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皆さんこんにちは。
崖っぷちで鬼対峙中の伊達あずさです。
残念ながら鬼退治は桃太郎の役目ですからね・・・私はどちらかというと浦島太郎みたいですし、退治までは無理なのでしょう。そもそも、この世界の鬼は魂を抜かれた人間ってことになっているので、退治したら駄目なやつなのです。
よく、「鬼は・・・お前の心の中におるんじゃ!」とか言ったりしますけど(しない?)、実は体の方が鬼だったみたいです。でも確かにそっちの方が理に適っているような気はしますね。
では、豆腐岩に集められていた魂をばびゅ~んと開放し、何となくで首飾りを掲げたら壁に穴が空いたところからの再開です。
豆腐岩の中には玉手箱があるらしいので、中に入らないという選択肢などありませぬ!
蘭丸「皆ここで見張っていて頂戴ね」
りんご「蘭丸さん、危険です。私がついていきましょう」
私のことは呼び捨てだけど、直属の上司となる蘭丸さんにはちゃんと敬称を付けるのね。
そんなわけで、見張りは松之助だけになりました。松之助は注連縄を外したことで出番が終了しちゃったもんね。
蘭丸「やだっ!なにこれ!真っ暗よ~!」
首飾りが放つほのかな光程度では何の役にも立ちません。本来、こういう時は真っ赤なお鼻のトナカイさんの出番なんですけど、今日はりんごの鼻で我慢してあげます。りんごは蘭丸さんの部下だったわけですし、多分、玉手箱のにおいも脳内メモリーにインプットされているのでしょう。
蘭丸「どう?場所わかる?」
りんご「ええ、においますよ」
玉手箱からするという”におい”は匂いなのか、それとも、臭いなのか。
しかし、りんごはにおうというだけで、今回も進む方向の具体的な指示はしてくれません。でも、西なんでしょうね。
りんごについて行きました。でも真っ暗なせいかいまいち移動した気がしません。
再び西に移動しようとしたら・・・
りんご「ここ掘れわんわん」
蘭丸「えっ?掘るの?」
色んな昔ばなしのお約束を放り込みたい気持ちは良くわかりますが、完全にりんごのキャラが崩壊してしまってます。
地中から玉手箱を掘り出した蘭丸さん・・・一体、誰がこんなところに玉手箱を不法投棄したのでしょうか。
目的のものを見つけ出した蘭丸さん達一行は再びりんごの鼻を頼りに豆腐岩の中から脱出します。
一方その頃、私はというと・・・
相変わらずの崖っぷちです。いやむしろ、この状態を長時間維持し続けたことを褒めて欲しい!でも流石にもういいでしょう。
では当初の予定通り、巨大化したおはなの背に乗ってY軸(高さ)方向に逃げます。
あずさ「ふう~っ・・・危ないところだった」
ようやく崖っぷちを脱することが出来ました。
しかし、この鬼ヶ島って一体どうなってるのでしょうね。いや、地形的な意味で。
この鬼ヶ島は有効面積にあたる部分がやたら細長く、人が住むにも鬼が住むにもとても適した土地とは思えません。こんなところに居住区を作ろうと思ったら「土地活用の匠」とかに依頼するしかなくなっちゃいますよ。
あっ、もしかして、鬼が横たわるのに丁度いい細長さってことなの!?
それで思い出しましたよ。龍の珠は私の担当なんでした。
そういえば龍はどこ?そんなに小っちゃいものでもないんでしょうから、すぐに見つかりそうなものですけど。
あずさ「龍がどこにいるのかわからないから良く見ててくれよ」
おはな「お任せください」
すくなくても飛んではいないみたいですね。
で・・・これからどうすれば?適当に飛んでみるしかないみたいです。
とりあえず北へ。
今度は南へ。
お次は東へ。
最後は西へ。
あずさ「どわあ~っ!でたあ!」
行ったり来たりしてただけなのに突然目の前に巨大な流が現れました。ここは迷いの大空とかだったの!?
あずさ「かわせ!」
おはな「それっ!」
間一髪、龍の攻撃をかわしました。
おはなもちゃんと私のアバウトすぎて全く意味のない指示に従ってくれてます。
私はこう見えて、様々な地方で何度もリーグ優勝してますからね。22年間もリーグ優勝できなかったようなどこぞのトレーナーさんとはレベルが違うのですよ!嘘!ごめんなさい!言い過ぎました!!
あずさ「そばに寄れないか?」
おはな「やってみますか?」
こちらには遠距離から攻撃する術がありませんからね。近づかなければ何も始まりません。
あずさ「ようし!一気に勝負だっ!」
よし、龍が口を開けて迫ってきたところに、バレルロールからのシャンデルを仕掛けてバックスタブするよ!
実現できれば結構動画映えしそうな戦闘シーンが撮れそうです。ただ、シャンデルだけならまだしも、背中に乗った状態でバレルロールなんてされようものなら間違いなく振り落とされちゃうでしょうね。でも、龍の体に沿ってバレルロールしたらなんかカッコよくないですか!?
あずさ「やあ~っ!」
懸命に指示をだし、絵面のことまで考慮しながら頑張って戦ってみたのですが、よく考えたらおはなは攻撃系の技が使えないじゃん・・・
せめて「翼で打つ」ぐらい使えれば良かったのですが、健闘虚しく私は龍に飲み込まれてしまいました。おはなは!?
めっちゃ煽られてます。ちなみにここで言われた通りにAボタンを押すと普通にやり直しになるんです。これって一体どういうことなのでしょうね。本当は死んでないのに死んだことにされるってことですよね?辻褄合わせが大好きな私でも流石にこの事象の辻褄はあわせられませんよ。
この世界の創造主さんはクリアされたら負けの精神でゲームを作っているのでしょうか。
あずさ「う・・・う~ん・・・ここはどこだ・・・」
ボタンを押せという煽りに耐え続けることで、私は命を繋ぐことが出来ました。
あずさ「あっ!僕は龍に喰われたんだ。じゃあここは地獄かな?いや、ここは腹の中だ!あれが龍がみせる幻覚だったのか・・・と、するとこれも幻なんだろうか?どっちにしろこのままじっとしているわけにもいかないな」
不安からなのか、今までないほど饒舌になる私。
そういえば、龍って実体がないって話でしたよね?あの龍の姿も全部幻ってことなのでしょうか。それとも、ある程度は人の魂を食べて実体化しちゃってるのかな?龍の状態がいまひとつ読めません。
とりあえず、一寸法師という先人に倣い、持っていた刀で手あたり次第に刺しまくってみましたが、ダメージを与えられているような感じがしません。
移動しようとしても、「何も見えないところで動き回るのは危険だ」などと言われ、行動を抑止されてしまいます。そんなこと言ってる場合じゃないでしょうよ!
結局、コマンド総当たりしていると・・・
は?宮水があれば辺りを照らすことが出来た?宮水なんてどこにあったのよ・・・
結局、やり直しになっちゃいました。
はぁ・・・ため息しか出ませんね。ちょっと精神的に疲れてしまったので今日はここまで。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
ファミコン時代のゲームは、クリアよりも少しでも長くプレイさせようとした物が多かったですから底意地の悪い仕掛けのゲームも多かったですね。
それは天下の任天堂でも例外ではなかったということなんでしょうね。
別のところにお金を徴収する仕組みがあるゲームなら、延命を図りたくなる気持ちも理解できるのですけど、売り切り型で(ゲームの印象を悪くしてまで)プレイ時間の水増しを図るというのは最早呪いにも近いものがありますね。
当時はかなりマニアックだったPC向けのゲームなどで培われた「ゲームとはかくあるべきもの」みたいな呪いが開発者達の間にまん延していたのかもしれませんね・・・