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皆さんこんにちは。
物事を推理するのは好きなのに推理小説は一度も読んだことが無い伊達あずさです。
まあ、そもそも読んでいる本の数が絶対的に少ないわけですけど・・・
事務所ではいつもの定型文対応です。私、あゆみさんに嫌われてるのかな・・・
そんなネガティブな思いにとらわれてしまほど、調査が全く進んでいません。後はもう失われてしまった自分の記憶に頼るぐらいしか・・・
はぁ・・・今日の調査はどうしよう・・・
特にこれといった理由はないのですけど、キクさんの寝室に来てみました。
結局、あの焦げ跡って何だったんだろう。キクさんが煙草や葉巻などを嗜まれる方なのであれば、良く・・・ではないけど、そこそこああいったことも起こるみたいですけど。
やっぱり、キクさんのところにちょくちょく顔を見せていたというアキラさんの仕業かなぁ・・・村の人や完治さんの証言から、何となく不良チック・・・いえ、煙草を嗜みそうな雰囲気がありましたしね。
でも、あの日、この屋敷でアキラさんを目撃しているのは茜さんだけみたいなんだよな。もう一度、茜さんにアキラさんのことを聞いてみましょうか。
完治さんも善蔵さんもご存じなかったみたいなんですけど、遺言が公開された日、アキラさんはこの屋敷に来ていたのですよね?
茜「私・・・何も知りません!」
え?急にどうしたの。
茜「お願いです!もう・・・何も聞かないでください!」
最早それ聞いてくださいと言わんばかりの態度ですよね!?
茜さんが何かを隠している事だけは間違いなさそうですが・・・仕方ない、善蔵さんに茜さんのことをそれとなく聞いてみましょうか。
やっぱり茜さんの様子がちょっとおかしいのですよ。善蔵さんは何か心当たりありませんか?
善蔵「キク様に可愛がられておりましたので随分とショックだったようです。キク様のお世話はほとんど茜がしておりましたから」
う~ん・・・それもあるのでしょうけど、それだけじゃないような気がするんだけどな。
それにそれは善蔵さんも同じなのでは?そういえば、善蔵さんは綾城家に仕えてどれくらいになるのですか?
善蔵「私がこの家にお仕えしてもう40年になります」
40年!?それはまた随分と長いですね。
茜さんは見るからに善蔵さんほど長く綾城家に仕えているようには見えませんし、幾らショックとはいっても、あのびくつきようは異常です。これは単なる憶測なんですけど、茜さんはアキラさんに関して何か隠し事をしているような気がするのですよね。
善蔵「先ほどは完治様の手前、申し上げにくかったのですが・・・アキラ様はどうも何度か警察のお世話になられたことがあるようなのです」
え?それはアキラさんに茜さんが脅されている可能性もあると遠回しにおっしゃってます?
とりあえず、完治さんにアキラさんの居場所を尋ねてみようと思ったのですが・・・
完治「あ、そうそう、言い忘れておったが、遺言書の作成には弁護士の神田が手伝っておった」
やっぱり弁護士の方が関わっていたのですね。で、その神田さんという弁護士さんはどういった方なのでしょうか。
完治「綾城商事の顧問弁護士だ。会長から信頼されておった。儂らもよく相談に乗ってもらっている」
やはり綾城商事の顧問弁護士でしたか。
となると、遺言書の原本はその神田さんと言う方が保管されているのかもしれませんね。
完治「もういいかね?儂は忙しいので失礼するぞ」
あっ、はい。
お忙しい中、お時間を取らせてしまい申し訳ありませんでした。
さてと、予想通り、遺言の件には弁護士の関与があったみたいですけど・・・だから何だって話ではあるのですよねぇ。
一応、善蔵さんにも神田さんについて聞いてみましょうか。本当にあくまでも一応ですけど・・・
完治さんから、キクさんが遺言書を作成するにあたって、神田さんという弁護士の方にご協力頂いていたとお聞きしたのですが、善蔵さんは神田さんのことを何かご存じで?
善蔵「あっ!そうそう、遺言公開には神田様も立ち会っておられました」
でしょうね!それならばっちりイメージ通りの遺言公開になります。
善蔵「そういえば、伊達様はまだ神田様とは会っておられませんね」
それはそうなんですけど、神田さんには弁護士としての守秘義務があるでしょうから、仮にお会いできたとしても大したことは聞けないと思うのですよね。まあ、遺言書を公開した際に揉め事などでもあれば、それくらいはもしかしたら教えてもらえるかもしれませんけど。
善蔵「神田様の事務所の電話番号は*16の短縮ダイアルです」
わざわざ短縮ダイアルで神田さんの連絡先を教えると言うことは、暗に今ここでかけろって言ってます?相変わらず、押しが強いですね・・・どうせ、大したことは聞けないと思うんだけどな・・・わ、分かりましたよ、今、かけますから。じゃあ、ちょっとお電話お借りしますね。
えっと、*16・・・っと。
秘書「はい、神田弁護士事務所です。神田はただいま外出中です」
まだ何も言ってないのに神田さんが外出中だと言われ、切られちゃいましたよ。ひょっとすると、神田さんしか所属弁護士がいない完全な個人事務所なのでしょうか。何れにしても神田さんとはお話できないみたいです。
何というか・・・完全に八方塞がりですね。
そもそも、依頼の内容はキクさんの死が他殺かどうかを調べる事なわけですから、他殺ではありませんでしたという結果になる可能性だって十分にある・・・というか、警察が一切動いていないという現状から、その可能性の方が高いはずなのです。
ただまあ・・・他殺の証拠とは関係ないかもしれませんけど、キクさんが後継者として公表したユリさんや後継者の印なるものにはちょっとだけ興味があります。
善蔵「はあ、他にご存じな方といえば二郎様かあずさ様ぐらいでしょう。あずさ様は間もなく戻られるはずです。それとユリ様の事でしたら、村人の中にも知っている者がいると思いますが・・・」
完治さんによれば、分家の者にとって綾城家の後継者の印は縁遠きものだって話でしたし、同じ分家の人である二郎さんやあずささんが知っているとも思えませんけどね。まあ、ユリさんのことについてはまた明神駅にでも行って聞いてみましょうかね。ただ、全ては次回ですね。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。