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皆さんこんにちは。
今日から後半戦に突入する伊達あずさです。
現在の話数から冷静に判断すれば、折り返しとなることに何の違和感もないのですけど、調査の進展具合から見た場合はとても後半に入れたとは思えないのですよね。
非常に遺憾ですが、今のところ何とも内容が薄い調査になってしまっています。
日々の調査内容が薄くなればなるほど、依頼主である善蔵さんに金銭的な負担をかけてしまいますからね・・・何とも申し訳ないことです。
まあ・・・空木探偵事務所としては儲かるのですが・・・
依頼主である善蔵さんに対してはそんな感じの負い目がありますので、最終電車で今さっき事務所に戻ったばかりだったんですけど、何とかして明神村に戻ろうと思います。
善蔵さんからの電話でとんぼ返りした私を出迎えたのは、変わり果てた姿で発見された二郎さんの遺体でした。
二郎さんの遺体の近くには警官と熊田先生がいますね・・・とりあえず警察の方に挨拶しておきましょうか。空木先生の名前を出しておくと大分融通してくださるようなので。
お疲れ様です。空木探偵事務所の伊達と申します。
木に吊るされているご遺体は、綾城二郎さんですよね?警察の見立てだと死因は?
警官「見ればわかるだろ?自殺だよ。詳しいことは熊田先生に聞いてくれよ」
自殺ですか・・・って、私が知りたかったのは病理学的見地からの死因だったんですけどね。
そもそも、何故二郎さんが自殺を?二郎さんは警察も疑っていたほど、キクさんや完治さんが亡くなられたことで、得をしていた人なのですよ?それなのに何故今更自殺なんか・・・おかしくないですか?
警官「うーん。そうだな・・・自殺の割には遺書らしきものが見つかっていないって言うのが変かな」
別に遺書を書かずに自殺する人だっているとは思いますけど・・・まあ、分かりました。熊田先生!
熊田「おう、あずさくん。見ての通り大変なことぢゃ!」
そうですね・・・キクさんを含めると、短期間に綾城家の方が3人も亡くなられてますからね。
で・・・先生の見立てだと二郎さんの死因は?
熊田「うむ・・・見た限りでは・・・首吊りによる窒息・・・ぢゃな」
見た限り・・・ってことは、先生もまだ詳しくは御覧になっていないのですね。じゃあ、死亡推定時刻などもわかっていないのでしょうか。
熊田「昨日の0時から1時頃ぢゃな。発見者は今朝散歩にやってきた善蔵じゃ」
そうですか・・・って、んん??今朝??
あ、あれれ?最終電車で事務所に戻って、まだ残っていたあゆみさんと事件についてお話していたところに善蔵さんからの電話がかかってきたはず。それなのに、善蔵さんが二郎さんの遺体を発見したのは今朝・・・
え?もしかして、私とあゆみさんって事務所で朝まで話し込んでたの!?どうりで明神村行きの電車は動いてるし、周りも明るいと思ったよ!
それにしても、本当に二郎さんは自殺なのでしょうか。吊られている部分以外に、首を絞められたような跡とかないのかな?
熊田「うむ、そういえばロープの締め方にえらくねんがいっておるようぢゃ。確実に死にたかったのかのう・・・」
熊田先生が言う通り、二郎さんの首は縄で二重三重にくくられており、やけに念の入った結び方をされています。
これ、首を絞めた際にできた索状痕を隠そうとしてるんじゃ・・・まあ、幾ら隠蔽したところで、その程度は解剖すればすぐにわかるはず。とりあえず、検死の結果を待ちましょう。
あ、そうだ。善蔵さん!善蔵さんは?
熊田「善蔵達に用があるなら声をかけて来てやる。儂は病院へ戻るからそのついでぢゃ」
はい、よろしくお願いします。
善蔵「な、なぜこのようなことに・・・!」
おはようございます・・・でいいのですよね?二郎さんの遺体を発見されたのも善蔵さんなのですね。
善蔵「・・・は、はい。左様です・・・あ、あの時は驚いて声も出ませんでした・・・昨夜、忘れ物を探しに戻られた二郎様は容疑も晴れ、ホッとされておられましたのに・・・」
なるほど・・・二郎さんは綾城家に来ていたのですね。
善蔵「探し物は見つからなかったようですが・・・」
探し物ですか・・・二郎さんが何を探しに綾城家に戻られたのか・・・ちょっと気になりますね。
あずさ「完治兄さんの次に二郎まで・・・一体どうなってるのよ!」
あ、春日さんもいらっしゃったのですね。
あずさ「二郎が自殺だなんてとんだお笑いよ!自殺なんてするもんですか!」
確かに二郎さんが自殺するとは思えませんね。
で・・・春日さんは今日の0時頃、何をされてました?
あずさ「なっ、なによ。あなたに言う必要は無いわ!」
そうですね。私はただの探偵で、警察ではありませんからね。
あずさ「屋敷に居たわよ!」
左様ですか・・・
あずさ「完治兄さんも二郎もアキラが殺したのよ!今度は私を狙ってるんだわ!」
アキラさんですか・・・そういえば、以前春日さんは遺言公開の日にアキラさんがどなたかとコソコソ会っていたと話されてましたけど・・・
あずさ「なっ、なによ。あなたに言う必要はないわ!」
何故そう頑なに教えて下さらないのですか?
もし本当にアキラさんが一連の事件の犯人で、次に春日さんを狙っているのだとしたら、アキラさんを捕まえる手がかりになりそうな情報はご自分の身の安全のためにも提供しておいた方が宜しいのではないですか?
あずさ「不愉快だわ!もう、話す事なんて何もないわ!」
春日さんはそう言い残すと屋敷に帰っていきました。
さて、どうしようか・・・そういえば、茜さんの姿がありませんね。茜さんもアキラさんがらみで何か隠してるっぽいからなぁ・・・そろそろ話してくれないものかな。
善蔵「茜でしたら屋敷におります」
あまり期待はできませんが・・・ダメ元で話をしてみます。
茜さんは綾城家の居間にいました。
茜「何かご用でしょうか・・・」
少し、昨晩の・・・亡くなられた二郎さんのことでお聞きできればと思いまして。
茜「はい。確かに神田様からの電話を二郎様に取り次ぎました」
え?神田さんからの電話を二郎さんに取り次いだ?
何か話が噛み合いませんけど、善蔵さんから何か言われていると勘違いされたのでしょうか。
それはそうと、殺される前、二郎さんは弁護士の神田さんと電話していたのですか・・・まあ、会長のキクさんに続いて、社長の完治さんまで急逝されたわけですから、顧問弁護士と連絡が密になっても別に違和感はないけど・・・
そういえば、茜さんは今日の0時頃どうされてました?
茜「二郎様が帰られた少し後にあずさ様も出かけられたので、一応、戸締まりして1人で部屋に居ました」
ほぅ・・・二郎さんが帰った後、春日さんも屋敷の外に行かれたのですね。それはいいことを聞きました。
はい、用事は以上です。ご協力ありがとうございました。
さて次はどうしよう・・・二郎さんと最後に話をしていたのは神田さんみたいだし、この辺でもう一度、神田さんの事務所にでも連絡を入れてみましょうか。運が良ければ、二郎さんが探していたというものもわかるかもしれません。*16・・・っと・・・
秘書「神田弁護士事務所でございます。神田はただいま不在ですが」
随分とお忙しいのですね・・・いつ電話しても事務所に居ません。でもまあ、秘書さんでもいっか・・・
昨夜、綾城二郎という人がそちらを伺いませんでしたか?
秘書「来客ならございましたが・・・えっ!?その方が自殺!?あの、私でよろしければお話を伺いますので、こちらにいらっしゃってください」
それは助かります!!
では・・・後日(次回)、伺わせて頂きますね。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。