てを知ってしまったようだね・・・遺言書を作る・・・そう言いだしたのがキクにとって運の尽きさ。私はその日を待っていたんだからね。その時、キクは殺人のヒントまで教えてくれたよ。一服つけなきゃ眠れないってな・・・完治も二郎も仕事のことで話があるといえば、何処へでもすぐ来てくれたよ。青酸煙草・・・綾城家の奴等にはおあつらえ向きの方法だろ?ヤクザから金を借りていたアキラは借金の肩代わりを申し出ると喜んでキクの煙草入れに青酸煙草を忍ばせてくれたよ。おまけに骨董泥棒などというケチな真似をしてくれたおかげで、完治殺しまで引っかぶってもらった。そのアキラが・・・キクの死体を始末しなきゃまずいと言い出した。二人でキクを海に捨て、墓を戻しに行ったとき、後ろから墓石でがつん!奴の指紋だらけの土蔵の鍵を頂いた。今頃墓の下で社長になった夢でも見ているさ。おかげで二郎の時も一人で骨を折ったよ。首吊りに見せかけるためにな。私とアキラが会っているのを見てしまったあずさは何か勘付いたようだった。そして、私を強請ろうとした・・・余計なことを考えなければよかったものを・・・おまけに禁煙中とは、あの馬鹿が・・・こんな傷までつけやがって!さて、あずさくん、お次は君の話だ。ユリを調べている内、すぐに君のことはわかったよ。私の罠にはまっておまえはすぐ屋敷へやってきた。ご苦労な事さ。しばらく様子をみようとしていたものをアキラの奴が・・・お前を殺そうと崖へ呼び出した。それを知った私が、すぐにかけつけてみると、お前は海に浮かんでいた。慌ててお前を海から引き上げ、調べてみればお守りなんて持っていない。その代わりに火傷の痕は確かめたがね・・・その最中に息を吹き返したお前は幸か不幸か記憶を失っていた。だから私は一芝居うたなきゃならなくなった・・・そうか・・・お前はお守りの事を知らなかったのか。さて・・・お喋りはここまでだ、ここらで消えてもらおうか・・・くっくっくっ・・・俺は・・・俺は綾城家に勝ったんだ!はっはっはっはっ!!くたばれ!」
そういって神田はナイフを手に襲い掛かってきました。
でもそうやってこれまでの事を不自然にぺらぺらと全て話してしまうのは負けフラグですよ?
・・・と、自分では落ち着いていたつもりだったんですけど、懐中電灯を取り落としてしまいました。
その結果、辺りが真っ暗になっちゃったんですけど・・・神田はここまで明かりも持たずにやってきてたの?
神田「諦めるんだな!うわあああっ!」
暗闇の中、神田に飛びかかる別の人影が見えました。
懐中電灯を拾って神田の様子を確認してみると、見知らぬ・・・いや、八束町で一度だけあったことのある男の人が神田を取り押さえていました。そしてその後、善蔵さんの通報で駆け付けた警官によって神田は逮捕されました。
あなたとは八束町で一度お会いしていますね。
男の人「あずさくんだね。八束町で出会った時、気付いていれば・・・」
綾城和人さんですね。
和人「そうだ。随分探したよ。元子さんから姉さんの話を聞いたようだね。君に見せたい物があるんだ」
そう言って、和人さんが取りだしたのは母ユリが和人さんに宛てた手紙でした。手紙には父隆雄の不幸が綴られています。そして、最後にはこう書かれていました。
・・・でも、私にはあずさがいるわ。二人で強く生きて行きます。
だけど、もし・・・もし、私に何かあったら・・・その時はお願い、和人、あの子の力に・・・なってやって頂戴。
和人「すぐにでも姉さんのところへ行きたかった・・・でも、同じ頃、僕の母が病に倒れた。そんなわけで、僕が八束町を訪れたのは5年もあとの話なんだ。そこで初めてあの火事の事を佐和子さんから聞いたんだ・・・法律家を目指す気持ちが変わらないものになったのもその時だ。君を捨て子として育てると言う話をきいた僕は、佐和子さんに君を任せた。そして、今年やっと念願の司法試験に受かった僕は、大きくなった君に会ってみようと八束町へ行ったんだ。そこで元子さんから話を聞き、探している内に、僕は君が探偵として綾城家の調査に向かっていることを知った・・・不審に思った僕は綾城家にやってきた。そして、土蔵の前で倒れていた善蔵さんを見つけ、慌てて中に入ったんだ。本当に危ないところだったね」
そういって、和人さんは私の左胸を指出しました。私のシャツの左胸には神田のナイフによる穴が空いていました。私が無事だったのは、鍵の入ったお守り袋が守ってくれたからみたいです。
それと、善蔵さんは神田さんが土蔵の中に入るのを阻止しようと動いてくれてはいたのですね。無事で良かったです。
和人「君は今日から綾城家の後継者だ。立派に屋敷を継ぐことが姉さんのためだ・・・」
なるほど・・・和人さんの存在意味はこの時のためだったのですね。
全てを理解した私は後継者の印を和人さんに手渡します。
和人「!お、おい君!これは・・・」
和人さん・・・私は綾城あずさでも、遠山あずさでもありません。
これからも伊達あずさとして生きていくつもりです。では、蘭丸さんが待っていますので、私はこれで・・・
といった感じでスタッフロールです!
まあまあ早い段階から犯人の目星はつけられていましたけど、その動機については、お守りの件まで絞り切れませんでしたね・・・まだまだ名探偵には程遠いです。
それにしても、神田が偽の後継者として用意した子供の件については一切触れられませんでしたね。神田が天地のふりをしていた時、私と同じ歳ぐらいの弟がいるとか言ってましたけど、その人のことだったのでしょうか。まあ、神田は神田家最後の生き残りということだったので、弟というのは嘘なのでしょうけど。
後、アキラさんは何故土葬されているキクさんの遺体を処理しなきゃならないだなんて言い出したのでしょうか。土葬されている時点で、既に死体は調べられているわけですし、今更気にする意味がわかりません。
むしろ、墓が掘り起こされた形跡を発見されたり、別の場所でキクさんの遺体の痕跡を発見されたりすれば、キクさんの死について不審を抱かれる原因にもなりかねないのに。流石にこの展開には無理がある気がします。
それと、幾ら私が記憶喪失になっていたとはいえ、神田が私を生かしたままにしておいた理由についてもちょっと理解しがたいものがあります。
神田は偽の後継者を初めから準備していたのですから、遅かれ早かれ私のことは消すつもりだったはずです。確かにお守り欲しさに私を海から引き上げたまでは理解できなくもないけど、お守りを所持していないと分かった時点で、もう一度、海に捨ててしまえばよかったはずです。
完治さんや二郎さんを最初から殺す予定だったのであれば、そこに春日さんや和人さんを追加する程度、大した問題ではありませんよね?綾城家を相続できる人が全員死亡してしまったのであれば、今更後継者の印がどうだこうだと言って来る人は居なくなります。そもそも、後継者の印がどんなものであるか知っていたのはキクさんだけだったわけですから、本当の後継者である私さえ消してしまえば、後から本物の後継者の印が出てくることもないわけですし、後継者と一緒に後継者の印もでっち上げてしまえばよかっただけなのです。
神田と天地が同一人物であるというのは意外性を狙ってのことなのでしょうけど、そのせいで悪意のある神田が私を助ける理由を新たに作る必要が生じ、それが妙な矛盾を生み出しています。話の辻褄を考慮した場合でも、別に神田と天地が同一人物でなければならない理由もないわけで、別の人のままであった方が良かったのではないでしょうか。
ただまあ、孤児として処理されていた子を綾城ユリの子とするのは、法的に結構面倒な証明が必要になる気もしますけどね・・・仮にDNA鑑定を避けられたとしても、ユリさんの子であることを証明しようと思ったら、最低でも元子さんの証言などが必要になるでしょうからね。
私には偽の後継者を擁立して綾城家を乗っ取るというやり方自体が最初から無理筋だったのではないかと思えてなりません。
それに、全てがうまく行ったとしても、春日さんの遺体が発見されてしまった時点で、神田は表舞台に出てこれなくなってしまった訳ですから、綾城家を乗っ取ることもできないし、結局は詰んでいたのですけどね。
神田の目的を「綾城家に長年抱いていた恨みを晴らす」までに留めておけば、この辺はクリアできるのかもしれませんが、それだとちょっとインパクトが弱いと判断したのかな?
ただやはり、赤の他人が資産家の財産を相続するという展開は探偵 神宮寺三郎 新宿中央殺人事件の時もですけど、ハードルが高そうです。
といった感じで、「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」これにて終了!
確かにちょっとだけ納得がいかない点もありましたけど、間違いなくふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島のリベンジは果たせたと思います!
やっぱり任天堂さんは凄い!
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
僕は子供の頃、アドベンチャーゲームが好きで、ドキドキしながらプレイしていたのを思い出しました。
続編の「うしろに立つ少女」も、魅力的なシナリオなので、ぜひプレイ日記に加えて下さい。
ファミコンはアドベンチャーゲームが充実していて、有名作家さんの作品もゲーム化されたりしてました。
プレイ日記にはアドベンチャーゲームがちょうどいい長さだと思うので、いろいろやってみてもらえるとうれしいです・・・・・・。
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者がとても面白かったので、いずれは続編もプレイしようと思っています。
ただ、前後編にわかれた超大作アドベンチャーゲームともなるとどうしても話数が増えがちです。
ファミコンのプレイ日記については、現在、年間10タイトル以上のプレイを目標としているため、続編をやるとしても来年以降になっちゃうかもですね・・・
クリアおめでとうございます。
善蔵の依頼内容についてや矛盾点などの考察が、以前自分のプレイ時には気が付かなかった所に触れていて実に面白いです。
それはさておき第二話で「こう見えても私、刑事やってたこともあるんですよ」の発言を見てから
記憶が戻った暁には「記憶を失った状態での探偵業は初めてではない(ディジャブ)ので!」なんてセリフがくるのを期待していたのに……とうとうなかったのが残念です。
言われてみれば、確かに以前にも記憶を失った状態で探偵をやってましたね・・・
どうやら中の人の記憶まで失われてしまっていたみたいです。
もしかすると、何回も記憶を失っちゃったせいかもしれません。