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皆さんこんにちは。
ウォッチャーズ・キープの制覇を目前に控えた伊達あずさです。
しかし、つい調子に乗ってやっちゃったけど、ウォッチャーズ・キープってどう考えても今の段階で来るべきところじゃなかったですよね・・・
それでもこうして最後までこれちゃうわけですから、凄い自由度ですよ。
姿は見えねど、部屋へ入った途端に明白な力の気配に圧倒されます。そして、見えざる何者かがこちらに注意と異様な興味を向け始めたのを感じ、胃が縮まるような思いがしてきました。確かに物質的なものは何も見えません。でも、この部屋には何かいます!
ほどなくして、この部屋にいる何かが私の心に直接語り掛けてきました。それは言葉ではない何か。人の理解を越えた感情が混じった強い印象のようなものです。
囚われし者「我は囚われし者。死せる者よ、お前は我が安寧を妨げている」
あずさ「無礼を働くつもりはないの、囚われし者よ。任務のためによこされただけ」
囚われし者は何故私がここに来たのかを知っていて、私を遣わした連中よりも賢くない限り、一緒に囚われるだろうと警告してきました。
あずさ「何故私が囚われるの?」
私がそう言った途端、不意に低い振動が部屋を満たしました。どうやらこの見えない存在は私がちゃんと話に耳を傾けていることに満足しているみたいです。その刹那、ぼんやりとした怒りと憤慨が私の中に溢れ、私以外の者へと向けられます。彼は私が騙されていると言いたいようです。
私を騙しているのは武装した陰気な男達・・・それはヘルムの使徒、ヴィジル・ナイト達を表したイメージでした。ヘルムの崇拝はおろか、邪悪なヘルムの敵から密かに支援を受ける連中が不当に自分を監禁したのだと囚われし者は伝えてきました。要するに、この存在はヴィジル・ナイト達の不正を知ってしまったがために口封じ的な感じでここに囚われたということなのでしょうか。文章が難解過ぎて正しく意図を読み取れません。
ちなみに私が渡されたスクロールを使うと確かにここの封印は強化されるけど、それを使った私達もここから出られなくなってしまうらしいです。
うーん・・・もし、この話が本当だったとしたら、やっぱりBaldur’s Gateの世界にはろくな人がいないってことになっちゃいますね。
ただどうなんだろう・・・囚われし者の方がスクロールを読ませまいとして嘘を吐いているという可能性もありますからね。いや、普通に私を惑わせて楽しんでいるだけという可能性だってあります。人外の存在が何を考えているのかなど分かったものではありません。
あずさ「スクロールを読ませまいとしているのね!」
私がそういうと、心の中に異様な笑い声が響き渡ります。
囚われし者「恐るべきバールの子よ、偽りのヘルムの者共にとってお前こそ、この仕事をやらせる最上の駒となるではないか?危険な者を閉じ込めるのだ、二人とも閉じ込めてしまえば良いではないか?」
まー確かにそうなのですよね。Baldur’s Gateの世界にしては珍しく腰の低い方々だったから快く引き受けちゃったけど、殺戮の神であるバールの子の来訪をヘルムの信者が喜ぶのって何か変だなって思っていたのですよ。
あずさ「ではお前はどうしたいのよ?」
私の心に突如希望の印象が現れました。囚われし者は自由を欲していて、続いて復讐を望んでいるようです。更に私を騙した相手への仕返しもしたいと考えてくれているみたいです。
確かにオドレンさん達が最初から騙すつもりで私達をここに送り込んだのだとすれば、償ってもらわねばなりません。でも、罰を与えるのであれば、罪を確定させてからでなければなりません。
あずさ「どうすればいいの?」
囚われし者が考える作戦はこうです。
まず、私達はこのままオドレンさん達のところへ戻って、囚われし者を倒したと報告します。それを聞いたオドレンさん達はその報告が真実なのか確かめるため、必ずキープ内に入ってくるから、そこで囚われし者自らオドレンさん達を殺し、自由になるつもりのようです。
囚われし者は偽りのヘルムの者共が滅び、正義が実行されることを強く望んでいます。
なるほどねぇ・・・というか、囚われし者の話を聞いて、私も試してみたいことができちゃいましたよ。
オドレンさん達が囚われし者の再封印を依頼してきたのって、自分達の力ではここまでやってこれないからって理由からでしたよね。でも今って、ここまでほぼ直通のポータルが開いているのですよ。じゃあ、オドレンさん達にスクロールを返して、再封印作業だけ彼ら自身にやってもらえばいいのでは?オドレンさん達が喜び勇んで再封印に向かうならよし、なんやかんやと理由をつけて私達にスクロールを使わせようとしてきたら、騙していると判断できるのでは?
何れにしても、ここは一度、オドレンさん達のところに戻らねばならないでしょうね。
あずさ「いいでしょう、やるわ」
囚われし者は喜び感謝しているみたいです。
囚われし者「偽りのヘルムの者共が到着するのを楽しみに待っている」
まあ、私にオドレンさん達を殺せとなどと言ってこない点において、少しは彼の話も信用できそうな気がします。卑怯者というのはとことん自分の手を汚さないように立ち振る舞いますからね。
オドレンさん達のところに戻ってきました。
さて、最後の封印だけは自分達でやって欲しいなどと提案できるだけの自由度がこの世界にはあるのかな。
オドレン「戻ってきたのだな!我々は・・・最下層の玄室が破られたのを感じ取る事ができた!何が起きたのだ?儀式を行わなかったのか?」
変なオドレンさんですね。私達が儀式を行ってから戻ってきたとは考えないのですか?それとも何でしょうか。儀式を行ったら私達がここに戻ってこれるはずないとでもお考えなのですか?
あずさ「いや、やっていない。だけど囚われし者には会った。あんたのことで面白い話を聞かせてくれたわ」
オドレン「そんなことはどうでもいい!あずさ、教えてくれ・・・あなたは囚われし者を殺したのか!?もしそうなら、あなたは愚かにも奴をアビスに帰したことになる・・・どうなんだ!」
何かめっちゃ開き直ってきましたね。
あずさ「いいえ、死んではいないわ!何故私があんたの頼みを聞かねばならないのよ!?」
後半部分の意味がよく分からないけど・・・別に囚われし者を殺せと頼まれていませんよね?
オドレン「何だって!?では囚われし者は死んでいないのか?お前は一番下の地下牢に入って、儀式をせずに戻ってきたのか!?愚か者め!お前にこの任務が出来ると考えたことで、私はヘルムに呪われてしまう!ならば我々は、虎穴に飛び込むしかない・・・もともとの使命がそうであったように。さあ、兄弟達よ!バールの子が道を開いてくれた・・・我々がキープに入って、儀式をやり直すのだ!」
最下層までの道を切り開いてあげたのですから、依頼の大部分は達成されたはずなのに、何故愚か者だなどと言われなければならないのでしょうね。どうやら本当に再封印時の代償を私達に押し付けるつもりだったみたいです。やっぱり、Baldur’s Gateの世界にはろくな人が居ない!
オドレン達が再封印を行うべくウォッチャーズ・キープの中へ入っていった後、新たな存在がコンタクトを取ってきたのですが、長い話となるので続きは次回にしたいと思います。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。