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皆さんこんにちは。
あゆみさんの豹変ぶりに心を強く痛めている伊達あずさです。
今まではこの定型文の挨拶もさほど気にならなかったのですけど、この死んだ魚の様な目で言われるとなんだか胸がざわつきます。
一体、何があゆみさんをこうさせてしまったのでしょうか。
アキラさんの調査結果について、事務所で朝まで話していた時までは普通だったのですけど・・・私には全く身に覚えがありません。
となると、一番可能性がありそうなのはあゆみさんのプライベートな問題ということになるわけですけど、その場合、私ではどうすることもできません。早く機嫌を直して・・・いや、元気になって欲しいものですね。
今日は茜さんから二郎さんの免許証をお借りすることができたので、再度神田さんの事務所に行って、神田さんと会っていたのが本当に二郎さんだったのかどうか、秘書の石野さんに確認してもらおうと思ってます。
・・・では行ってきます。
神田さんの事務所にやってきました。
今日も神田さんはお留守のようです。お忙しいにもほどがありますね。
どうも・・・先ほどお伺いしたばかりだというのに何度もすみません。
今日は二郎さんの運転免許証をお持ちしましたので、本人かどうか確認していただければと思いまして。
秘書「確かにこの方です!昨日お見えになったのは。ああ、この方が綾城商事の専務さんでしたか。でも・・・あの方が自殺されたとはとても信じられませんわ」
私も信じられなくて・・・なので、このように調査しているんです。
神田先生と会っていた時の二郎さんの様子はどうでしたか?
秘書「お二人はかなり長く話をされた後、一緒に出掛けられました。お話が弾んでいた様で、灰皿が吸い殻でいっぱいでしたよ。あの方が自殺されたとはとても信じられませんわ」
そうですか。お忙しい中、ご協力ありがとうございました。
明神村に戻ってきました。
これからどうしましょうね。茜さんの証言を基に春日さんを揺さぶってみるか・・・あるいは熊田先生のところへ二郎さんの解剖結果が届いていないか確認しにいくか・・・
村人「あんたまだおったんか!あれほど言うたのに・・・」
うわっ、なんですか。
村人「あんた本気でその人が自殺したと思うとるんか!?この人は自殺なんかじゃねえ!キクさんに殺されたんじゃ」
そりゃ、私だって自殺だなんて思っていませんけど、何故綾城家の恨みを晴らすべく蘇ったキクさんが、綾城家の人である二郎さんを呪い殺す必要があるの?何かもう伝承がめちゃくちゃになってませんか?適当な事を言って騒いでいるだけなら止めてください!
とにかく騒ぎたいだけの愚かな村人達を振り切って熊田医院へ。
熊田「おう、君か。たった今、警察から連絡があったぞ!」
それで解剖の結果は!?
熊田「やはりただの自殺ぢゃと。何か悩み事でも合ったんぢゃろ」
そんな馬鹿な!今さっき、二郎さんが最後に会っていたという弁護士の神田さんのところにいってみたんですけど、先のことについてかなり話し込んでいたみたいですし、とてもこれから自殺しようとしている人には見えなかったそうですよ?
そもそも、二郎さんは完治さん殺しの容疑者からも外され、綾城商事の実権を握っていざこれから・・・って時だったはずなのに、このタイミングで自殺するなんて、あまりにも不自然じゃないですか?
熊田「確かにそうぢゃが・・・」
相変わらずユリさんの所在もつかめないし、こうなったら、綾城家最後の生き残りとなってしまった春日さんから多少、強引にでも話を聞くしかありませんね。
熊田「ん?そういえば、最近見かけんな。喉はもういいんぢゃろか?儂の言う通り、煙草をやめとれば良いのぢゃが」
へぇ・・・春日さんも煙草をお吸いになるのですね。
あっ、そろそろ私はお暇させて頂きます。ではまた。
綾城家に戻ってきました。
善蔵「お帰りなさいませ、伊達様。何か分かりましたか?」
今のところ分かっているのは、二郎さんが最後に神田さんと会っていたということぐらいですかね。
ところで善蔵さん。春日さんを見てませんか?
善蔵「それが・・・出て行かれたきり、お帰りにならないのです。当分ここに居るとおっしゃってましたのに・・・」
む・・・二郎さんのこともありますし、ちょっと心配ですね。
善蔵「最早ユリ様が戻られることだけが唯一の望みです・・・」
和人さんではダメなのですか?
善蔵「和人様はキク様の子供ではありませんが、法律的には綾城家の人間と認められます・・・伊達様、和人様も遺産相続には関係があるのではありませんか?」
そうですね・・・でも、遺言で綾城家の全権とキクさんが持っている財産の半分はユリさんに、残りの半分は完治さん、二郎さん、春日さんに分割して譲渡されることになったわけですよね?
二郎さんのことは良くわかりませんが、完治さんにはご家族がいるみたいですから、例え完治さんが亡くなられた場合でも、既に受け取った遺産は完治さんのご家族のものとなるのでは?
仮にキクさんよりも完治さんの方が先に亡くなっていた場合は、遺言が無効となり、亡くなられた方の分だけ法定相続となるらしいですから、和人さんにも遺産を貰う権利が発生しそうですけど・・・
・・・ん?もし、ユリさんがキクさんよりも先に亡くなっていたことが分かった場合はどうなるんだろう?
ユリさんが受け取るはずだった遺産は法定相続となるわけだけど、和人さんはキクさんの子供にあたるので、ユリさんが受け取るはずだった遺産は全て和人さんのものになりそうですね。
もしかして、和人さんの狙いはそれ?
和人さんはユリさんと仲が良かったらしいですし、綾城家を出た後も連絡を取り続けていた可能性は十分にあります。
ユリさんの死を知った和人さんは、自らの顔を変え、神田和人となり綾城商事の顧問弁護士になったとします。そうすれば、キクさんをそそのかして、ユリさんに綾城家の全権を委ねるよう誘導することも可能でしょう。
その後、善蔵さんをそそのかして、キクさんの死について調査させれば、自ずとユリさんの死にたどり着く・・・そう考えたのかもしれません。
一応の辻褄はあうけど、ちょっと決定打に欠けている気もします。まあ、それについては追々考えるとして、茜さんの姿も見えないみたいですが、またお買い物ですか?
善蔵「色んなことが続いたせいか・・・茜は暇を欲しいと言って、実家へ帰ってしまいました」
そうでしたか・・・
善蔵「伊達様。今日はそろそろ休ませて頂けないでしょうか?少し・・・疲れました」
分かりました。では、また後日(次回)改めて・・・
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
もしやあゆみさんはドッペルゲンガーにすり替わってしまったのでは…?
別の世界(Baldur’s Gate)ではドッペルゲンガーが蔓延りまくってますからね・・・これであゆみさんが粗暴な言葉遣いをしだしたらいよいよですね。