動機は何だ?内と外:応用心理学

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昔、先に言われちゃうと「今やろうと思ってたのに!やる気なくした!」となる件について取り上げましたが、そもそも、やる気って、何なんでしょうか~。
意欲!行動したい気持ち!?

なんで行動したくなるんでしょうか?
それは、決まっています。
いいことがあるからです。
いいことがないなら人間は行動しません。
生命の維持であってもそれは必要なこと=「いいこと」。
とはいえ、息をするとか、ご飯を食べるとか、寝るとか、本当にやらないと命が直ちに危ないことに関しては動機がなくても「本能」でやりたくなるように(もしくは身体が勝手に)してくれますが…。

「学力をつけたい」と人間が思ったとします。
でも、勉強とは根気のいる作業です。
根気のいる作業の「意欲」を保ち続けるのは、並大抵のことではありませんよね。
「痩せたい」でも「体力上げたい」でもなんでも良いです。

こんな時何を思って勉強をしていけばいいんでしょうか?

2種類の「動機」があります。

ひとつは自分の「外」にあるもの。
例えば定期テストの順位がよかったたびにお母さんがお小遣いをくれたとします。
これはモチベーション上がりますよね!
お金のために邁進です。

もうひとつは自分の「内」にあるもの。
順位が上がっていくと楽しいですよね。
「おお、自分もやればできるんじゃないか」と思えるし、難問を解くことが出来たときの達成感も味わえるし、理解が深まることも楽しいと思えます。
勉強って楽しい!と思って邁進です。

どっちが長く続けられるかもう分かりますよねぇ。
もうひとつ例をあげましょう。

体力作りのためにジョギングを始めたとします。
この意欲の維持のため…

ひとつは外。
ジョギングコースでいつも会う友達としゃべるのが楽しみで毎日ジョギングしたとします。

もうひとつは内。
ジョギングをして、四季の変化を感じたり、ちょっとコースを変えてみたときの新発見などを目的に毎日ジョギングしたとします。

どちらも、「外」に理由があると、自分以外の要因で意欲が失われる可能性があります。
勉強の場合は、お母さんがある日「お小遣いはなしね」と言った途端、やる気が失われます。
まぁそれ以前に死活問題ですけども…。
ジョギングの場合は、その友達が引っ越しでもしたり、生活リズムが変わって、会えなくなったとしたら楽しみがなくなって、やる気がなくなってしまいます。

そういうわけで、根気のいる作業を続けるには自分の「内」に動機を持たないといけないのです。

話を最初に戻しますと、「今やろうと思ってたのにムッカー」をどうにかしたい場合は、相手の「内」に動機を持たせるようにすればいいということになります。
そうすれば勝手にしてくれるようになるでしょう!

あまりやってはいけないのは、前述のとおり「ご褒美」で釣ることです。
ご褒美がなかったらやらない人間になってしまうと思われます。
そもそも世の中はご褒美なんかなくてもやらなければならないことは山積み。
サービス残業然り、家族サービス然り、表面的な付き合いだけの友達との交流など!!
何もいいことがなくても、もちろん自分で選択してやっているんだけど、でもやりたくもないのにやらないと悪いことがある(…かもね?)という場合が多すぎます。
ご褒美なんか、社会にはどこにもないんです!!

他人は、あてになることもあるけど、自分ではないので100%その人に運命を預けることはできません。
ジョギングが続けられるかどうかを、友達の気まぐれひとつに任せることはできないんです。
ぜひとも、自分の「内側」に、その行動を起こす「動機」を持っていただきたいと思います。

動機は何だ?内と外:応用心理学_挿絵1

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