神話に出てくる神様の夫婦は何故か兄妹やら姉弟が多い

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こんにちは!栁澤です。

世界には色々な神話がありますよね!
エジプト神話、インド神話、北欧神話、ギリシャ神話、中国の神話、もちろん日本にも神話があります。

神様も、人間と同じく夫婦関係ってものがあります。いや、どちらかというと神様が先で人間がそれに倣った…のかもしれませんが(;’∀’)
現代日本とは価値観が違うので、妻が何人もいたりとかしますけど、血がつながっている人と結婚している神様が結構多いんですよね(◎_◎;)な…何で!?と思いませんか?

蘭丸の家庭は男女入り混じった兄弟ですが、結婚とか絶対したくない…
いや、自分に似て不細工だからとかそういうんじゃないんです、むしろ弟や妹は見た目が良い方なのですよ…(親ばかではないですよ…汗)
そして性格が悪いとか生意気ってこともないです。いまだに一緒に遊ぶこともできるし、二人とも素直な性格に育ってると思います。性格面でおかしいのは兄弟の頂点に立ってジャイアンしてた蘭丸だけでしょう。

他の兄弟姉妹をお持ちのみなさんだって、見た目も良く、素直な妹弟やら優しい姉兄がいたとしても、結婚したいとは思えないんではないでしょうか?
理由は「幼少期に一緒に過ごすと恋愛感情が生まれなくなる仕組みがある」からだと言われていますが、幼馴染同士で結婚する場合が普通に世の中に存在していることを考えるとそれだけではないと思われますね。
生物はよりよい子孫を残すため、能力に多様性ってのを求めるものだそう。ってことは、同じ父母から生まれた兄弟っていうのは自分によく似ているので、その間に出来た子孫は自分と同じような能力が伸びやすいということになります…単純に考えてですけど。

ウィポやってたり、血統書付きのワンコなどを飼っている人ならよく分かると思うんですけど、血は混ざっているほうが体が強いんですよね。

人が、初めて見た人なのに「一目惚れ」をしてしまうというのも、別に見た目が超絶好みだった!という理由以外に、自分と掛け合わせた場合良い子孫が生まれそうな遺伝子の持ち主を何らかの方法で嗅ぎ分けたからっていう話もありますしね~。

めっさ話が逸れてしまいました。
というわけで、実際問題として兄弟とは結婚しないほうが生物的には良いのですが、何故に神様はそんなに血が繋がってる相手と結婚することが多かったんでしょう?

例えば、日本一有名かもしれない神様の夫婦と言えば、ギリシャ神話のゼウスとヘラ。女神ヘラはゼウスと同父母の実姉。同父母の実姉ですよ!ないでしょ!そりゃー、愛人(?)にどんな仕打ちをされようとゼウスは黙っているわけです…。浮気しないのが一番ですけど…。それでもヘラはゼウスには敬意を払って夫を立てていたので、離婚(?)には至ることはなかったみたいですね。何故日本一有名なのがイザナギとイザナミじゃないのかっていうのは…分かりません、蘭丸の勝手なイメージです><

そしてエジプト神話のオシリスとイシス、この2人も兄と妹です。こっちも同父母と言われています。オシリスは、弟のセトに殺されて冥界の神様になったことで有名ですね。ここの家(?)の相続争いはなかなかに苛烈だった模様です。一番最初に生まれたオシリスは「植物を成長させる神様」になったのに対してセトは「砂漠の神様」になりました。この2柱が信仰される中でオシリスの人気が高まった結果、正反対の性質を持っているセトはオシリスに敵対するという設定が後付され、オシリスを殺しちゃったというエピソードが作られたみたいですね。イシスはオシリスが殺された時は東奔西走してなんとか助けようとしているので、夫婦愛はとてもあった模様。

さらには中国で人類を生み出したと言われている神様、ジョカとフッキ…この2柱は夫婦であり、姉弟であるっていうのは結構有名ですね。2人は上半身が人間で、下半身は蛇(というか龍?)で、連理の木のようにぐるぐる絡まった姿で描かれています。大抵、見つめ合っていて仲良さげです。神様というより、人類の祖と言われているのでアダムとイヴのような感じなのかもしれませんが…ここも血が繋がってる説が付きまといます。

というわけで神様たちは血が濃い傾向にあるわけなんですけどこれは何で?というと、一番はやはり「権力が分散したらいやだから」ってことかと。血が濃すぎるのは生物的には良くないんだけど、違う血を入れるとその姻族が面倒くさい、というのは歴史が証明していますよね。
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」で有名な藤原道長は、朝廷で絶大な権力を奮いまくりましたが、この人は天皇ではないわけで。娘を天皇の嫁にしてお世継ぎを産ませたため力を持てたわけですよね。この嫁が妹や姉だったら、他人がデカい顔をし始める余地はないわけです…。中国の歴史でも、宦官と外戚(妃側の親戚たち)がデカい顔し始めるとろくなことにならないことは学校で習うほど有名ですね。
偉い人たちの間では、そんな事情もあり、神様は人間の創造の産物…というとあれなんですけど、神話は人間が考えたものなのでそういうことになっていくのも仕方なかったのかなって感じです。

逆に、身内が結婚相手じゃない場合っていうのは、侵略していった場合とかそういうのが考えられやすいかなって感じです。相手の国の王の娘さんを嫁にすれば親戚になれるわけですから。権力が分散して面倒くさいの逆バージョンですね。

北欧神話では(有名な)兄弟姉妹婚はほぼ無いのですが、これは北欧の土地柄を見てみると納得できるのかもしれません。北欧は寒い土地で、決して豊かな土地とは言えないので、頻繁に民族の移動(侵入)が起こり、戦争が起こっていました。なので、和睦の証や同盟の証として敵側の王様と親戚関係を結ぶことが多かったであろうと考えられます。日本の戦国時代でも、そういうことが盛んに起こっています。有名どころだと織田信長の妹のお市の方は、織田家と浅井家が同盟を結ぶためにお嫁に行ったと言えます。争い事がある土地ほど、兄弟姉妹で結婚している場合ではなく、綺麗な姉やら妹やら娘は、同盟や和睦のための手段として大切だった、という背景がありそうです。私の想像ですけども^^;

神話に登場する神様も、人間味があるわけですね~、と勝手に思う私なのでした。ではではでは!ではでは~!

神話に出てくる神様の夫婦は何故か兄妹やら姉弟が多い_挿絵1

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