「年金の恩恵」は現役世代にも関係がある話

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栁澤です。
昨今、「年金制度は崩壊する!」という噂がまことしやかに囁かれ、国民年金を納めない若い人も増えているとのことですね。

今日は年金の話をしたいと思います。何、唐突。

年金の保険料は、国民全員が納めることになっています。
社保完備の会社にお勤めのサラリーマンの方は、「厚生年金」を会社が半分負担して払っています。この方は第二号被保険者といって、将来、「基礎年金」+「厚生年金で払っていただけの額に応じた年金」を受け取ることが出来ます。(厚生年金は、歩合制みたいな感じ。給料が多い人からは多く貰う代わりに、受け取る年齢になった時のお返しもその分多いのです)会社が払う義務を負っているので、法律で給料から天引きすると決められていて、個人が未納にすることは出来ません。天引きは所得税とこの社会保険料に関しては自動的に、従業員が嫌だと言ってもされます。。。給料からの天引き(労働組合費とかね)には、労使協定(←従業員の過半数が加入している労働組合or過半数を代表する人物との書面での取り決め)が必要ですが年金に関しては有無を言わさずという感じなのです。というわけで未納不可能!
自営業の方、社保完備じゃない会社に勤めている方は、「第一号被保険者」といって、自分で保険料を納める義務があります。会社が折半で負担してくれていないので保険料お高めになっています。納める義務があるのは会社ではなくて本人なので、未納にすることができるとしたら、この「第一号被保険者」です。
最後に「第三号被保険者」がいますが、この方々はいわゆる、サラリーマンの奥さん(専業主婦)です。自分が厚生年金に入っていなくて、第二号被保険者の配偶者だと、この分類になり、保険料は納める必要がありません。なので未納にもなりません。

ところで、「将来年金をもらえるわけないから、納めない」という理由で納めない方がほとんどだと思うんですが、実は「将来」だけの話ではないのです!年金制度とは、老齢年金(一般的におじいちゃんおばあちゃんが貰う奴)だけではなくて、障害(基礎)年金や、遺族(基礎)年金なども国民年金制度の一部なんですが、これ、未納だと、もらえるモノももらえないんですよ!
年金と言えば、「今後増え続ける高齢者に若者が搾取されるだけじゃんか!支え切れるわけないよ」みたいなイメージなんですが、実際は若者が受給することもあるんですよね。民間の保険と違って、詳しい説明も何もされずに加入させられてるもんですから全然知らんよって感じだと思いますが。

ちなみに、年金は「常に向こう100年間は破綻しないように調整しながら給付する」ことになっておりまして、見直ししつつ、運営されているので、「なくなる」かどうかは………ちょっと分からないですが、貰える額が少なくなろうとも、それはないであろうと思います。日本という国がある限りは。100年経ったら破綻するわけじゃないですよ、見直しのたびにむこう100年のことを考えるので。今生きてる人は100年も経てば全員年金をもらえる年齢でしょうしね(◎_◎;)
しかも、保険料を納めていない人も実は、年金には関わっちゃってるんです。国の国庫から、実に1/2も負担されているんですよ、年金って。だから、税金を納めている時点で(消費税とかね)、もう、年金を支えているも同然なんです。それも半分も。なのに、保険料を払っていないということで、今障害をおっても何も貰えず、将来も何も貰えないのは損かもしれません!
確かに老齢年金は「世代間扶養」といって、今いる現役世代の稼ぎで今いる高齢者を支えるシステムではありますので、貯蓄とは全然違うので未来の保障は無いのですが、いつどんなことが起こるか分からないわけですから、一応払っておいても丸損ではないよ、と思う私です。

ではではでは!ではではぁー。

「年金の恩恵」は現役世代にも関係がある話_挿絵1
※↑)払った税金の半分が年金に使われているという意味ではなくて、「年金の財源の半分」は国庫から出てるんだよ~、という意味です!

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