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皆さんこんにちは。
一人旅をしたくなった伊達あずさです。
前作だとグループから離脱させた仲間はその場に留まってくれていたのですよね。なので、一時的にグループから外したとしても、すぐに復帰させることができたのです。でも、今作ではグループから外した途端、どこかに行っちゃうのですよ。
前作仕様のままだったら、ラジアントメフィット道場には一人で入門したのですけどね。そうすれば、獲得経験値は実質5倍です!ざっと経験値獲得速度は300000経験値/hですよ!
ただ、怖いことに今から一人になってラジアントメフィット道場に1時間程度入門したとしても、レベル10になるのがやっとで、メイジにデュアルできるようになるまで頑張ろうと思ったら、軽く4時間はかかります。
そして、メイジにデュアルしてからはラジアントメフィットを一人で倒すのが難しくなるので、バーサーカー/メイジとして真の力を発揮するには更に多くの時間を要することになるでしょう。
何とも険しい道ですね・・・
では今日も歴史のご紹介からです。
今回もちゃんとエスタグンドの歴史が書かれています。
ただ、相変わらずパルスのファルシのルシがコクーンでパージってますね。大して難しい話でもないのに、中身がすっと頭に入ってこない!
まず、何故エスタグンド発展の特異性を示すにあたって、デュルパールやヴァールが比較の対象とされたのか。比較するなら、まずはエスタグンドとデュルパール、ヴァールの関係性について先に述べておくべきです。
う~ん、エスタグンド、デュルパール、ヴァールは隣国同士なのかな?
だとしたら、前回ご紹介したウルガースが何故ここに登場してこないのか・・・エスタグンドとウルガースの間を隔てるようにしてデュルパールとヴァールがあるのでしょうか?そういった感じの説明が最初にほしいところです。
後、「彼はデュルパールの征服に失敗し、ヴェルドーンに敗れた」ってどういう意味よ・・・
まず、ヴェルドーンって何?これが人名であれば、デュルパールの王様とか総司令官的な誰かかもしれませんし、国名だとするなら、デュルパールだけでなく、ヴェルドーンにも攻め込んだけどどっちも負けた、あるいは、デュルパールはヴェルドーンの属国か何かで、デュルパールの征服に失敗したことで、その親玉となるヴェルドーンとの戦いに敗北したと理解することもできます。
ネットで得た情報の中に、ヴェルドーン王国がダーパー(国名)の北にかつて存在したという記述があったので、ヴェルドーンは国名で間違いなさそう。ただ、ネットで”デュルパール”を検索しても出てこないのです。ちょっと先走ってデュルパールとヴァール・ザ・ゴールデンの歴史も見てみたのですけど、デュルパールとヴァール・ザ・ゴールデンはラウリン王国という国に従属していたらしいのです。つまり、ヴェルドーン王国とは何の関係もなさそう。
じゃあ、セルカリン王はデュルパールとヴェルドーンに対し、両面作戦を仕掛け、どっちにも負けたということなの?
だとすれば、せめて「彼はデュルパールの征服に失敗し、ヴェルドーンに”も”敗れた」と書くべきですよね。そうすれば、デュルパールとヴェルドーンが同列の関係にあるって即座に理解できたのに。まぁ正直、この理解だって当たっているのかどうか・・・
というか、何故ヴェルドーンの歴史について書かれた本はないのか・・・
では、ようやく再開です。
ラジアントメフィット道場には新たな場所に繋がる扉が2つほどあります。
とりあえず、手前(南)側から順に調査していきましょうか。
と、手前の扉を開いて敷居を跨いだ途端・・・
ジャヘイラ「カ・・・カリード?カリード!いや・・・これは・・・幻覚だわ・・・夢よ・・・悪い夢よ・・・鏡はどこ・・・引っ張るスイッチが・・・彼の隠れ場所を映し出してくれる・・・カリード・・・どうして、どうして・・・畜生!絶対に許さないわ!犯人のその真っ黒な心臓を引きちぎって・・・私は・・・私・・・そんな・・・」
説明書にある「前作からの仲間 昔からの友」の欄に、ジャヘイラさんの名前しかなかったから、そういうことなんじゃないかなとは思っていましたけども・・・
あずさ「これが・・・これがカリード?どういうことなの?」
どれがカリード!?ひょっとして、机の上に乗っている死体のことを言ってます?だとしたら、何故このタイミングで!?
ジャヘイラ「お黙り!お黙りなさい!今、何を言われても、聞こえないわ!」
ヨシモ「その男の事は知らないけど、大事な仲間を失って気の毒ネ」
ジャヘイラ「構わないで!部外者のくせに!お前達の言葉なんか聞かない!放っておいて!」
ミンスク「勇者がここに倒れた。だからって生きている者を侮辱する理由にはならない。さあ、ブーが慰めてくれるよ」
ジャヘイラ「大馬鹿者!それでもレンジャーのつもり!?お前もお前のネズミも何を知ってるの!何が分かるっていうの!!何も言わないで!言葉なんていらない!演説も教訓も止めて!!私が聞きたい唯一の声は・・・死んでしまった!!もう聞けないの!!もう・・・カリード・・・シ・・・シルヴァヌスよ、カリードの光をその出づるところへと導きたまえ・・・彼にふさわしい所へと。自然の意思によって・・・与えられたものは返され、混乱は・・・今は平和に。私のカリード、私の愛に・・・私の愛に導かれんことを・・・気・・・気づかれる前に、急がなくては。ここから脱出しなくては・・・この墓から・・・陽の光の下へ!さあ、行きましょう」
あずさ「彼を生き返らせる方法があるかもしれないわ。試してみない?」
ジャヘイラ「彼は・・・カリードは・・・死んだわ、ええだいぶ前に!もう生き返らせる事は出来ない・・・遺体が・・・冒涜されてしまったから!私達は奇跡の時代を生きている、そして自然はベールの向こうに行った多くの人の再生を許しているわ。でも・・・そのままにしておいた方がいい時もあるのよ」
技術的に蘇生が不可能なのか、それともジャヘイラさんの宗教観や道義心のような何かがカリードさんの蘇生をとどまらせているだけなのか、いまいちはっきりしない物言いですね。
あずさ「あなたが何と言おうと、あなたは諦めただけだと私は思うわ」
ジャヘイラ「あなたの意見は、魔法と呪文が私達の生活を形作る究極の力だと考えている馬鹿者のそれね!あなたも学ぶでしょう・・・変えられない者がある事を」
でも、ジャヘイラさんが信じる今の常識を作り上げたのは、その時の常識や限界にとらわれることなく、足掻き続けた馬鹿者達だってことをあなたも学ぶでしょう。
蘇生できない理由がはっきりしているならまだしも、そんなふわっとした理由だけで蘇生を諦めちゃうなんて信じられないよ!
ジャヘイラ「自然は、生と死が・・・循環しているの。そのサイクルを邪魔するのは・・・自然に反するわ!・・・今は議論している場合ではないわ!ここから逃げられなければ、何の意味もないのよ!」
自然に反するという理屈でいうと、ヒーラーの呪文の大体は自然に反していると思うけど。
毒で死ぬ運命にあった人の毒を取り除くのは自然に反していないの?致命傷を受けた人の傷を癒すのは自然に反していないの?大体、ジャヘイラさんはハーパーズコールなる蘇生呪文を習得していませんでしたっけか。何故そんな自然に反しまくってる呪文を習得しているのでしょうか。
あずさ「お望みのままに。けど、私達は明らかに違う考えを持っているようね。さあ、行きましょう」
ジャヘイラ「これが物事の道理よ。いつか・・・いつかカリードの仇はとるわ、その日までは心休まることなんてないわ。いつか・・・弔いを・・・もういいわ。早くここを離れましょう」
イモエン「ジャヘイラ・・・カリードのこと、どんなにかわいそうに思っているか・・・辛い事なのに・・・私・・・」
ジャヘイラ「お黙り。あなたみたいな子供に、何がわかるっていうの。そんな話をしている場合じゃないでしょう」
イモエン「子供扱いしないでよ。私はあずさと同じ年なのよ。それに、カリードが苦しまなかった事を知っているのよ」
ジャヘイラ「何を出任せ言ってるのよ、イモエン。そんな気分じゃないのよ、私は」
イモエン「出任せなんかじゃないわ!あたし、見たんだから!あいつがカリードにあんなことを・・・そうしたら、カリードが!」
ジャヘイラ「何ですって?黙って見ていたの?」
イモエン「あいつは・・・あいつは私に見せたの。切って・・・私に見せた。私の目をこじあけて無理やり見せたの・・・あいつが・・・」
ジャヘイラ「やめて、聞きたくない」
イモエン「あいつは私に見るべきだと、そうすれば理解すると言ったわ。でもあいつが何を望んでいたのかは分からなかったわ!あいつは切りながら言うの。『わかるかい?』って。何度も『わかるかい?』って」
さすがにもう止めて差し上げて・・・
ジャヘイラ「黙りなさい、小娘!もう黙って!」
なんか凄い会話だな・・・
仲間同士の掛け合いが増えたのは非常に喜ばしいことなのですけど、これではますます仲間選びが難しくなりそう・・・
ジャヘイラさんには同情しますが、如何に夫が死んだというストレス状況下だからとはいえ、敵と味方の区別も忘れ、悔やみの言葉をかけてきた相手にすら見境なく攻撃的になるような人とはあまり関わり合いになりたくないのですよね。経験上、そういう人には薄情な(他人を利用できるかできないかだけで判断している)人が多いように思うのです。こういう人は状況次第で簡単に裏切ったりするので、命を預ける仲間としてはいまいち信用できないのですよ。
ただ、それでもイモエンさんの追撃はさすがにどうかと思うけど・・・イモエンさんの場合は単なるストレス状況下というより、病に近いな。
やっと部屋の中に入れたよ。
今度は何でしょう。逃げたクローンなる人とアサシンが戦いを繰り広げています。
逃げたクローン「マスター、またあなたなの!まだ私を苦しめなさるつもり!?」
マスターも何もそもそもあなたは誰のクローンなのよ!
あずさ「私はあなたのマスターじゃないわ。何かあなたのために出来る事はあるの?」
逃げたクローン「私の為に?私の為ですって?今まであれだけの事をしておきながら!」
どれだけのこともしてないよ!えっ、私の記憶にないだけなの!?
ヨシモ「だが、我々はまだ何もしていないヨ。たまたま、あんたに出くわしただけで・・・落ち着いてくれるなら、俺達もネ・・・」
クラスや喋り方、見た目的にどうかと思っていたのですが・・・ヨシモさん、なかなかの常識人じゃん!
逃げたクローン「汝は彼女の姿に私を作ったが、私は彼女ではないわ!二度と私に触れさせるものか!彼女以外の者を二度と殺させやしない!」
もしかして、イレニカスの奥さんのクローンか何か?何れにしても話が通じる相手ではなさそうです。
剣で黙らせるほかなくなってしまいました。全員で取り囲んだのですが、これがまた結構強く、最初に相手をしていたアサシンを助けることはできませんでした。
イモエン「クローンとか言ってたけど、彼女、何だったの?誰かを真似て創られたって・・・?何故イレニカスは彼女を作ったのかしら。あいつは仲間を作って喜ぶタイプではないわ。そんなものは超えているわ。死に魅せられている。あいつは私に見せたの・・・何度も何度も・・・」
ん?確かに私はクローンか何かなのかと言いましたけど、そちらの世界にいる人(そちらの世界の私も含めて)は誰もクローンなどという言葉を口にしていないような・・・あれ?もしかして、イモエンさん達にも鉤括弧の前にある名前の部分って見えているの!?
部屋の壁に沿っておかれている奇妙な容器の中には、先ほど襲ってきたクローンと同じ姿の女性、もしくはそれらしき身体の一部が収められていました。幾つかは生きているようにも見えますが、ほとんどは死んでしまっているみたいです。そして、部屋の中央にある装置は周囲の容器の動力源のようです。
そして、先ほど倒したクローンの死体からワンド・オブ・ミサイルキーを発見しました。
ひょっとすると、これがヨシモさんが言っていた攻撃的なワンドが収められた台座の鍵なのかもしれませんね。これで似たような鍵は6本目です。
まったく・・・何時もの倍も尺を使ったのに、結局今日も1部屋しか調査が進みませんでした。
皆喋りすぎなのですよ!まぁこれは、嬉しい悲鳴というやつなのかもしれませんけど。
次回に続きます。

Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
いや、私もあれからいろいろ調べたけど、確かにこのVeldornはヘンテコですよ。第一、王国ならいつ出来たとか王様は誰とかくらい説明がどこかに見つかるものですが、その記述が一切ないですからね。しかも、調べると両Veldornとも付近の山から来たモンスターに侵略されてるし、名前どころか過去まで似てます。何かダブってる臭いです…最初に作った人が構想を途中で止めたとかかもですね。それと、フェイルーンの北部や中央部より南部や東部はD&D的にも歴史がいまいち詳しくない感じです。fandomの各ページも1385DR以降の記述が多いですが、この年以降また歴史が大変化して大陸規模で地形が変わったり大都市が消滅したりします(私も詳しくないですが)。この新しい時代の情報と古い時代のそれとが混じってる時があるのも厄介です!(BGは1368DRの時代なので、それ以前の情報しか使えない)。まあ、D&Dは後で新しくゲームやキャンペーンが作られた時、その中の背景が後付けで歴史に加えられるのもありそうだから、メジャーじゃない南東部はそれだけ歴史が疎なのかもと思いました…とにかくお互いお疲れ様でした!
追加でコメントを頂いていたようですが、公開をご希望ではなかったようなのでこちらに返信させていただきます。
コメントとしては近年まれにみる物凄い長文ですので覚悟して下さい!
ヴェルドーンについてちょっと本気を出して調べてみました。
ヴェルドーンは度々、他国の歴史に名前だけ登場するものの、ヴェルドーン自体の設定に手を付ける作家さんがあまりいないらしく、D&Dの歴史としては長らく空白な状態になってしまっていたそうです。よって、ヴェルドーンに関する情報が少ないのはそういった事情が背景にあるようです。ただ、Ed Greenwoodさんと言う作家さん(Forgotten Realms Wikiの引用元にもなっている)がヴェルドーンに関する設定をお書きになっていました。
以上を前提とした上で、結論から先に申し上げますと、ヴェルドーンは”国”で間違いありません。
以下は私がまとめたヴェルドーンの歴史となります。
ウェルドーンは-241 DR ヴェルドーン族によって建国されたのが始まり*refとなります。ヴェルドーンの首都は当時Vaelanと命名されましたが、後にVaelenそしてOld Vaelenと名前を変えることになります。*ref
(どうやら、この都市名の変更自体も歴史上の出来事みたいですね。芸が細かい!)
このヴェルドーン王国は少なくとも127 DRまで健在だった*refようです。
その後、147 DRにMaharajah Waileen 一世により、ヴェルドーンはモンスターの地だと宣言されています。*ref
(何故急にそんなことになったのか・・・ヴェルドーン族がモンスターに属する種族だったのか、あるいは、ヴェルドーン王国がこの20年の間に滅び、モンスターが跋扈する無法地帯となったか・・・その辺の理由までは調べていませんし、そもそもどこにも存在しない可能性も・・・)
212 DR Durparがヴェルドーン沿岸部の土地を奪おうとモンスターの掃討作戦を行うも失敗。*ref
245 DR ウェアラットの王子がライカンスロープの軍勢を従えてVaelan(Old Vaelen)を占拠する。*ref
そこから歴史的空白があり、何時しかノームがヴェルドーンの支配権を得ます。ノームによる支配が何時から始まったのかについては不明なのですが、10世紀後期(970 DRぐらい?)まで続いたそうです。ノームの女王が支配していたそうなので、これもまたヴェルドーン王国になります。(ただし、首都が不明でOld Vealenではなかった可能性も)
ノームの支配が終わった原因はHajulta Maerarra Hontyl(ノームの統治者)の時代に起こったthe storm of crow and fangという災害です。この災害はムルホランドの魔法使いQeldress Irkhaladar(なんでも、野心的で落ち着きがなく、人の忠告を聞くのが大嫌いで、とても無謀なことばかりする強情な女性だったとか)が異界の門を開きっぱなしにしたまま死んだせいでモンスターが大量発生したことで起こりました。この災害によって、ヴェルドーンは(またも?)モンスターが跋扈する無法地帯と化しました。
1046 DR ムルホランドがOld Vealenを襲撃、街は瓦礫となったが、ここを拠点に活動していたライカンスロープの殲滅には失敗。*ref
ヴェルドーンの地に溢れかえったモンスター達が織りなす極端な食物連鎖の末、食料となるモンスターが減ってくると、少数のビホルダーとAhrhym Saedanharという吸血鬼*refが頭角を現し、それぞれが小さな国を作ります。この時、Ahrhym SaedanharはOld Vealenを拠点としています。これはムルホランドによる襲撃の2年後とされているので1048 DRのできごととなります。*ref
その後、Ahrhym Saedanharがビホルダー(のリーダー)をだまし討ちか何かで倒してしまったため、ビホルダーが作った国を吸収する形でAhrhym Saedanharがヴェルドーンの新しい支配者となりました。
Ahrhym Saedanharが統治するヴェルドーンは驚くほど秩序だっており、ヴェルドーンの周囲を取り囲むように点在していた少数種族の集落と協定を結び、(人間達の)キャラバンの安全を確保した上で、人間の国とも普通に貿易していたそうです。(これは他国からヴェルドーンが国として認められている証拠になります)
輸入するのは食料がメインで、輸出品(小麦、パイナップルなど)を作る者の中には人間やノーム(ノーム支配時代のヴェルドーン王国の生き残り)などもいたとか。つまり、ヴェルドーン人は必ずしもモンスターに属する者だけではなかったみたいです。しかも、そういった者は待遇も良かった(間違っても奴隷などではない)とか。もちろん、旅人がヴェルドーンを旅することもできたそうです。
Ahrhym Saedanharの統治は決して暴力的なものではなかったそうで、ヴェルドーンの周囲に住む少数種族の集落の代表者達も含めた議論を通して、最終的な国としての意思決定を行っていたそうです。そのため、ヴェルドーンに従属している集落同士はお互いに領土を奪い合ったりせず、人間などが支配する他の国の領土に立ち入らないなど、一般的なモンスターのイメージを覆すような秩序が存在していました。とはいえ、ヴェルドーンに従属しない部族に対しては、いかんなく暴力を発揮し、ヴェルドーンとその周囲の集落が協定によって結ばれた安定した形となるまでには、かなりの数の集落が滅ぼされたみたいです。
こうして、モンスターの国ヴェルドーンが誕生しました。
しかし、15世紀まで続いたAhrhym Saedanharの統治もあることをきっかけに突如終わりを迎えます。
ヴェルドーンが国として組織的に動き始めてしまったことで、それまでヴェルドーンの領土内で好き勝手に食料を確保していたGiant’s Belt Mountainsに住む巨人達が狩場を奪われ、その結果、食料難に襲われてしまいます。餓えに苦しんだ巨人達は怒りに任せてヴェルドーンを襲撃し始めました。その混乱に生じて、Ahrhym Saedanharの統治を快く思っていなかった一部のビホルダーが反乱を起こし、Ahrhym Saedanharは倒されてしまいます。
食料を確保した巨人達はGiant’s Belt Mountainsへと帰って行きましたが、理性的な支配者を失ったヴェルドーンは最早国として機能しなくなり、それまでヴェルドーンと商売を行っていた商人達は無法化してしまったヴェルドーンを「ビーストランズ」と呼んでこの地を去ったそうです。
つまり、ビーストランズというのはヴェルドーン跡地ということになります。
以上が私が調べによるビーストランズとなっちゃうまでのヴェルドーンの歴史になります。ビーストランズとなった後にも歴史は続きますが本件とは無関係なので省略させて頂きます。
なお、()によって括られている部分以外には私の推測や想像は一切含まれておりません。リファレンスのリンクがない部分は全てEd Greenwoodさんがお書きになったものをベースにしています。
ヴェルドーン族が建国したヴェルドーン王国がノーム支配のヴェルドーン王国になるまでの間に何があったのか不明ですけど、本件では「本記事内のエスタグンドの歴史に登場するヴェルドーン(1053 DR)が国なのか、単なる荒野の名称なのか」が争点ですので、1053 DRより昔の出来事に多少不明点があったとしても影響がないため、これ以上詳しくは調べませんでした。(そもそもまだ誰も書いていないという可能性もありますし)
なお、公開されている歴史が「Baldur’s Gateが作られた頃とは異なる」という点について懸念されておりましたが(非公開コメント内で)、Selkarinについて書かれたページに書かれている記述(最新の歴史)と本記事内にあるエスタグンドの歴史(Baldur’s Gate 2内にある実際の記述)のヴェルドーンに関する部分の内容がほぼ一緒なので、少なくてもこの点に関してはそういった影響がないと判断します。
逆に言うと、このことだけでもヴェルドーンは国であると判断できたのですが、「首都でなくてもcapitalとか帝であってもkingとかこっちもザックリ」といった懸念をなされていたみたいだったので、「国でなくともnation」と書かれていないことを確認すべく、ちょっとだけ本気を出してヴェルドーンの歴史を調べさせていただきました。
さて、ここまでは非常に良い感じなのですけど、1つだけどうにも腑に落ちないことがあります。
それはDurparのページにある1358 DRの地図です。前の返信でも書きましたが、ここに何故か(the)Beastlandsという記述があるのですよね。この時代にはまだAhrhym Saedanharが生きている(いやアンデッドだけど)ので、ヴェルドーンがBeastlandsなどとは呼ばれていなかったはずです。(というかヴェルドーンの記載もあるし)
しかしながら、ヴェルドーンの周囲にはAhrhym Saedanharに従う少数種族の集落が密集していて、ヴェルドーンはそれらを防衛の際の盾として上手く利用していたとあるので、ヴェルドーンが健在の時代でもその辺をBeastlandsと呼び分けていたのかもしれません。ヴェルドーンと協定を結んではいてもあくまで自治区の集合体ですから。Ed Greenwoodさんも、ヴェルドーンが滅亡した時、初めてビーストランズという言葉が生まれたとまではいっていませんから、「あ~あ、これでヴェルドーンもビーストランズになっちゃったよ~」みたいな意味だったという可能性もゼロではありません。ただ、1373 DRの地図からはBeastlandsの文字が消えているので、まだヴェルドーンに完全従属していなかった少数種族の集落の集合体だったと言う可能性もあります。
とはいえ、ビーストランズはD&Dの4版から現れた言葉らしいですから(種族追加によって生み出されたのでしょう)、Baldur’s Gate 1&2にはどうせ出てきませんし、関係ありませんけど・・・
以上がこの返信文込みで3時間(その後、推敲に追加で2時間もかかっちゃった・・・)かけた成果(分量が2記事分以上ある上に休日返上)となります!
思い付く限り、最大級の称賛を送って下さっても良いのですよ!?
(あっ、最後のは冗談です!真に受けないで下さいね)
素晴らしい!これはFandomにそのまま載せられます!D&D大学があれば卒論ものです!
ただ、Old Vaelanの都市としての成立は−1234DRにさかのぼれるようです。Fandomの −1234DR に「Vaelanが天然の泉のふもとに創生され、交易の中心となった」みたいな記載があるので(FandomのOld Faelenのページにも同様の記載があります)。おそらくそこを拠点に王国が形作られていき、改めてVaelanが首都に決められたのでしょうね。
エスタグンドなどの歴史に登場するVeldornはだいたい1046DRにムルホランドに掃討される前の無法時代のですね。時代を列挙してくださったのでとてもわかりやすいです!
Fandomの1281DRにはドゥルパーとエスタグンドの連合軍が二度目にヴェルドーンからモンスターを駆逐しようと進軍し、三日で敗軍した、という記載がありますが、これはヴァンパイアの統治時代のことですね。二カ国の連合軍を負かしたのだから大したものです。
あと付け加えれば、212DRの記載「Durparがヴェルドーン沿岸部の土地を奪おう」としたのは、恐らく147DRに ヴェルドーンの都市Ormpe、Assur、Vaelantarがビホルダーに征服されたのを奪還しようとしたものです。147DRに「Maharajah Waileen 一世により、ヴェルドーンはモンスターの地だと宣言」されたというのはそれを踏まえているのじゃないでしょうか。なお、Vaelan(Vaelantarのこと)とAssurは1102DRに、Ormpeはその翌年にそれぞれビホルダーとデーモン(ビホルダーからOrmpeを乗っ取っていた)から、ドゥルパー・エスタグンド・ヴァーの連合軍によって解放されてます。
(こう見ていくと、海岸沿いの諸都市がある地方もヴァンパイアが統治してる地方も、実はずっとつながってて同じVeldornだ(だった)と思いたくなります…)
1358DRの時代の地図にあるbeastlandsはなぜそこにあるのかわかりませんが、この地図がほんとは1358DRのものではなく、もっと古い時代のものだとしたら(BGの時代が1368DRなのを思えば、むしろその可能性が高い気もしますが)、上のビホルダーやデーモンはそこから出てきたのだと思いたいところです。もっとも山脈が邪魔ですが。
それから、…ここまで得々と話してきた私自身にも特大ブーメランになるのですが、おそらく伊達さんにも衝撃となるであろう事実をお伝えさせてください。エスタグンド王のSelKarinセルカリンなのですが、歴史書とFandomの「Selkarin」のページによると、
1053DRにダンブラスで死亡
ですが、Fandomで「Selkarin」ではなく「1023DR」で検索すると、
1023DR、エスタグンドのセルカリン王、ダンブラスに侵攻するも殺される。
30年ずれてる!また、さらにその下に、
1023DR、セルカリンの死によりエスタグンドは混乱に陥る。彼の兄弟Hedgitaが王位に上る。
「Hedgita?誰それ?」な記載が…。さらに「1026DR」を見ると、
1026DR、資金難になったHedgita、エスタグンドの王位をドゥルパーの高等評議会の一員ジェラディーム・セルタリル Seltarir に売却。ジェラディーム、長男ヌマンビ・セルタリルをエスタグンドの王として権力の座に就ける。
セルタリルってセルカリンの兄弟じゃなかったの!?
なお、歴史書と「Selkarin」のページでセルカリンの死亡年とされる「1053DR」には、何の記載もありません…
これは明らかに「歴史が後付けで作られている」証拠になると思います。歴史書ではセルカリンの後を継いだ兄弟の名セルタリルが、年表?では取引相手のドゥルパーの商人ジェラディームの姓になっている所などあからさまです。
年表の記載は大体同じGreenwood氏の2007年の書から出てるようで(ザッと見なので間違いあるかもしれません)、BGの発売年1998年より10年近く後ならば、その間に新たな「歴史」が創作追加されたり後世へのつながり上少々変更されたりも不思議でないでしょう。むしろ間違いなく、そうして出来た豊かな歴史が後の「正史」になっていくでしょう。ただ、まだそれがなかった時の古いテキストを、その新しい「正史」で読むと、アレッとなることがたまにあります。後付けでも先のVeldornの時のように、自然にスッキリはまってれば問題ないのですが(それが難しい技なのでしょうけど)…。
最後になりますが、私、この回答を書いてる時にあっちこっちサイトで調べながらだったもので、書いてる途中でうっかりタブを閉じること二回に及びました。この回答を書くのは3回めです(懲りてマウスパッドで書いてからコピペしました)。3時間以上かかりました!これで伊達さんの失われた時間の悲しみを少しでも共有できていたら嬉しいです汗
Selkarinの襲撃が30年早まってしまうと、Ahrhym Saedanharが吸血鬼ですらない状態となってしまうため、Selkarinはモンスターの国ヴェルドーンには攻め込めなくなっちゃうのですよね・・・
ですがまあ、所詮は(・・・はちょっと失礼かもでしれませんが)人が想像で作り出した歴史である上に、長い時間をかけて複数の方々の手が入っているわけですから、どんなに気を付けていたとしても、ある程度の矛盾が生じてしまうのはその性質上、避けようがないのかもしれません。
それに多少矛盾があったとしても、この歴史の本来の用途はTRPG(やゲーム)のシナリオを書く際の参考文献(強制力のない共通認識)ですから、納得できない、あるいは都合が悪いと思えば、ゲームマスター(さもなくばシナリオライターやプロデューサ)が好きに変更して使用すればいいだけですので、幸いにして実害もあまりありません。
正直に申し上げますと、私はD&Dの詳細な歴史そのものに興味があるわけではないんです。(なのに、今回は過度に情報を集め過ぎました・・・)
Baldur’s Gateをプレイするにあたって、ゲーム内に登場するNPC達のセリフや歴史書が言わんとしていることの意味を”可能な範囲で”正しく理解できればそれで十分だと思っています。今回の例でいくと、ゲームの中でヴェルドーンという名詞が登場した時に、何を思い浮かべればいいのかということです。単なる荒野を思い浮かべるのか、それともモンスターによるモンスターのためのユニークな国を思い浮かべるのかという話です。よって、ヴェルドーンおよび周辺国の歴史に多少、噛み合わない矛盾した部分があったとしても、ヴェルドーン周辺の設定を作り続けているEd Greenwoodさんが何をイメージしていたのかという部分まで揺らいでしまうほどの重要な矛盾ではないので(あくまで私は)気にしません。
というか、そんな事を言ってしまうと、ヴェルドーンどころかエスタグンドやデュパールだってBaldur’s Gateに限っていえば登場の機会もなさそうですし、そこまでやっきになって調べるようなことではなかったのかもしれません。でも、ヴェルドーンが「遠くにあるよく分からない国」から「モンスター達が人間の国と同じように秩序だって生活しているユニークな国」へとイメージの解像度が向上したわけだから、意味があることだったはず・・・です・・・
後から気づいたんですが、同じ歴史書でも「ドゥルパーとヴァー・ザ・ゴールデン」ではちゃんとエスタグンドが売られたのは1023DRになってるんですよね。だからセルカリンの死亡時1053DRはほんとに純然たるミスだったので、それをGreenwoodさんが後から訂正したというほうがいいかもしれません。登場人物の名や姓もそのついでに後から繋がりがいいように変えたという感じでしょうか…
申し訳ありません。先ほど自分がかいた返信の内容にどうしても思うところがあり、夜中に目を覚ましてしまったため、思い切って修正していたのですが、まさか修正している間に新たなコメントを頂くことになるとは・・・私が先の返信内容を修正したことで、頂いた返信の内容と噛み合わない感じになってしまっていた場合は申し訳ありません。
それと・・・私はこの記事を書いた担当者なので、記事内の情報の正当性に”私の能力に制限された可能な範囲で”という条件はあるものの責任があります。
よって、記事内の情報に誤りがあるとのご指摘を頂いた場合は修正(本文の修正なしに、頂いたご指摘のコメントに私が同意するという形で行われることもあります)させて頂いているのですが、もし、それが誤りではなかった場合(誤りとまでは言えないことも含む)、私は記事の正当性を証明しなくてはならなくなります。(特に今回のケースに至っては参考先までコメント内で明かしてしまったせいで、場合によってはそちらの正当性すら疑われてしまう可能性もありますので)
私がヴェルドーンが国か否かの点について強くこだわっているのはそのためです。ただ、私がしつこくその点に言及することで、万里ヨーヨーさんに不快な思いをさせてしまっていた場合は本当に申し訳ありません。
なんという偶然のタイミング。私は暑くて寝苦しくて目が覚めたので、朝書こうと思ったのをついでに今書いたのですよ笑
私も伊達さんと同じ考えです、人間が作るものに変化でも食い違いでもあるのは当然だし、ゲーム背景だから雰囲気が出てればそれでいいと思います。でもD&Dは圧倒的背景のデータだから雰囲気も素晴らしく見事で、それだけに、何かあったらつい深堀りしたくなるし、また掘り甲斐があるんですよね笑Veldornだけでこれだけ調べられて私はえらく楽しかったです!伊達さんの緻密な推測や情報収拾力にも感服しました!
あと私がどう思うかなど一切お気になさらず。お気を使わせたようならこちらこそ申し訳ありませんでした!正直、私いろいろ苦しかった時期に伊達さんのこのブログを読んですごく癒されてたんですよ。お相手していただけるのは喜びでしかありません。これからも更新楽しみにしてます!
あはは・・・奇跡のリアルタイムになっちゃっていましたか。うー、私がコメントの投稿後に内容をころころ修正したせいでご迷惑をおかけして申し訳ありません。それと色々とお気遣い頂いてありがとうございます。
折角こうしてヴェルドーンとの縁ができたわけですから、将来ヴェルドーンを舞台にしたゲームができた場合には是非ともプレイしたいなと思いました。
もうご存知かもしれませんが、Veldorn ヴェルドーンは国でなく Beastlands とも呼ばれる荒野の名のようです。モンスターの一大生息地で、ジャイアントだのラクシャーサだの野蛮人の部族だのカラス人間?などがうようよしてるらしいです。Estagund エスタグンドの北にあります。ここからモンスターがうろつき出ては、交易者を脅かしたり都市を悩ませたりみたいな感じらしいですね…ドゥルパーの歴史の翻訳ですが、ここらの地図が重なるのでお粗末ですがよければご覧ください。https://note.com/banliyoyo/n/n9c70f5c993b5
あ・・・れ・・・私が参考にさせて頂いたサイト(ガイドto「フォーゴトン・レルム、1489DR」)には、かつて存在したヴェルドーン王国の町や廃墟に怪物達が住み付いてビーストランズと呼ばれるようになったと書いてあったのですよね。事実、以前教えて頂いたForgotten Realms WikiのBeastlandsのページにも「ジャイアンツベルト山脈(Giant’s Belt Mountains)の巨人達がヴェルドーン(Veldorn)を滅ぼした」みたいな感じのことが書かれているので、ヴェルドーンは単なる土地名じゃない(巨人達が誰のものでもない土地を意味なく破壊するとは思えませんし)と私は理解しているのですが、如何なのでしょうか。
そうだったんだ!と調べてみましたら、どうも Old Vaelen のことのように思われます。都市を異名やその地名でザックリ呼ぶことはこの歴史書ではしょっちゅうなんです(伊達様もたびたび呼称が不安定だ、とお怒りのように。むしろ、マイナーな異名で呼ぼうとする傾向すら見えます。あとこの歴史書、首都でなくてもcapitalとか帝であってもkingとかこっちもザックリです…)。私も調べるまで知らなかったのですが、Old Vaelenは昔ヴェルドーンにあった由緒ある都/集落のようで、
−1234DR:交易拠点として人間が作る
245DR:ウェアラットやライカンスロープ他に奪われる
1046DR:当時の強大な国ムルホランド Mulhorand に破壊される(モンスターが交易者を襲撃するため)
という経過をたどったようです。確かにBeastlandsのページの記載には「Giant’s Belt Mountains のジャイアントが」とあるのですが、Giant’s Belt Mountainsのページを見ると「Giant’s Belt Mountains のモンスターが」とちょっぴり変わってて、そのモンスターが245DRに Old Vaelen を襲ったウェアラット他だとすればシックリいきそうです(襲ったモンスターの中にジャイアントがいても元よりOKですし)。なお、Old Vaelenの後にまたVaelanという都市ができたりしててややこしいです…
調べていろいろ知らなかったことがわかって面白かったです、ありがとうございました!
えっと、結局ヴェルドーン(Veldorn)は国ではなく、「フォーゴトン・レルム、1489DR」でヴェルドーン王国とされていたのはOld Vaelenという都市のことではないかというお話なのでしょうか?
もし、そういった意味ではなかった場合、これより先の文は完全なる蛇足となるため忘れて頂きたいのですが、今しがたForgotten Realms wikiをひっくり返してみると-241 DRの出来事として、「The prominent Veldorn tribe founds the Kingdom of Veldorn between the Golden Water and the Curna Mountains. They name Vaelan as their capital.(ヴェルドーン族がGolden WaterとCurna山脈の間にヴェルドーン王国を建国し、Vaelan(Vaelenの誤植)を首都とした)」という記載があったのです。なので、やはりヴェルドーン(Veldorn)は国なのではないかと思うのですよ。
それと・・・これは全くもって確かな証拠があるわけではないのですけど、確かにGiant’s Belt Mountainsのページには「ヴェルドーンを滅ぼしたのはモンスター」と書かれているのですけど、巨人も区分的にいうとモンスターなんじゃないかな・・・と・・・ただ、巨人がヴェルドーン王国と敵対関係となり滅ぼしたとしても、占拠に至る理由はなさそうなので(そもそも建物のサイズ的に問題がありすぎますもんね・・・)、そのまま廃墟として放置されていたところに色んなモンスターが住み着いてビーストランズ(首都Vealen以外の滅亡したヴェルドーン王国支配下にあった町や廃墟)になっちゃったのではないかと。ただ、首都のVaelenについてはウェアラットやライカンスロープ等が追い払われ無人(無モンスター?)の廃墟となっていたところをDurparが占領し、Vaelenという名前をそのまま踏襲したため、Durpar支配下の同都市と区別する目的で、ヴェルドーン王国時代(正確にいうとDurpar支配下ではない頃全部)のVaelenをOld Vaelenと呼ぶようにしたってことなのではないのでしょうか。
と、今さっきちょろっと調べた程度の歴史に疎い素人が生意気なことを申し上げてしまいましたが、見当違いな事を言っている可能性も非常に高く、その場合は本当に申し訳ありません。
私、発見しました!何と!ヴェルドーンは2つありました!笑
FandomのDurparのページ右上にこのあたりの地図があり、1479DR, 1373DR, 1358DR とそれぞれクリックで変更・拡大できるのですが、1358DRの地図を見ると、Var the Golden の北西海岸部にVeldornとあります。伊達さんのご指摘はこちらのほうだと思います。で、1373DRの地図を見ると、Durparの北西にVeldornがあります。私の言ってたのはこちらで、こっちが別名Beastlandsです。全然違う場所です!せめていっしょの地図に載せとけよ!と言いたいです笑
なお、海岸沿いのVeldornはDurparのページのHistoryに、ドゥルパーの建国初期のこととして「Fortunately the remaining Durpari, the lands across the Golden Coast were united as the singular Kingdom of Durpar in the Year of Clipped Wings, −623 DR, under the leadership of Maharajah Udandwi.The strength of the grew as centuries progress, as it formed alliances with Veldorn and Gundavar(エスタグンドの前身), and opened up trade with Mulhorand to the north.」とあるので立派な古王国だったでしょうね。Vaelanが同じばかりか、そもそもVeldornまで同じだったとは…しかもこんな近所で。しかも一方はモンスターの巣窟で一方は古王国…大笑いです。
あくまでも私の見解となるのですが、ヴェルドーン=国とヴェルドーン=地名という2つの解は、矛盾することなく両方とも成り立つのではないかと思っています。というのも、ヴェルドーン王国自体はかなり昔に滅びちゃっているのですよね(147 DRにヴェルドーンの地はモンスターの地だとMaharajah Waileen一世なる方から初めて呼ばれているそうなので、少なくともそれより前には恐らく巨人の手によって滅びているはずです)。なので、本記事に引用されているエスタグンドの歴史で言われているヴェルドーンというのは確かに国名からきてはいるものの、既に滅びた国のため(1053DRの話ですし)、旧ヴェルドーン王国領土という意味でしかなく、単なる地名に過ぎないという万里ヨーヨーさんのご指摘通り(となると、「ヴェルドーンに敗れた」のではなく、「ヴェルドーンの地で敗れた」と訳すべきだった)であろうと思います。ただ、ヴェルドーン王国は1358DRよりも相当昔に滅亡しちゃっているわけですから、もし本当に2つが別のものであったとするならば、1358DRや1373DRの地図に記載されるのは大変おかしな話になります。恐らく、2つの地図でVeldornと書かれている場所が異なるのは、旧ヴェルドーン王国領土がかなり広く、領域内のどこにVeldornと記載したかだけの話なのではないのでしょうか(Old VaelenとVaelanについては非常に紛らわしいという記載がForgotten Realms Wikiにもありますが、同名で2つあった場合、もっと紛らわしくなるであろうVeldornについてはそういった記述が見つからないので)。1358DRと1489DRではビーストランズの位置もかなり違って見えますしね。と言いますか・・・1358DRの地図だとヴェルドーンとビーストランズが両方とも存在しているのですよ。これだとヴェルドーン=ビーストランズではないってことになってしまいます。もしかすると、誰にも占拠されていない旧ヴェルドーン王国領土をヴェルドーン、怪物達によって占拠されてしまった地域をビーストランズと呼び分けていたのかもしれません。それなら、1489DRの地図にヴェルドーンの記載がなく、ビーストランズの領域が物凄く増えているのも説明が付きます。となると、1373DRの地図にビーストランズがないのは、エスタグンドが領土を広げた(ビーストランズの領域を食った)からなのかもしれません。その際に土地を追われた怪物達が北西方面に広く移動したことで1489DRのビーストランドは北西方向に広がったとか・・・(これは地図以外の根拠がないため、推測というか妄想?の域をでませんけど・・・)
この解釈であれば、フォーゴトン・レルム、1489DRにある「かつて存在したヴェルドーン王国の町や廃墟に怪物達が住み付いてビーストランズと呼ばれるようになった」という記載も正しいことになりますし、ヴェルドーンは地名であるという万里ヨーヨーさんから頂いた当初のご指摘も矛盾なく取り込めることになります。非常に辻褄が合うと思うのですがいかがでしょうか。
あ、それと、Old Vealen(Vealan)とVealanは全然別の都市でしたね・・・ちょっと妄想が暴走しちゃってたみたいです。本当にすみません。
追記
・・・と、思ったんですけど、色々見てみると、本記事のエスタグンドの歴史にあったように、1053DRにセルカリン王がDurparとVeldornの両国(Both nations)を侵略したってSelkarinのページにも確かに書かれていますね。そりゃ、この歴史書を訳した人もヴェルドーンを国だと認識しちゃいますよ。これ、本当に全てのページにおいて矛盾がない歴史となっているのでしょうか。見れば見るほどわけがわからなくなってしまいます。そもそも、何故Veldornというページが存在せず、代わりとなるビーストランズのページにもVeldornとの関連性について一切説明がないのか・・・VeldornとBeestlandsの両方が記載されている地図が存在する以上、何かしらの差があると思うのですけど、その差が何であるのか全く分かりません。
これだけ丁寧に情報がまとめられているサイトをみてもわけがわからないのですから、そんなものすらない当時の翻訳担当者が訳の分からない訳を書いちゃうのも無理はないのかもしれませんね。それでも日本語がおかしくなってしまう理由にはなりませんけど・・・
自身の見解に自信が持てなくなってしまったため、先ほどの提案は取り下げさせていただき、この件に関する私からの返答は一旦保留とさせてください・・・勝手なことを並べた立てたうえ、結局保留とか、本当に申し訳ありません。
横入り失礼します。気になったのでちょっと調べちゃいました。ウルガースはUlgarthというフェイルーン大陸でも最南端(最南東端)の海沿いの国みたいです。Forgotten Realms Wikiに記事がありました。
実は助けて貰えるんじゃないかなぁとちょっと期待しちゃってました。ありがとうございます。でもって、ウルガースはUlgarthでしたか。私のBaldur’s Gateは完全日本語版なので、Multi language対応のEnhanced Editionと違って表示言語を英語に変えたりできないのですよ・・・う~検索エンジンもうちょっと頑張って!
ウルガースって前作に出てきたウルゴス・ビアードと関係があるのかな?
ウルガースのヒゲでウルゴス・ビアードとか?どうなんだろう。
確かにウルゴス・ビアードは英語で書くとUlgoth’s Beardとなるみたいなので、Ulgothがウルガースとカタカナ訳される可能性はありそうです。でも、私の調べ方が悪いのか(多分そうなのでしょうけど)UlgothはUlgoth’ Breardという形でしか登場せず、Ulgoth単体だと何の情報もみつからないのですよ。そこでふと思ったのが、もしかしてウルガースはUlgothではなくYugolothとかなんじゃ・・・ただYugolothは悪魔系の種族らしいので、住む世界が違い過ぎる気がしなくもないのですよね。挙句、人間の国となるデュルパール(Durpari)がウルガースと和平を結んじゃったりしていますし・・・手を尽くしてはみたのですが、ちょっと私には手に負えない事案だったみたいです・・・申し訳ありません・・・