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皆さんこんにちは。
今更になって何故キクさんのゾンビがでしゃばってきたのか不思議に思えて仕方のない伊達あずさです。
キクさんのゾンビなんてオカルトチックな要素無しでも、十分事件の真相にたどり着けそうな雰囲気が漂ってきてたじゃないですか。それなのに、今更ゾンビ要素とかいる!?もし要るのであれば、完治さんが殺された時点で絡めてこないとダメじゃない!?
綾城家にまつわる伝説の件は、調査の再序盤から仰々しく登場してましたけど、待てど暮らせど話の本筋にちっとも絡んできやがらないのですよ。お願いですから、もう少し登場までのペースを上げやがって下さい。
春日さんも熊田先生もついでに茜さんまで居なくなってしまったため、しぶしぶ今日も神楽寺です。
で・・・理由まではわからないけど、玄信さん、何か隠しごとをしてますよね!?
玄信さんが何もおっしゃらないのであれば、無理にでもキクさんのお墓を調べさせてもらいます!
玄信「よさんか!調べたって、もう、血の跡などついて・・・し、しまった!」
はぁ?お墓に血の跡が付いてたんですか?
玄信「実は・・・この間、墓石を調べてみると・・・墓石の上の方がどうも動かされたようなんじゃ。おまけにそこには血の様なものが付いとったんじゃ。丁度、完治さんとやらが殺される少し前じゃったし、これ以上、騒ぎになってもいかんと思って黙っておったんじゃが・・・も、もちろん、儂はキクさんが蘇ったなどとは思っとらんぞ」
キクさんが蘇ったと思ってないならなおのこと何故黙っていたの!?墓石が動かされていた上、血まで付いてたら事件性があるかもしれないよね?
っていうか、まだ他にも何か隠してるでしょ!
玄信「・・・実は、こんなものが落ちとったんじゃ」
そういって玄信さんは古びた手鏡を出してきました。
手鏡の裏には奇妙な絵が描かれています。中央に卍、右に兎、左に鳥、上に鼠、下には馬の絵でしょうか・・・
これは十二支?上が子として、時計回りに丑、寅、右が卯、辰、巳、下が午、未、申、左が酉、戌、最後が亥ってことかな?
玄信「動物はそれぞれ方角を表しているようじゃが・・・?」
なるほど・・・となると、この真ん中にある卍というのは神楽寺の事を指しているのかもしれませんね。確か、地図記号で寺院で卍でしたよね。
ちなみにこの手鏡をどこで?
玄信「ここから崖に通じている坂の途中に落ちとったんじゃ。良く見て見い」
ん?綾城家の家紋がありますね。
玄信「そうなんじゃ。こんなものが落ちてたと言ったら村人達が何を言い出すやら・・・昨日も墓を暴いてみようという村人を叱りつけてやったところなんじゃ」
ところで、玄信さん・・・この手鏡って、私の方で預からせて頂くわけには行きませんか?
玄信「構わんとも。確かあんたは探偵じゃったな。何かの手がかりになればよいが・・・妙な隠し立てしてすまんかったの」
まあ、あの村人達の狂乱ぶりを目の当たりにしては・・・隠したくなるお気持ちも理解できなくはありません。ただ、私は村人達とは違いますので、もう変な隠し立ては止めて下さいね?
綾城家に戻ってきました。
善蔵さん、善蔵さん!この手鏡に見覚えありませんか?
善蔵「!そそ、それは!その手鏡は!!」
!どど、どうしました!?
善蔵「それは、キ、キク様が愛用されていた手鏡で、茜が、た、確かに・・・キク様を埋葬するとき・・・棺の中に入れたものです!ま、間違いありません!!」
そんな事だろうとは思ってましたけど・・・はぁ・・・これでまた話がややこしくなっちゃいましたね。
善蔵「わ、私、昨夜はご承知の通り、早く休みました。うとうととしかけたその時なんです!玄関の方で物音がしまして、目が覚めました。あずさ様かと思って、すぐに出たのですが、もう、誰も・・・!」
まさか、それがキクさんだったのでは・・・なんて言い出すおつもりじゃありませんよね!?
何れにしても善蔵さんの狼狽えようが尋常ではなくなってしまっため、これ以上は話になりそうにありません。
依頼主である善蔵さんまでおかしくなったんじゃ、これからどうすれば・・・途方に暮れた勢いついでに海上の崖まできちゃったけど・・・
まあ折角ここまで来たんだし、藤宮さんに和人さんのことでも何か聞ければ・・・と、思ったのですが、今日は来ていないみたいですね。
そのまま、ふらっと天地さんのマンションへ・・・何か海上の崖に行くとついセットで天地さんのところに行ってしまうなぁ・・・
天地「やあ、あずさくん。どうだい?お守りのことはわかったかい?」
お守り?ああ、ちょっと色々あってすっかり忘れてました。でも、誰も知らないっていうんですよね。
・・・っていうか、天地さん、少し見ない間にやつれているような?目の下にクマができているようにも見えます。
天地「そうか。じゃあきっと、君の個人的な事なんだろうね。まだ記憶が完全じゃないわけだ。君の記憶が戻ることを心から祈っているよ」
ご心配をおかけして申し訳ありません。
天地「君の記憶がすっかり戻れば、僕だって嬉しいよ。事件も大変だろうけど、自分のことを疎かにしないようにね」
そうですね・・・何だかんだで病院にも行ってませんしね。
いえ、実際には行ったんですけど、診る必要がない怪我だって言われてしまいまして・・・
それにしてもお守りって何のことなんでしょうね。
天地「やはり君は確かにお守りと言っていたよ。聞き間違いじゃないと思うなあ」
そうですか・・・じゃあ、引き続きお守りの事も調べてみます。
天地「実は、仕事の都合で暫く留守にするんだ」
あ、そうでしたか。ひょっとして、天地さんがやつれているのは仕事が忙しいせいなのかな?
じゃあ、天地さんもお気をつけて。なんか毎度毎度突然お伺いしてしまって申し訳ありませんでした。ではお邪魔になる前に、私はこれで・・・
天地さんのマンションを出た私は再び綾城家へ。
そろそろ善蔵さんが我を取り戻していると良いのですが・・・って、お客様ですか?
善蔵「伊達様!ユリ様の幼馴染みのご夫人がお見えです!」
大西「初めまして。大西克子と申します」
初めまして、私、空木探偵事務所の伊達と申します。
今日はユリさんのことで?
大西「ユリがこちらの家を出てから間もなく、1枚の葉書を受け取りました」
葉書・・・ですか。
大西「葉書を貰った当時、ユリは八束町という町に住んでいたようです。苦労もあったようですが、駆け落ちした方と幸せに暮らしていた様で、私も喜んでいました」
なるほど・・・もしよろしければ、その葉書を見せて頂くことはできませんか?
大西「今手元に御座いませんので、後日お届けいたします。その代わり、これをお持ちしました」
この写真に写っているのはもしかして・・・
大西「当時のユリの写真です。お持ちください」
ありがとうございます。では、謹んでお借りいたします。
善蔵「伊達様!早速、八束町に行ってください。手がかりがきっとございます!」
えっ、あ、はい。とりあえず、善蔵さんが何時もの感じに戻ってくれてよかったです。
でも、今からだともう遅いので、八束町に行くのは日を改めて(次回)ということで。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。