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皆さんこんにちは。
用が済んだのでエドウィンさんとはお別れしようと思っている伊達あずさです。
だって、長く一緒にいたら絶対にミンスクさんと喧嘩しそうだもん。
どうせお別れするのであればと、アスカトラのドック地区からデアルニス・キープへの移動を開始したところ、まだアスカトラの町中であるにもかかわらず、ならず者の集団に襲撃されました。
今まさにシャドウ・シーフの建物から出てきた集団に襲い掛かってくるとは・・・実に物騒なところですねぇ・・・アスカトラ。
ハビブ「無駄だ!この大泥棒ハビブ・カリード・アクメド・アラフィフ様を、牢に繋ぐことなどできない!我が愛刀で貴様の脳天からかち割ってやる!キェーッ!!」
赤くならずに攻撃されたんですけど!?1ダメージだったけども。
ハビブ「あー・・・えー・・・いつもならうまくいくんだが・・・」
反撃しようと思ったら逃げられた!愛刀らしいシミターを残して、それはもうぱっと消え去られてしまいました。なんて不快な奴!
その後は何事も無くデアルニス・キープにつき、エドウィンさんともお別れすることができました。
そういえば、あの愚かなるロウナルは何時になったら攻め込んでくるのでしょうか。是非とも返り討ちにしてあげたいので、怖じ気づいたりしないでほしいのです。
デアルニス・キープに戻ったついでに状況を確認しておきましょうか。
執事長ドモ「この城には小さな問題があります、あなた様がお気づきにならないほどのものですが。チャネルにお会いになったかどうか存じませんが・・・この者はずっとメイドとして仕えておりました。デアルニス家が両親のない彼女を幼い時にメイドとして雇い入れたのです。この城の城主として、あなた様は彼女の保護者という事になります。通常は何の問題もありませんが、今、彼女に求婚している男が2人いるのです。どちらの者が・・・あなた様から結婚の祝福を与えられるべきか、お決めになって下さい。彼らをここに通しましょうか?もしあなた様がお断りになれば・・・2人ともチャネルとは結婚出来ません。彼女はそうなる事を望んでいないはずです」
ドモさんって丁寧そうに見えて、ちょいちょい嫌味っぽかったり、脅しめいた物言いをしてきますよね・・・
あずさ「分かったわ。3人とも通して頂戴」
執事長ドモ「すぐに連れて参ります。直ちに」
執事長ドモ「(ハァー)こちらが、ご存知の通り、チャネルです・・・城のメイドの1人です」
ドモさんは何でそんなに嫌そうなのよ。
メイドのチャネル「こ、こんにちは・・・」
執事長ドモ「お前から女侯爵様に、問題をご説明して差し上げなさい」
メイドのチャネル「え・・・わかりました。えーと・・・ここにいるジェサップがしばらく私の気を引いていました。彼は・・・地元の森のレンジャーです。それから・・・マルヴォリオはロウナル家の領地にいる地主です。マルヴォリオも私の気を引いていました・・・私はあまり興味はないんですけど・・・」
マルヴォリオ「私は裕福に暮らしております!チャネルの望むものを何でも与える事が出来ますし、彼女は将来について何ひとつ心配する事はありません!しかし、こいつはまったく違います・・・この田舎者のジェサップ!こいつは飲んだくれの馬鹿者です!それに、一文無しの物乞いです!こいつがチャネルと結婚したがるのは、あなた様の持参金目当てに違いありません!」
ジェサップ「何だって!?よくもそんな事が言えるな!俺はチャネルを愛している!お前なんかよりもずっと長い間!それに彼女はお前の事など何とも思っていない、よだれを垂らした豚野郎!」
マルヴォリオ「しかし私は女侯爵様からの持参金など必要としないぞ。それどころか、チャネルの事を大事に思う気持ちを表す為に、女侯爵様、あなたに500ゴールドを送り物として差し上げようと思います」
ジェサップ「俺は・・・彼女と結婚するのは、持参金の為だけじゃないぞ!ま、まぁ・・・確かに・・・」
メイドのチャネル「持参金のことは、以前デアルニス卿が私に約束した事です。ご主人様がその約束を果たして下さるとは期待出来ませんが・・・でも、できれば守って欲しいのです。それによってジェサップと私の世界は大きく変わるんです」
執事長ドモ「ふむ。それが彼の約束だったのだな・・・しきたりから言えば、正しい約束です。持参金を与えるかどうかは、女侯爵次第です」
マルヴォリオ「彼女は売り物ではないのよ、マルヴェリオ。彼女と結婚する許可を与えたのは、あなたの方が良い将来を約束したから。だけど、もし彼女に辛く当たれば・・・私の耳に入るわ・・・」
ジェサップ「俺は酔っ払いじゃないぞ、マルヴェリオ!いいかげんにしろ!」
え?今のって本当にマルヴェリオさんのセリフでした?ジェサップさんが激高するような物まねをした体とかだったのでしょうか。
メイドのチャネル「ねえ・・・あなたは飲み過ぎよ、ジェサップ・・・」
ジェサップ「チャネル!そんな事を言うな!どうして・・・」
執事長ドモ「もういい!あずさ女侯爵がお決めになる事だ」
なるほどね・・・ドモさんが嫌そうにしていた理由を理解しましたよ。
私としては単にこの土地の統治権を引き継いだだけのつもりだったのですが、知らぬうちに前任のデアルニスさんが担っていた保護者の責任まで押し付けられちゃっていたのですね。保護者の責任は財産ではないし、微妙に理不尽な気もしますけど、この世界の法や道徳観がそれを当然というのであれば受け入れるしかありません。
客観的に言うなら、正直どちらとも結婚しない方が良さそうですけど、人の好きとか嫌いとかいった感情というのは客観的には判断できないものですからね。そもそも、チャネルさんには自ら不幸になる権利だってあるわけだし、その不幸だって本人にとってもそうかどうかは分かったものではありません。だから、好きな人と結婚すればいいのでは?個人的にもこれから戦争になるであろうロウナル領の地主などと結婚して欲しくないですし。
あずさ「チャネルの気持ちに逆らうつもりはないわ。そう望むなら、ジェサップと結婚させてあげるわ」
メイドのチャネル「ああ、有り難うございます。感謝します!」
ジェサップ「俺・・・私も感謝してます。だけど・・・俺達には出発のための資金が必要だ。あなたは・・・えーと・・・持参金についてのお考えは?」
ちなみにデアルニスさんが結婚の際の持参金として約束した500ゴールドって、うちの城でラスティンさんが100歳まで衛兵を務めたとしても稼げないぐらいの額のはずなんだけどな。
あずさ「500ゴールド。私にとっては大金ではないけど、あなた達二人なら楽に生活できるでしょう」
ジェサップ「ご・・・ひゃく?何て優しいお方だ!何て気前がいいんだ!感謝の言葉もありません!」
メイドのチャネル「これで家を建てられます・・・ああ、有り難うございます。ご主人様がデアルニス卿の約束を守って下さって嬉しく思います・・・これは私にとってとても大切な事です・・・」
マルヴェリオ「フン!」
ドモさんがこの件を「私が気付かない程の小さな問題」と称したのって、別に嫌味とかではなかったのかもしれませんね・・・
で、ロウナルの動向はどうなってるの!?次回に続きます。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
「彼女は売り物ではないのよ、マルヴェリオ(以下略)…」って、マルヴェリオのほうに結婚許可した後の主人公のセリフみたいに聞こえますね。そう言えば、BG2EEの会話じゃ主人公が話しててもテキスト枠内じゃ名前が話し相手に一番近いキャラ(ひどいと話し相手自身)の名前になっちゃうんですが、オリジナルもそうなんでしょうか。
オリジナルもそうですね。私は2列3行体制で動くことが多いので、物凄く気を付けてはいるのですが、それでも偶に同じ最前列にいるケルドーンさんに話の主導権を奪われてしまいます。